悦楽いけない同人誌
「……まだ出来ないのか?」
俺は居間に居座った二人に声を掛けた。
「まだ。もうちょっと待ってよ〜。今ペン入れやってる所なんだから……」
俺の彼女、同人作家の由貴が答える。
「ごめんなさいね、押し掛けちゃって……。何とかイベントまでには間に合わせたいから」
隣で頭を下げたのは、彼女と同じサークルの川島美月だ。この二人は、ヤオイものを書いているらしい。
「い〜の、い〜の! ここはあたしの家みたいなモンだから、ね、浩平」
「あ〜の〜な〜! 二日って約束だから良いって言ったんだぞ! もう三日目だろう?」
俺は思わず声を荒げていた。
両親は海外出張で不在なので良いのだが、こうも居座られると、正直困る。
「ねっ……お願い! もうちょっと!」
由貴は手を合わせ、上目遣いで俺を見る。
「うっ……」
流石に一瞬たじろいた。
「私からも、お願い」
川島さんが俺の手を取る。
「……分かった、分かったよ! 今日だけな。今日一日だけだぞ!」
俺は降参せざるを得なかった。
「ありがと〜! じゃ、これ、お礼ね♪」
「なぁっ!?」
一瞬ムッとした顔をすると、いきなり由貴は、俺のズボンに手をかける。
「な……何を!? こんな真っ昼間に……」
動揺する俺に構わず、彼女は俺のモノを取り出す。
「い〜の! 一応資料集めも兼ねてるんだから……」
「し……資料!?」
「そ。この子、ホンモノまだ見た事無くてね。それで少し詰まってたの。……美月見て、これがホンモノよ」
「わ……これが?」
「そっ。こうすると大きくなるのよ」
そう言って由貴は、俺のモノをくわえた。
生暖かい口腔内に飲み込まれた俺のモノが、起立していくのが分かる。
「ン……ふぅ……むっ、あふっ……」
ぴちゃぴちゃといやらしい音が響く。
裏側をチロチロとねぶられ、先端に突き入れられ……彼女は絶妙な舌使いで俺を責める。
暫しの後、俺のモノは痛い程いきり立っていた。
「これ……本当に中に入るの?」
川島さんが、おそるおそる俺のに触れる。
「じゃ、試してみる? ……もう入れても良いよ〜」
由貴は下着を脱ぎ捨てると、テーブルの上に乗り、足を広げた。
やや濃い茂みに覆われた、濃い肉色の秘裂が露になる。
しかし……もう少し恥じらいというものを持てないのか、この女は……
そう思う俺の目前に、彼女が自らの指で開いた花弁が飛び込む。そこは既に潤みを帯び、物欲し気にひくついていた。恐らく俺のをくわえている間に、自分で慰めていたのだろう。トロリ、と一雫、溢れた液体が会陰を伝い、テーブルに滴った。
「じゃ、入れるぞ」
やれやれと思いつつも、流石にこの誘惑には勝てない。
「いいよ……んンッ」
俺は一気に彼女を貫いた。その身体が大きくのげ反る。
熱い彼女の中を暫し堪能すると、おもむろに腰を動かし始める。ぐちゅぐちゅという音がいやらしい。
彼女の中は、俺のモノに絡み付き、貪る。
「んっ、あっ、あぁ……もっと強く! お願い……」
「おいおい、当初の目的を忘れていないか?」
苦笑しつつも、俺は腰を止めない。
何せ彼女達が同人誌にかかり切りになっている間、ご無沙汰だったからだ。このチャンスを逃す手は無い。
一突きする度に俺のモノは圧迫され、揉み絞られる。結合部からは泡立ち、白濁した液体がこぼれ落ちていく。
「はっ……相変わらず絞めて来るな。お前の、イイぜ」
足を抱え、彼女に覆い被さると、更に腰の動きを早める。
腰がぶつかり合う音、粘膜がこすれ合う音、テーブルが軋む音……
そして、牡と牝の匂い……
興奮が高まり、更に下腹部が疼く。
「んっ! あっ、あっ、あっっ! ああ〜」
切羽詰まった彼女の嬌声。
幾度と無い強烈な絞めと内部の蠢きに、俺ももう限界が近付いている。
「あっ! もう……もう駄目!」
俺の肩をつかむ彼女の手に力がこもり、爪が皮膚に食い込む。
「俺もだ! 出すぞ! いいな!」
「来て! 一杯頂戴!」
最も強烈な締め付けが俺を襲う。千切られそうな程の……
「うっ!」
「〜〜〜〜〜!!」
……俺達は、同時に果てた。溜まりに溜まったものを、彼女の中にぶちまける。ガクガクと、大きく身体を痙攣させつつ、彼女はそれを全て受け止めた。
「あ……一杯……」
がくりと頽れ、半ば忘我の表情で、しかし満足げに彼女が呟く。
その彼女の内部は、まだ俺から全てを搾り取ろうとする様に蠢いていた。
名残惜しいが、俺は彼女から引き抜いた。原稿を完成させてもらうのが先決だ。また後でゆっくり楽しめば良い。
「……川島さん、ごめんね。夢中に……」
俺は彼女の方を見、思わず固まった。
「どうしたの……って、美月!?」
由貴もだ。
彼女は全裸になり、必死で自分で慰めている。
「あ……由貴ちゃん、浩平君……」
彼女はぼうっとした目で俺達を見る。
二人の行為に当てられ、自慰を始めてしまったのだろう。
彼女には、強烈過ぎたか。
「由貴ちゃん、ずるい……。私も混ぜてよう……」
彼女が俺達ににじり寄って来る。完全に目が据わっていた。
その有無を言わさぬ迫力に、俺達はたじろいた……
そして、三人の乱交が始まり、気が付いたのは翌日の朝。
果たして同人誌がイベントに間に合ったかは、俺は知らない……(滝汗
投稿日:2004/05/04(Tue)