7月:演奏試験【永遠のトライスター Lv1 】
|
「やっぱ、すごいな。君を失わなくてよかった。
ホント……間に合ってよかったよ。君がいなくなったら俺……歌えなくなるかも」
演奏後、傍で聴いていた一十木くんが
声をかけてくれた。
「一十木くんに限って、歌えなくなるなんてことないと思うけど……
でも、ずっと傍にいます」
「わたし達はパートナーですから」
わたしがそう言ったら、
一十木くんがとっても嬉しそうな顔をした。
ずっとずっとこの人のために
曲を作り続けよう……。 |
|
「うんっ。完璧っ。
どうやったらこんな風にできんの?
俺も練習したらできるようになる?」
演奏後、傍で聴いていた一十木くんが
声をかけてくれた。
「はい。もちろんですっ!
一十木くんもともとお上手ですし」
「そっか。
じゃあ、夏休みは一緒に練習しようっ!」
「はいっ!」 |
|
8月:演奏試験【永遠のトライスター Lv2】 |
(照れ顔)
「うわぁ……どうしよう。君の顔まともに見らんないかも……。俺、こんなすごい子とパートナーなんだなぁ。へへっ。俺って幸せ者だよなっ」
「そんな……わたしの方こそ。
一十木くんのパートナーになれて幸せです」
一十木くんは音楽に対しても、人柄も
素直であったかくて優しい人……。
作曲家として、そしてひとりの人間として、
この人と組めたことを誇りに思う。
絶対一緒にデビューしよう。
だって、一十木くんの歌を、
世界中の人に聴いて欲しいから。 |
|
(照れ顔)
「やべっ。まだドキドキしてる。
そんだけすごかったってことだよ」
「なんかさ
今、君を初めて名前で呼んだ時みたいに
すごくドキドキしてるんだ」
「わたしも……ドキドキしています」
やっぱりテストは緊張するし、
一十木くんが聴いてくれるって思うと
なおさら……。
上手く演奏できてよかった……。 |
|
9月:演奏試験【永遠のトライスター Lv3】 |
翌日。
一十木くんにテストの結果を話したら
とても喜んでくれました。
「なんか嬉しいな。
こうやって、君と過ごせることがすごく嬉しい」
「ちょっと前まで悩んでいたのが嘘みたいだ。
これからもずっとこうしていたいな」
「はい、今後もよろしくお願いします」
|
|
翌日。
一十木くんにテストの結果を話したら
とても喜んでくれました。
「どうして、この手を離そうなんて思っちゃったんだろな……。俺は絶対、君のことが必要なのに……。君も俺のことそう思ってくれたらいいな」
「わたしも一十木くんが必要です。
ずっと一緒に頑張りたいって思います。
よろしくお願いしますね」
わたしがそう言ったら、
一十木くんがとっても優しい笑顔を
浮かべてくれた。 |
|
10月:リズムレッスン後期 |
「う〜〜っ! やっぱ大好きっ!
こんなすごいことできるの君だけだって。
あ〜あ、あんな校則なけりゃいいのに……」
「え……あ……あの……」
「はっ!
…………夢……?」
あんな風に逃げておいて
こんな夢を見るなんて……。
図々しいなわたし……。
明日、音也くんに会えたら
ちゃんとあやまろう。 |
|
「ありがとな。助けてくれて、おかげでステージは大成功!
ホント君っていいパートナーだよな。
俺にはもったいないくらいだよ」
………………。
昨日のテストでパーフェクトをとったから
でしょうか。なんだかすごく都合のいい夢を
見てしまいました。
逃げちゃったこと。
ちゃんとあやまらないと……。 |
|
11月:学力テスト後期 |
|
翌朝、学校に行ったら、
音也くんがちょっとだけ落ち込んでいました。
どうやらテストで赤点を
取ってしまったようです。
「あの……元気を出して……。
勉強すればきっといい点取れるから」
「よし決めた!
これから毎日30分早く教室くるよ。
だから、一緒に勉強しよっ」
「朝一番で君の顔を見ながら勉強したら
きっと頭に入ると思うんだ」
「わかりました!
明日から早めに登校します!」 |
|
12月:作詞テスト後期 |
|
「君の書く歌詞をみてるとすげー素直な気持ちになる。
俺が言葉にできない想いをかわりに書いてく
れてるみたいだ。うん、俺もそんな気持ち」
わたしが書いた歌詞を見ながら
音也くんが微笑んだ。
同じ気持ちかぁ……。
ずっと同じ気持ちで歌詞や曲を作れたら
きっと最高の歌が出来るね。 |
|
1月:演奏試験【TRUST☆MY DREAM Lv1】 |
「俺は絶対君をあきらめない。だから君も信じ続けて欲しい。
こんな風に努力し続けられる君だから
きっと大丈夫だよね」
「はい。
音也くんを信じます」
|
|
「あきらめなければ夢は叶う。そうだよね。
君がこんな風にすごいのは、努力し続けているから、そうでしょ。
俺も頑張んなくちゃな」
「すごいという程では……。
パーフェクトをとれたのはたぶん偶然で……。
でも、頑張りますね」 |
|
2月:演奏試験【TRUST☆MY DREAM Lv2】 |
「自分の気持ちに嘘はつけないから、
俺はいつでも正直でありたい。
君に対しても、それから音楽にも」
「わたしも同じ気持ちです」
音に対してはいつも素直に……。
それがわたしの音楽だから。
ただ、大好きな人には……。
時々、恥ずかしさのあまり
素直になりきれないきともありますが……。
もっと、自分の心に正直に
素直に行動できるようになりたいです。
|
|
(照れ顔)
「君のこと大好きなのに、黙ってるなんて無理。
それにきっとすぐわかっちゃうよ。だって
俺の歌には大好きが溢れてるから」
(真面目顔に)
そうして、まっすぐな瞳で見つめられた。
音也くんの歌は本当に素直で、
心に直接響くから、
聴いていると心が温かくなる。
「大好き」という気持ちが
わたしの心にも溢れて、この人のためなら
なんでもしたいって思います。 |
|
3月:演奏試験【TRUST☆MY DREAM Lv3】 |
「やっと、ここまで来た。俺と君、ふたりが
どれだけすごいか、ようやくみんなに示せる。
優勝するよ、絶対。俺を信じて!」
「うん。信じてる。
客席から応援するから。
ずっと見てるから……」
「ステージを……歌を楽しんできてね」 |
|
「最後の練習も完璧♪ うん。今なら俺、何度やっても完璧に歌えそう。
だって、君が傍で笑ってて
くれるから、それだけで俺すげー幸せ♪」
「わたしも幸せ……。
ステージ楽しみにしてます。
客席からエールを送るね」 |
|