桔梗さんよりの頂き物

  

二人だけの夏

  

2人だけの夏

  
「たっだいま〜。ふぃ〜暑い暑い暑いよぉ」
「おかえりっ姉さん!風呂入ろうっ!!」
「は……?」
「風呂っ!入ろうっ!」
「……ああ。汗流して来いってことね」
「ちっがぁうっ!一緒に!風呂っ!」
「なんでナオくんと一緒に入るのよ……?」
「暑いから」
「意味わかんない」
「姉さんのために水風呂用意しときましたっ。水着も準備おっけー!」
「ナオくん……この水着どこから……しかも今年買ったヤツじゃん……」
「あ。ちょっと姉さんの部屋入ったよ」
「いやそんな堂々と言われると何も言えないんですけど……」
「えへへ〜。とにかく水風呂だよっ。入ろっ」
「……むぅ。それはちょっと惹かれるわね」
「でしょ!?」
「でもそれならプール行こうよ。その方が広いよ」
「ええ〜っ!?……それじゃ姉さんにイタズラでき……ごにょごにょ……」
「ん?なんか言った?」
「なんでもないっ。せっかく俺が姉さんのためにっ!水風呂用意したのに……」
「ああ〜落ち込まないで〜。ゴメンゴメン。姉さんが悪かったよぉ」
「じゃ、入るよねっ」
「そうだね。入ろうか。着替えてくるね」
「着替えさせてあげる」
「遠慮します」
「……ちっ」



「お待たせ〜ナオくん」
「姉さん遅いっ」
「10分くらいしか経ってないよ?」
「俺は姉さんが帰ってくるのを2時間待ってましたっ」
「はいはい。待たせてゴメンね。なでなで」
「……で。そのTシャツは何?」
「水着で家の中歩けないでしょ」
「いいじゃん。家なんだから。とにかく脱いだ脱いだ」
「あっ!?ちょ、ちょっとっ。ナオくんいいっ。自分で脱ぐからっ」
「遠慮しないで。ハイ、ばんざーい」
「……ったくぅ。強引なんだから」
「おお〜っ。姉さんの水着姿イイッ。似合ってる似合ってる」
「そう?ありがと」
「とくに……この辺が」
「やっ。突つかないでよぉ。ナオくんのえっち」
「あはは〜。姉さんの胸弾力あるね〜」
「もぉ……。ホラ、早く入ろ」
「うんっ」
「ひゃー。冷たくて気持ちイイね」
「姉さん……おりゃっ」
「きゃっ!?冷たぁいっ。ナオくんにも水かけちゃうぞっ」
「うおっ。って、姉さんそんなに激しく動くから水着外れそうだよ」
「うそっ!?」
「ウソ」
「ナオくんのウソツキ」
「じゃ、ホントにしちゃおうかな」
「コッ、コラッ!?それじゃ『外れそう』じゃなくて『外す』んじゃないっ」
「どっちも結果は同じだよ〜」
「水着着た意味がなくなっちゃうよぉ」
「俺が脱がす楽しみのため♪」
「もぉ……ホントにナオくんはえっちなんだからぁ」
「姉さんが魅力的過ぎるのがイケナイんだよ……」



- FIN −



ということで、
暑中お見舞い申し上げます。

近頃暑いので、水風呂で涼しくイチャイチャしたいな〜と思って書いてしまいました。
ハイ。オチはありません(笑
この後2人がどうなったかは皆様のご想像にお任せします。
この2人の関係についても皆様のご想像にお任せですよ(無責任

今後ともよろしくお願い致します。



2005.07.30 桔梗

  

小説を戴いた桔梗さんのサイトはこちらです。