同人誌シリーズ

悦楽いけない同人誌

あろうことか被ってしまったストーリー

  

キャラクター

倉田浩平
 彼女の由貴に、居間を占拠される。
村瀬由貴(むらせ・ゆき)
 浩平の彼女。同人作家。BLものを描いている。
川島美月
 同人作家。由貴の相方。

悦楽いけない同人誌


「……まだ出来ないのか?」
 俺は居間に居座った二人に声を掛けた。
「まだ。もうちょっと待ってよ〜。今ペン入れやってる所なんだから……」
 俺の彼女、同人作家の由貴が答える。
「ごめんなさいね、押し掛けちゃって……。何とかイベントまでには間に合わせたいから」
 隣で頭を下げたのは、彼女と同じサークルの川島美月だ。この二人は、ヤオイものを書いているらしい。
「い〜の、い〜の! ここはあたしの家みたいなモンだから、ね、浩平」
「あ〜の〜な〜! 二日って約束だから良いって言ったんだぞ! もう三日目だろう?」
 俺は思わず声を荒げていた。
 両親は海外出張で不在なので良いのだが、こうも居座られると、正直困る。
「ねっ……お願い! もうちょっと!」
 由貴は手を合わせ、上目遣いで俺を見る。
「うっ……」
 流石に一瞬たじろいた。
「私からも、お願い」
 川島さんが俺の手を取る。
「……分かった、分かったよ! 今日だけな。今日一日だけだぞ!」
 俺は降参せざるを得なかった。
「ありがと〜! じゃ、これ、お礼ね♪」
「なぁっ!?」
 一瞬ムッとした顔をすると、いきなり由貴は、俺のズボンに手をかける。
「な……何を!? こんな真っ昼間に……」
 動揺する俺に構わず、彼女は俺のモノを取り出す。
「い〜の! 一応資料集めも兼ねてるんだから……」
「し……資料!?」
「そ。この子、ホンモノまだ見た事無くてね。それで少し詰まってたの。……美月見て、これがホンモノよ」
「わ……これが?」
「そっ。こうすると大きくなるのよ」
 そう言って由貴は、俺のモノをくわえた。
 生暖かい口腔内に飲み込まれた俺のモノが、起立していくのが分かる。
「ン……ふぅ……むっ、あふっ……」
 ぴちゃぴちゃといやらしい音が響く。
 裏側をチロチロとねぶられ、先端に突き入れられ……彼女は絶妙な舌使いで俺を責める。
 暫しの後、俺のモノは痛い程いきり立っていた。
「これ……本当に中に入るの?」
 川島さんが、おそるおそる俺のに触れる。
「じゃ、試してみる? ……もう入れても良いよ〜」
 由貴は下着を脱ぎ捨てると、テーブルの上に乗り、足を広げた。
 やや濃い茂みに覆われた、濃い肉色の秘裂が露になる。
 しかし……もう少し恥じらいというものを持てないのか、この女は……
 そう思う俺の目前に、彼女が自らの指で開いた花弁が飛び込む。そこは既に潤みを帯び、物欲し気にひくついていた。恐らく俺のをくわえている間に、自分で慰めていたのだろう。トロリ、と一雫、溢れた液体が会陰を伝い、テーブルに滴った。
「じゃ、入れるぞ」
 やれやれと思いつつも、流石にこの誘惑には勝てない。
「いいよ……んンッ」
 俺は一気に彼女を貫いた。その身体が大きくのげ反る。
 熱い彼女の中を暫し堪能すると、おもむろに腰を動かし始める。ぐちゅぐちゅという音がいやらしい。
 彼女の中は、俺のモノに絡み付き、貪る。
「んっ、あっ、あぁ……もっと強く! お願い……」
「おいおい、当初の目的を忘れていないか?」
 苦笑しつつも、俺は腰を止めない。
 何せ彼女達が同人誌にかかり切りになっている間、ご無沙汰だったからだ。このチャンスを逃す手は無い。
 一突きする度に俺のモノは圧迫され、揉み絞られる。結合部からは泡立ち、白濁した液体がこぼれ落ちていく。
「はっ……相変わらず絞めて来るな。お前の、イイぜ」
 足を抱え、彼女に覆い被さると、更に腰の動きを早める。
 腰がぶつかり合う音、粘膜がこすれ合う音、テーブルが軋む音……
 そして、牡と牝の匂い……
 興奮が高まり、更に下腹部が疼く。
「んっ! あっ、あっ、あっっ! ああ〜」
 切羽詰まった彼女の嬌声。
 幾度と無い強烈な絞めと内部の蠢きに、俺ももう限界が近付いている。
「あっ! もう……もう駄目!」
 俺の肩をつかむ彼女の手に力がこもり、爪が皮膚に食い込む。
「俺もだ! 出すぞ! いいな!」
「来て! 一杯頂戴!」
 最も強烈な締め付けが俺を襲う。千切られそうな程の……
「うっ!」
「〜〜〜〜〜!!」
 ……俺達は、同時に果てた。溜まりに溜まったものを、彼女の中にぶちまける。ガクガクと、大きく身体を痙攣させつつ、彼女はそれを全て受け止めた。
「あ……一杯……」
 がくりと頽れ、半ば忘我の表情で、しかし満足げに彼女が呟く。
 その彼女の内部は、まだ俺から全てを搾り取ろうとする様に蠢いていた。
 名残惜しいが、俺は彼女から引き抜いた。原稿を完成させてもらうのが先決だ。また後でゆっくり楽しめば良い。
「……川島さん、ごめんね。夢中に……」
 俺は彼女の方を見、思わず固まった。
「どうしたの……って、美月!?」
 由貴もだ。
 彼女は全裸になり、必死で自分で慰めている。
「あ……由貴ちゃん、浩平君……」
 彼女はぼうっとした目で俺達を見る。
 二人の行為に当てられ、自慰を始めてしまったのだろう。
 彼女には、強烈過ぎたか。
「由貴ちゃん、ずるい……。私も混ぜてよう……」
 彼女が俺達ににじり寄って来る。完全に目が据わっていた。
 その有無を言わさぬ迫力に、俺達はたじろいた……

 そして、三人の乱交が始まり、気が付いたのは翌日の朝。
 果たして同人誌がイベントに間に合ったかは、俺は知らない……(滝汗

投稿日:2004/05/04(Tue)

 

あろうことか被ってしまったストーリー

  

で、まだ出来ないのか?」
 俺は半ば諦め顔で、居間を占拠した俺の彼女の由貴と相方の美月の二人に問う。
 次のイベントに向けた同人誌の執筆中。イベント前に俺の家を占拠するのは、最早恒例になってしまった。
「後少しよ。もうペン入れ終わって、トーン貼るだけ」
 由貴の口から、意外な答えが返ってくる。
「へぇ……珍しい事もあるもんだ。いつもはヒイヒイ言ってるのに」
「馬鹿にしないで。今回のあたし達は違うのよ。前みたいなへまはしないわ!」
 無い胸を張る。
「前みたいな……というより毎回じゃないか? 原稿落ちるギリギリなの」
「いいの! 今回は余裕を持って入稿して、ゆっくりイベントの日を待つんだから。……こんな事しながらね」
 いきなり由貴は俺のズボンのチャックを下ろす。そして、俺のモノを取り出すと、舌を這わす。
「おいおい……いいのかよ、今から……油断大敵だろう?」
 苦笑しながらも、制止しない。俺も正直したい所だったのだ。
 今度は俺がソファーの上に彼女を押し倒し、服の上から胸をまさぐる。小振りだが、形の良い胸。その弾力を楽しみつつ、首筋に舌を這わす。
「ああっ、いいよぅ……。下も、お願い……」
 蕩け切った声。
 俺は濡れた下着をはぎ取ると、いきなり秘所に舌を這わす。
「ふぁあっ!」
 びくん、と彼女の身体が跳ねた。
「あ〜あ、また私、除け者? い〜んだ、い〜んだ、ネットするから……」
 美月が半ば拗ねた様に独語すると、モバイルを開いた。
 そして暫く後、そのスピーカーから漏れてきたのは女の嬌声。
 それを見ながら、自慰を始めた。
 ……アダルトサイトに繋いでるのか。しかも、洋モノ(汗
「何見てるの? 早く入れて。もう、我慢出来ない……」
 泣きそうな声で由貴がねだる。僅かな時間とはいえ放置されるのは耐えられないのか。
 何はともあれ、久方ぶりの由貴の中だ。じっくり堪能しよう。
 ゆっくりと時間をかけ、焦らしながら突き入れる。ざわめき、ひくつく粘膜の感触が、心地良い。
 そして、とうとう一番奥までたどり着く。すぐに出てしまいそうだ。堪えるのにも、一苦労。そして、ゆっくりと腰を動かし始める。
「ああ……奥、すごく良いよぅ」
 彼女は喘ぎつつ、俺の首に腕を絡めてくる。
 もう目がトロンとしている。
「イイぜ、お前の……熱くて、キツくて……蕩けそうだ」
 中の蠢きに誘われるがままに、腰を突き入れていく。
――ぐちゅ……ぬちゅ……
 いやらしい音が響く。
 俺は胸の先端を舌で転がし、そっと手を彼女の腰の下に回す。そして、抱え上げた。
「ひゃん!?」
 そして、指で後ろの穴を弄ぶ。
「あっ、ちょ、ちょっと……」
 抗弁する彼女に構わず、指を突き入れる。
「あ、ああっ」
 涎を垂らしただらしない顔で、俺にすがりついてきた。
「い〜な〜、お尻弄ってもらって……」
と、一人遊びに飽きたのか美月がやって来る。そして、由貴の後ろの穴を舐め始めた。その股間には、ローターを幾つかくわえこんでいる様だ。
「や、やだっ!」
「可愛い〜。ひくついて、汁が噴き出してる」
 美月は更に奥まで指を突っ込み、掻き回している。その彼女の目も、欲情に濡れていた。
「駄目ぇ!」
 由貴は紅潮した顔で叫ぶ。
 絶頂も近いのか。俺も、腰の動きを加速した。
「んあっ、あっ、ああっ!」
 喘ぎ声が高まる。
「凄い……由貴ちゃんの中に浩平君のが出たり入ったり……。エッチな液が、泡立って溢れてる。こんなの見せられたら、私もう……」
 美月の股間をまさぐる手の動きが激しくなる。
「なら、一緒にイこうぜ。俺も、もうすぐだ」
 由貴を一気に突き上げる。
「〜〜〜〜〜!!」
 ガクガクと彼女の身体が震え、一瞬目が焦点を失う。そして、断続的な、強烈な締め付け。
「ッ!」
 たまらず俺は、彼女の中に放っていた。

「あ……」
 暫しの忘我。俺と由貴は、重なり合ったまま、果てていた。
 一方美月はと言うと……
「こ、こんな事って……」
 モバイルの前で呆然としていた。
「どうした?」
 まだ気絶したままの由貴をソファーに横たえ、俺は彼女に問う。
「あ、あのね……ここ見て」
「? これって……」
 大手同人サイトの広告にあったものは、次のイベントの新刊のダイジェスト。
 元ネタとストーリーが、ものの見事に彼女達が仕上げている原稿とそっくりであった。

 ……結局半分以上書き直し。
 どうやら、修羅場に次ぐ修羅場で何とかイベントには間に合った様だが……
「ああ、良いよぅ……浩平、もっと、もっと強く突いて!」
「浩平君、もっと奥まで舐めて……抉って、後ろの穴まで」
 ……何だかんだ言って、また次のイベント前。
「良いのか? まだ原稿書かなくて……」
 一応気を使って聞いてみた俺に、
「良いの。どうせ今回もギリギリになるんだから、予め楽しんでおかないと……」
 とほほ……何か本末転倒な様な(滝汗

  

投稿日:2004/10/23(Sat)