間違った裸エプロン

  

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キャラクター
工藤卓也
 大学生。飲み会で潰れてしまった彼女を家まで送り、思わぬ事に……
川島理沙
 国文科の学生。普段は知的で物静かな女性だが……

早川美香

 卓也の高校時代の彼女。進学、就職により疎遠になったが、未練はあるらしい……。一応本職の看護婦。

これでもまちがった裸エプロン   

  
 よもや、こんな事になるとは……
 俺は思わず肩をすくめた。彼女と飲みに行ったのはいいが、まさかあんなに簡単に酔いつぶれるとは思いもしなかった。
 何とか彼女の部屋まで、おぶって連れて帰ったはいいが、そこで彼女の吐瀉物を頭から浴びるはめに……
 それで今、洗濯機を借りて汚れた服を洗いつつ、掃除をしている。
 トランクス一丁ってのも何なので、エプロン借りたんだが……。

 しかし、何だ……
 雑巾を絞っているさなか、洗面所の鏡が目に入り、思わずため息を漏らす。
 はぁ〜……
 こんなにも嫌な物なのか、男の裸エプロンってのは。

俺のまちがった裸エプロン

  

 酔いつぶれた彼女を介抱したはいいが、服を汚され裸エプロン状態になってしまった俺。
 掃除を終え、一息つく。冷たい水が俺の乾いた喉を潤した。
 洗濯機の音が、静かな部屋に意外と大きく響く。
 乾燥機付きで助かった。でなければ、今日は泊まるはめになる所だった。
 ……もうそろそろかな?
 ん? 今、何か音が……
「卓也く〜ん」
 後ろから抱きつかれる。
「り、理沙さん!?」
 まだ酔ってるのか、彼女の目はトロンとしたままだ。
「どうしたんだ? まだ寝てないと……って、そのカッコ」
「うふふ〜、オ・ソ・ロ・イ」
 裸エプロンの格好で笑っている。
「いやその……別に俺は、やりたくてこの格好してる訳じゃあ……」
「好きなクセにぃ〜〜〜」
 挑発する様にエプロンをずらしてみせる。
 小柄な彼女にしては豊かな胸と、黒い叢が微かに覗いた。
 その姿は扇情的で、俺はもう我慢出来ない。
 しかし……
 とほほ……裸エプロン同士ってのは何か間違ってる様な……

朝まで裸エプロン・夏

  
「暑い……
 エアコン切れちゃったのかな〜
 う〜ん、もう朝か……起きよう。
 そういえば私、みんなに飲み会誘われて、それからどうしたんだっけ?
 確か卓也君が二次会まで付き合ってくれて……
 記憶が無い!?
 って、裸!? ……しかもエプロン……何故!?
 暑かったから? でも、幾ら夏だからといって裸で寝てたなんて……
 それにしてもこのエプロンは一体……
 ん? 今何かに手が当たった様な……
 って、卓也君!?
 …………何故、二人して裸エプロン!?
 昨晩は一体何が……(滝汗

悦楽少女裸エプロン

  
「お帰り〜」
 同棲中の彼女、理沙が出迎える。
 結局あの後、何だかんだで同棲してしまったのだ。
 しかし……
「その格好……」
「いいでしょ? 裸エプロン。男の夢じゃない」
 俺に抱きつき、彼女は言う。
 いや、あれ以来、こういう格好でする事が多くなったのだが……
「確かにそうかもしれん。が……今の僕に取っては悪夢だ」
「どうして?」
 俺の示した先――玄関先では、連れて来た友人が固まっていた。

裸エプロンVSナース服

  
 理沙と同棲中の部屋に、ついこの間まで付き合っていた、前の彼女が現れた。
 今まで一緒にいた(何していたかは……)裸エプロンの理沙。
 そして、さっきやって来たナース服の美香。
 で、どっちが萌えるか言い争いを始める始末。
 取っ組み合いの喧嘩をやられたり、二人掛かりで問いつめられるより居心地悪いんですけど……
 ……あなたはどっち?(現実逃避