ある意味万能電車 JR東海373系

 その昔、153系という急行形電車がありました。この電車は、国鉄新性能化シリーズの中で出て来た車両の一つで、一つは151系(→181系)と、101系でありました。 どちらもはっきりしたコンセプトがあり、151系は、最初こだま号としてビジネス特急に徹したワケですが、その後、客車特急のグレードアップというカッコウで、基本的に豪華なノリで走っていた電車でした。

 そして、101系は昔の73型なんかを駆逐する目的での電車だったわけですが、構想通りに全車M付きで走ってたら・・・実は相当に万能な車両だったかもしれません(笑)

 それに対して153系ってのは、基本的な内装は、昔の客車に近い形態だったんですね・・・そして、編成などに融通性をもたせるためにカオはこのシリーズの中では唯一の貫通型(前にアナボコが開いてるカッコウ)で、先頭車同士での通り抜けもOKって仕様でありました。

 でもって、運転台の窓はサイドまで回り込んだパノラミックウィンドウになってたりしまして、なかなかのすっきりさんだったりしたのであります。

 そして、153系は、東京からの急行(出た当初は準急)東海号としての活躍が最初のインパクトってことで、このカオを東海型と呼んでおります。

 で、この東海ガオ・・・すごく実用的でありまして、その後、いろいろな車両のカオとしても採用され、キタは北海道、南は九州まで全国に広がりました。

 ただ、元祖♪東海ガオを今に残すのは・・・お召し「電車」のクロ157形1両のみとなってますが・・・安全上の見知で、元祖から運転台を30cmほど上げた仕様が標準になりましたからねぇ・・・

 さて、急行東海号ですが、153系から165系にバトンタッチをしてずっと生きながらえておりました・・・本数は少な目でしたけどね・・・

 そんな列車だったんですが、肝心の165系が大分ヨタってきた・・・ということで、そろそろ新型車が必要になってきたんでしょう・・・そういう事情で出て来ただろう車両がこの373系であります。

 そして、これに切り替わって急行東海号は、特急東海号として、現在、東京〜静岡を結んでおります。

 さて、この373系ですが、基本的にはなかなかの万能型・・・

 カオはいわゆる東海ガオ♪ 前面は貫通型で固定3両・・・東海号ではこれを2つくっつけての運用になり、東京〜大垣の夜行、ムーンライトながら号では3つくっつけての運用になります。このため、幌をつなげられるのが必要だったりします。

 JR東海の車両は、「東海ガオ」にこだわった車両が結構いまして、なかなかやるなぁ・・♪なんて思うモノもありますね(笑)

 中に目を通すと、なかなか座り心地のいい座席に、車端部にテーブル付き(だったとおもうなぁ)のボックスシート、これがちょっとしたコンパートメントになってるんですね♪

 窓も大きく、なかなか乗っていて快適・・・なんですが、問題点も結構感じましたねぇ・・・

 ドアは半自動対応なんですが、デッキがないので、ドアが開くとさみーんですよ・・・特に夜の夜行「ムーンライトながら」号あたりでドアが開くとシビレます・・・ しかもこのドア、乗降性を考慮してる関係で1200mm両開き(特急用は700mm 汎用の185系でも1000mm)なもんで、ガバっと開く分さみー・・・と(o_ _)oぱたっ

 それと、M車の音、ちとうるさすぎ・・・多分あの音は東芝系かなぁ?・・・なんて趣味丸だしなんですが、特に起動、停止時の音は気になりました・・・

 ってことで、反対解釈するとT車の真ん中あたりに乗車してれば夜行でもすげー快適という事になりますね(笑)

 まままま、そう言う車両なので、臨時の快速なんかで運用なんて事になっても十分対応できるのかな?・・・って思います。うまく使うと本当マジ万能な車両になりますd(^-^)ねっ! あれだけの内装なら、通勤ライナーに使ったら大喜びだし♪♪