DEATH NOTE
ニア

本名は、Nate River。

メロと同じく時期『L』候補者。

最終的にはニアが竜崎の跡を継ぐことになりましたが、とても不安定な存在です。

表情や顔の角度も原作では悪辣で不気味だったものが、コミックスでは修復されていたり。

おそらく原作者様の中でも、どういうキャラにするかで揺れていたのだろうなと思われます。

※ニアに関しては、どうも辛口になってしまうのでニア至上主義の方は御覧にならないほうが精神衛生上、宜しいかと思います。

飛行機にすら1人だけでは乗れないと言って部下を頼りにしているところとか。
部下を危険に晒すことを提案しながらも自分は怖いから動かないと言ってしまうダメっぷりは如何なものでしょう。

ヘリコプターを自力で操縦していた竜崎とは大違い、などと比べてはいけないのでしょうね。

加えて、部下が優秀すぎるから余計に目立つ要因になっているような気がします。

せめて偽ノートの複製を頑張ったのがニアだったなら、見直した方々も多かったのではないでしょうか。

この子は部下が一晩で必死に偽ノート複製という凄腕を発揮しているときも、ロボとかプールのアヒルとかで遊んでいたんだろうかと思うと。

少なからず怒りに似た激情が湧きあがって参ります。

言動にも波がありすぎて、推理に関しても雑すぎる印象を受けました。

最終対決のとき、もし魅上が本物を使える状況にあったとしたら。
もし魅上が最終チェック用に偽ノートを他の人物で試していたとしたら。
もしライトのほうから自分がキラだと言わなかったとしたら。

ニアの計画はグチャグチャで終わってしまうところだったのです。

勝てたのは運としか思えない。
そう。ニアは神に愛されているとしか思えないほど運がいい。

・自主的にメロが撤退したからLが遺した資産はニアが使えるようになったとか。

・メロが活躍している間は傍観しながら情報を採取できたり。

・とても優秀な部下に恵まれているとか。
最後はメロが大ヒントを遺して逝ったおかげで真相を知ることに成功。

・自分の思い通りの結果でライトを破り、正式にLを継ぐことが出来たり。

・まだ未熟な部分をカバーするべく、ワタリの名を継承したロジャーさんを傍に置き
さらに元捜査本部員までも自分の手駒として使えるようになってると。

いつでも漁夫の利を得ています。

恵まれすぎているというのも、ある意味では才能なのかもしれない。

ほとんどリスクを冒すことなく他者に頼って成功しているっていう現状が、 私の中でニアを竜崎の後継者として認めがたくしています。

第一印象で好意をもっていましたし、期待もしていましたし、今でも愛していないといえば嘘になってしまいますけれど。

竜崎を想い、竜崎を意識した闘いかたを選ぶところとか、メロのことを自分の片割れだと認識してくれたところとか。

性質が不安定なだけあって、ニア本人の感情も後から後からついてくるって感じの不器用さが可愛いと思う。

でも可愛いだけでは、( L ) には、なれない。と、思うわけです。

好きなんだけどね。ニアのことも。それとは別の感情で、認めがたい。

ただ、考えようによっては、この子は不幸だとも思います。

なんというか、まだちゃんと活躍できず魅力を出す前に終焉に向かっていってしまったから。

本誌サイドにどんな思惑と予定があったのかは判りかねますが
どうも思いっきり皺寄せがいってしまったキャラのように思えてならない。

飾り


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