7月：演奏試験【無限のトリニティ Lv1 】
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「アナタの鼓動、アナタのリズムがワタシを呼ぶ限り、
ワタシはどこのいても必ずアナタを見つけ、
この腕に抱きしめるでしょう」
「セシルさん……」
心配して見に来てくれたのかな。
お心遣い感謝します。
明日も頑張りますね。 |
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「完璧です。My Princess、
愛しいワタシのマナ」
「どうかワタシもアナタの感じる音の世界へ
連れて行って……。
どこまでもアナタと共に」
「あ……セシルさん」
練習見に来てくれたんだ。
嬉しいな。 |
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8月：演奏試験【無限のトリニティ Lv2】 |
「熱き鼓動を感じます。そのリズムその旋律。
アナタの音楽を聴くたび、ワタシは衝動に突き動かされる。アナタを壊れるほど抱きしめたいと」
「え……あ……あの……」
演奏聴いてくれたんだ。
「えと……じゃあ、もう１回演奏します」
気に入ってくれたなら
もっと聴いて欲しい。
そうしてわたしたちは夜遅くまで
音楽に浸り続けた。 |
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「なんて情熱的な音楽でしょう。燃えるように熱いパッション。
それはまるでアナタを想うワタシの
心のよう。アナタにはみえていたのですね」
「ありがとうございます」
そんな風に褒められると
嬉しい反面、ものすごく照れてしまいます。
あ……明日も頑張ろう。 |
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9月：演奏試験【無限のトリニティ Lv3】 |
「アナタの想いは、ふたつに引き裂かれたココロさえも救う。
アナタの音楽は恋に疲れたワタシを
癒す。もっと奏でて、もっともっと……」
セシルさんに懇願され、
その日は夜遅くまで演奏し続けた。
こんな風に一緒に音楽を感じられるのって
幸せだなぁ……。 |
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「アナタの音楽は、アナタ自身が放つ魂の輝き。
純真で、無垢で、何者にも染まらない、至高の美。
アナタの音楽はどんな愛より美しい」
そんな風に思ってくれるなんて……。
頑張ったかいがあります。 |
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10月：リズムレッスン後期 |
「アナタはまだ何も書かれていない五線譜。
そしてワタシはそこに刻まれるべき音符。
ああ、アナタのすべてにワタシを刻み込みたい」
リズムレッスンをしていたら
セシルさんがいつの間にか
わたしの横にいて小さく呟いていた。
「セシルさん……。
わたし頑張りますね」
わたしがそう言ったら、
セシルさんがにっこり微笑んだ。 |
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「アナタの素直な音にワタシはいつも感銘を受ける。
そして砂漠に水が染み込むようにワタシの心にアナタという存在が浸透していくのです」
「素直な音……」
そうか……心のままに奏でればいいんだ。
きっとその方が上手くいく。
そういうことなんですよね。セシルさん。
アドバイスありがとうございます！ |
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11月：学力テスト後期 |
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満点だったからなのでしょうか。
その日、わたしは夢の中でセシルさんと
お話することができました。
わたしがピアノを弾くと、
セシルさんが嬉しそうに微笑んで
わたしの演奏を褒めてくれた。
「アナタの楽器への愛。感じました。
アナタは楽器を愛している。同様にワタシも
愛して、My Princess」
「えっと……その……愛……ですか……？」
「アナタの深い愛は楽器に届く。アナタは世界中の全ての楽器に愛される……。
ワタシもまたアナタにとっての楽器でありたい」
「セシルさん……」
世界中の楽器に愛される……か。
そんな風になれたらどんなにいいだろう……。
これが夢だってわかっているのに
セシルさんとお話しできることが
すごく嬉しかった。 |
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12月：作詞テスト後期 |
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「目眩、そして衝動。ああっ、ワタシはアナタの歌詞に酔ったようです。なんと幸せな媚薬。
アナタの歌はワタシに幸せをくれる魔法」
出来上がった歌詞を見て、
セシルさんがわたしをそっと抱き寄せた。
歌詞……。
気に入ってくれたみたいでよかった。 |
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1月：演奏試験【DESTINY SONG Lv1】 |
「Excellent！ あなたならこの世にある物
すべての躍動を感じ、リズムで、繋がることができるのかもしれません。そうワタシとも……」
「リズムで繋がる……」
本当にそんなことが出来たら素敵だろうな。
いい音楽を作りだせるよう頑張ります！
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（照れ顔）
「ああ、アナタの音楽はなんて感動的なんだ。
願わくば、アナタにとって最高の楽器がワタシの声でありますように……」
（ここで普通顔）
「声が最高の楽器……。
そうですね」
「セシルさんの声は何者にも変えがたい
大切な大切なものです」
わたしがそう言ったら、
セシルさんが嬉しそうに顔を綻ばせた。 |
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2月：演奏試験【DESTINY SONG Lv2】 |
「今宵この時が終われば、アナタとワタシは道を違える。
はなしたくはないこの手ずっと……。
傍にいて……ずっと、もっと永遠に……」
「セシルさん……。
……傍にいます。
ずっと……」
せめて心だけでも永遠に……。
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（照れ顔）
「切なさも愛しさもすべて越えて、今はただアナタを抱きしめたい。
許されざる愛とわかってなお求めずにはいられない、アナタはワタシだけの旋律」
力強く抱きしめられれば抱きしめられるほど、
愛しさが募って、別れが辛くなってしまう……。
それでも、わたしはセシルさんの腕を
振りほどくことはできなかった。 |
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3月：演奏試験【DESTINY SONG Lv3】 |
「これが最後なんて……信じたくない。
未来永劫ワタシはアナタへの愛を誓う。
謳い続けると誓う。永遠にこの愛を……」
「……ありがとうございます。
本番、頑張ってくださいね」
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（照れ顔）
「愛は唄にあります。ただ唄だけが真実。
「音楽」だけがワタシをアナタへと還す。
今はただ耳を傾けて、ワタシの愛に……」
「はい。
本番、頑張ってくださいね」
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