Re: 悪意の芽生え ( No.1 ) |
- 日時: 2008/04/20 02:43
- 名前: 金無垢
- そこには目隠しをされ、ヘッドホンに大音量で音楽を流され、しかもスカートは履いているけれど、上は何も着ていない女の子がいたんだ。
僕はそれがすぐに同じクラスの彩華だとわかってあいつに怒鳴りつけた。 「なんだよこれ。あたま可笑しいんじゃないか?」 そんな僕にまるで予想していたかのように落ち着いた態度であいつは言い返して来た。 「なにがだ?おかしなことを言うなよ。まず落ち着いて、おれの話を聞け。」 そう言いながら、あいつはズボンのポケットからナイフを取り出した。 あまりに冷静にナイフを突きつけてきたから、僕は余計怖くなった。 まるで毎朝歯を磨くように日課をこなすような動きが、歯ブラシが歯を磨くために使われるように、ナイフが本来もつ目的で使われるような気がした。 「これは、お前の行動を抑止するために使う。」 あいつの口調からいつものような軽さが消えた。 「黙れ。話を聞け。言う通りに動け。もちろん、言うこと聞かなければ、どうなるか分るよな?」 僕はもうあいつの言うことを聞くしかなかった。 「まず、彩華の胸を触れ。」 とまどった僕に向けていた視線をナイフに向けた。 僕は怖くなってゆっくりと彩華の方に歩いて行く。 彩華の前に止まり胸を見たがすぐに目を逸らしてしまった。 するとすぐ後ろに立っていたあいつが彩華の肩のあたりを軽く切りつけた。 彩華はビクッと体を震わせ手で傷を覆うような動きをしたが、すぐに戻してしまった。 深い傷ではないが彩華の白い肌に赤い血が流れていくのがはっきりと見えた。 「言いたいことわかるよな?」 あいつはそうとだけ言った。 僕はすぐに彩華の胸に触れた。胸は少し膨らんでいるぐらいだったけど、柔らかいと思った。 「どうだ?正樹は触らないとこいつが怪我すると思って触ったと思ってるだろうけど、お前の下半身は見事に反応しているじゃないか。」 そう言ったあいつに言い返そうとしたが、ナイフをチラつかせていたので僕は黙っていた。 「ズボンを脱げ。パンツもな。」 そうとだけあいつは言った。逆らうとどうなるか分かっていたから、僕はためらわずにズボンとパンツを脱いだ。 僕の下半身は見たこともないように張っていた。 恥ずかしくて下を向いている僕にあいつは言った。 「さて、ここにお前のち○こをここに入れてもらおうか。」 あいつが彩華を後ろ向きに立たせスカートを持ち上げると、そこには何もはいていない真っ白なお尻があった。 僕はそれがどういうことか知っていたから、またためらってしまった。 するとあいつはまたナイフを何もためらいなく今度はお尻をサッと切った。 さっきよりも傷が深いみたいで血がお尻をつたってあっという間に足もとまで流れた。 彩華は切られた瞬間ビクッと動いただけで、そのあとは全く動かない。 「早くここにこい。」 そう言って僕を彩華のすぐ後ろに立たせたが、僕のち○こはすっかり小さくなってしまった。 「なんだ。萎んじまって。まあいい、そいつを持って、ここにこすりつけてみろ。」 そう言われ僕はその通りにすると、すぐにさっきみたいに張れあがってきた。 「よし。そのまま押し込め。」 そう言われると僕はよくわからないままち○こを押し込んだ。 すごくきつかったけど焦っていた僕は無理やり押し込んだ。 「はは。お前いきなりア○ルかよ。最高だな。そのまま抜かないように出し入れしろ。」 僕は、訳もわからず言われた通りにした。 すごく気持ちよくって、何も考えられなくなっていた。 出し入れする僕の腰には彩華の血がピチャピチャと ついていたのだけれど、僕はそれを見えていないかの様に思えて、とにかく腰を動かした。 すると突然、おしっこがしたくなって急いでち○こを抜くと、白い粘り気のある液体が勢いよく飛び出して、彩華のお尻にかかった。 その瞬間は気持ちよかったんだけど、しゃがみ込むと目の前に僕のち○こから出た液体と血が混ざりあっているのが見えた。 怖くなって視線を落とすと、そこには血だらけになった僕の腰。 僕はガチガチ震えながらうずくまってしまった。 そこにあいつが追い打ちをかけるように声を掛けてきて、後ろを指差した。 「今のあのカメラに撮ってあるから。誰かに言おうなんて考えるなよ。正樹も彩華も大変なことになるぜ。」 僕は怖くて何も考えたくなくなった。 あいつに言われた通り家に帰っても誰にも今日あったことは誰にも言わずベットについた。 暗闇の中あいつが何を考えているのかと思うと、怖くてどうしようもなくなっていたんだ。 でもその時はまだ、恐怖の奥にある興奮に僕は気づいていなかった。
つづく
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Re: 悪意の芽生え ( No.2 ) |
- 日時: 2009/05/06 19:52
- 名前: 金無垢
- 次の日、僕は学校を休んだ。昨日のことが頭に浮かんで気が変になりそうだった。
「なんであんなことをしてしまったんだ。でも仕方がなかった。他にどうしようもなかった。でも彩華ちゃんにあったらどんな顔すればいいんだ…」 こんなことを布団の中でつぶやいていた。僕の胸は何か締め付けられるような感じで苦しくって、締め付けを押し返すみたいに心臓が高鳴っていた。 わずかにのどの渇くような感じがしだしたころ、僕のあそこがふくらむのを感じた。右手をのばすと確かなふくらみをがあって、触るとビクッと反応した。 敏感に反応するあそこに驚きながら僕は触るのを止められなかった。とってもいけないことをしているってわかっていたけれど、心臓がドキドキして締め付けられて何も考えられなかったんだ。 「ドピュ」と勢いよくあそこにあついものが流れるのを感じた。 僕はやっと冷静になったのと一緒に、また昨日のことが頭に浮かびあがった。僕はまた怖くってしまい今度は震えだした。 僕が出した白い液体と血とが混ざり合って流れたあの時の映像がまぶたの裏に焼きついているんじゃないかって思うぐらいに鮮明に映っていた。 「僕はなんて最低の人間なんだ僕なんて僕なんて…」 「正樹くん。お友達が見えてるわよ」ママの声に驚いて映像は途切れたけど、すぐに自分のあそこが濡れたままでいることに気づいた。急いでティッシュで拭き始めたけど、すぐにドアが開いてしまった。 急いで布団で下半身を隠して顔を上げるとそこには唯人が立っていた。 「意外な来客だろ」半笑いを浮かべた唯人は僕のほうに近づいてきた。 「意外なもんか。出てけ。お前が昨日僕にしたことで僕がどれだけ苦しんでいるのかわかるのか。」 強気な態度で追い返そうとしたんだけどあいつはまるでわかっていたみたいに僕の布団に手を掛けさっと取り去った。 「正樹の苦しみってやつは随分と気持よさそうじゃないか。昨日だって最高の気分だったろ。」笑いながらも眼は僕のほうを刺すような鋭い目つきで見ていた。 「そんなことない。」としかいえなかった。 「正樹、俺はお前と友達になろうと思ってるだけだぜ。いいから少しおれの話を聞いてくれ。俺はお前が苦しんでると思って助けに来たんだよ。」 今度はやさしそうに微笑みながらあいつは言ったけど僕は全く信用していなかった。でも少しでもこの辛さがなくなるのならと思って話を聞くことにした。 「いいか正樹、お前が昨日出して驚いていたのは精液って言って、男が気持ち良くなると出す液体だ。お前は気持ち良くなったんだ。目の前に女の裸があって、そいつの尻にち○こを入れて。 これは事実だ。射精は絶頂に達しないと起こらない。お前は絶頂に達したんだ。」 僕は反論した。「そんなことない」それしか言えない。唯人は無視して続けた。 「正樹を苦しめているのはその快感じゃあない。良心だ。悪いことをしてはいけませんという良心が、昨日の行為を悪いことと決めつけ正樹、を苦しめているんだ。 おかしなことだろ。正樹の良心は正樹が悪いことと決める間もなく正樹を苦しませ始める。苦しんだ後あれをやると苦しむと知り、それが悪だと教育させられるんだ。 彩華に入れて腰を振っていた時に苦しんでいたのか。そんなことはないだろ。お前の快感に最悪の気持ちをぶつけられて正樹は萎えているんだろ。良心なんてプログラムを仕組んだ大人たちを社会を憎んでみろよ。」 ここまで言うと唯人は少し落ち着いたみたいだった。 「今日はこれぐらいにしておくか。少しは落ち着いたか。」 「うん、大分。」本当は落ち着いてなんていなかった。頭が混乱していたけど、早く唯人に帰ってもらいたかったのでうそをついた。 「そうか、よかった。今日はもう帰るよ。」そう言って唯人は立ち上がった。
「唯人……。いやなんでもない。」何かがのどまで出かけていたんっだけど、言葉にならなかった。 そんな僕を見て唯人は少し微笑み帰って行った。
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Re: 悪意の芽生え ( No.3 ) |
- 日時: 2009/08/11 12:50
- 名前: 金無垢
- あいつが帰って行った後僕は布団の中であれこれと思案したが考えはまとまらなかった。
昨日僕のしたことは間違いだった。あいつは何を言っているんだ、理解できない。 明日あいつともう一度話し合おう。
次の日の放課後僕はあいつを教室に呼び出した。 「正樹。なんか用事か?」 「ああ。昨日は言いたい放題言われて、反論の間もなくけられたからな。言いたいことは山ほどあるんだ。」 「言いたいことって?」 「おまえは間違ってる。常識を知らないのか。ああ言ったことは、愛し合った者同士が互いの了承を得たうえで行われなければならない。監禁した状態で一方的にしていいことじゃないんだ。」 「そもそも」と言いかけると唯人は待てと制止した。 「話し合いに来たんだろ?説教じゃないんなら俺に同意や反論の機会をくれ。一つ一つ話していこう。」 「いいとも。」話を遮られ少しムッとしたがあいつの言い分ももっともだったのでそう答えた。 「いいか、俺はその常識事態が間違っていると考えているんだ。常識は常に正しいと思うか正樹?」 「もちろんそう思うよ。この部分が揺らいだら社会が成り立たないよ。」僕は自信を持って答えた。 「そうか、じゃあ過去と現在、国と地域と文化これらの要因によって常識は異なるがこれは揺らいでるとは 言わないか?」 「その中で普遍的なものこそ人間の常識だ。」 「戦時中多くの女性がレイプにあう状況は世界的に存在するがこれは常識か?」 「いやそれは、常識じゃない。それは常識を逸脱した個人の行為であって常識とは言えない。」 「じゃあ、ある環境下で括られた個人の集合体がが同じ指向性行動をとる。これは社会と呼べるか?」 「社会とは呼べない。なぜならある理念に沿って集まらなければそれは社会と呼べない。指向性が同じだけでは十分でない。」 「そうか、ではその理念を決めるものは、先に述べた普遍的常識か?」 「その通りだ。」 「それならば普遍的な常識を理念とした個人の集合体 は社会と呼べ、その中の個人は理念に対応した行動をとらなければならないというわけだな。」 「全くその通りだよ。」 「なぜならば普遍的な常識とはすべての社会間で認められる常識だ。」 「矛盾しているな。普遍的常識と理念が同時に発生しなければこの話は通らない。俺の考えでは、理念に制約は無く常識はその理念に沿って教育される知識だ。」 「だったらなんだ。同じことだ。」僕はとうとう意見に詰まってきた。 「違うね正樹。常識は生後社会に教育されるものだ。社会のもつ理念が殺人を許容すればその社会での個人は殺人を認める。お前の常識は所属する社会を変えればいくらでも変えることができるんだ。お前は今の常識によって作り出された良心によって苦しんでいるんだろ。快感を楽しめないでいるんだろ。話はこれくらいにして俺の社会を楽しもうか」 唯人の話に反論をできなくなってしまった僕は促されるままあいつの家に向かった。
つづく
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