ロンリー義姉の秋

  
「あ……まってよ孝志!」
 私は携帯電話の向こうの男に思わず怒鳴っていた。
 別居中の夫からの、離婚を告げる電話。
 しかし、私の言い分を聞く事も無く、無情にも電話は切られていた。
「……」
 唇を噛み締める。
 性格の不一致を理由に挙げていたが、真の理由は知っている。
 他に女が出来たから。
「……くっ」
 不覚にも涙がこぼれた。
 冷たい秋風が、心に染みる。
 そして、足は自然と一軒のアパートに向かう。
 そこに住んでるのは、夫の弟。
 受験の為、私は彼の家庭教師を引き受けているのだ。
 ふふっ……
 唇から微かに笑い声が溢れる。
 そうだ……
 彼を襲おう。
 きっと、彼なら……
 そう思うと、私の足取りは軽くなった。

  

投稿日:2004/10/9(Sat) 10/28改訂版掲載

義姉セーラー服快感

  
 あの……お義姉さん? 何ですそれ……
 セーラー服は分かりますって。
 似合うかって? まあ、似合ってますけど。
 ……でも、トシを考えて下さいよ。
 いや、十分若いですよ。でも、分別のつくトシではないのかと……(汗
 兄貴が出張から帰ってきたらどう言うか……
 そうそう。あんまりそう言う格好するのもどうかと思い……
 わっ!? いきなり抱きつかないで下さいよ。(滝汗
 セーラー服は好きじゃないのかって?
 いや、嫌いじゃないですよ。(実は大好き……)
 なら問題は無い?
 問題って何の……いや、それはまずい! 兄貴に何て……
 他に女がいる? 子供もいないし、離婚しても構わない!?
 いや、それは……って、胸を押し付けないで下さいよ〜!(気持ち良過ぎる〜)
 ああ、理性が……(フェードアウト

  

投稿日:2004/04/03(Sat) 11/4改訂版掲載

  

義姉お酒ラプソディ


「……でね、孝志ったら酷いんだから。家事なんて全然手伝ってくれないのよ〜」
 久美子義姉さんが、半ばろれつの回らない口調で愚痴る。
「兄貴はそっちは全然ダメですからね〜」
 俺は内心辟易しつつ、そう答えた。何せ、ここ最近愚痴ばかりなのだ。しかも今日は、隠していたビールが見つかり、全部取り上げられてしまった。
「……ごめんね。こんな話、嫌よね?」
 突然彼女がぽつりと呟く。
「そ、そんな事……」
 見透かされたのか? 慌てて誤摩化した。
「ううん、いいの。こんな女だから、孝志に捨てられたんだよね……」
「捨てられた!?」
 まさか……
 涙をこぼす彼女。兄貴が浮気をしていたのは薄々知ってはいたが……
「離婚するんだ……。もう、祐介君とは会う事も無いわね」
 哀し気な顔で、彼女は笑った。
「ごめんね。最後まで愚痴ばっかりで……」
 ズキン
 心が痛んだ。
 そうか……
 俺は、彼女の事が……。なら……
 気が付いた時、俺は彼女を押し倒していた。
 僅かな抵抗の後、恥じらいながら俺を受け入れる彼女。
 もう、離さない。兄貴が何を言おうと、彼女は俺のモノだ。

  

投稿日:2004/11/07(Sun)  11/27改訂版掲載