1 ( No.1 ) |
- 日時: 2008/12/28 17:57
- 名前: るーれ
窓の外では,雪が降っていた。
自慢の花壇が,白に染まってゆく。
そんな寒い庭とは対照的に,屋敷の中の暖炉は赤く燃えて暖かかった。
壮美はその前で,青い背表紙の本を読んでいた。――否,読んでいる振りをしていて,居眠りをしていた。厚くて五百ページぐらいはありそうなそのハードカバー版の本を枕にして。
「――,壮美!」
眠っていた壮美は,何回目かの呼びかけでようやく目を覚ました。
|
2 ( No.2 ) |
- 日時: 2008/12/28 18:32
- 名前: るーれ
- 「寝てたの?」
「……ごめんなさい」
正直に答えないと傷口を広げるような事になると思い,促される前に謝る壮美。
声の主は母,沙風藍だった。
「…………寝るんだったら,私と一緒が良いわよね」
その瞳に,怪しい光が宿るのを壮美は見逃さなかった。
「え?」
不安感を抱きながらも,反射的に聞き返す壮美。
「いらっしゃい,私の部屋。――命令よ?」
|
3 ( No.3 ) |
- 日時: 2009/01/06 12:43
- 名前: るーれ
- 壮美は部屋に連れられて――否,拉致されていた。
キィッと,ドアが音を立てて閉まった。壮美にはそれが,とても恐ろしく感じられた。
震える壮美の目に,綺麗なシーツの掛かったベッドが入った。
「大丈夫……気持ち良くさせてあげるだけだから」
甘い声で沙風藍は言って,壮美の肩をつかんでベッドに押し倒した。
「ッ!」
トクンと跳ねた胸に,沙風藍の指が掛かる。ワイシャツのボタンを上から順番に,ゆっくりとはずしていく。
壮美は自分の秘所が,濡れて行くのを感じた。
――駄目,感じちゃ……自分の母親でしょ?
そう思って自分の感情を抑えようとするが,一度動いた気持ちはそう簡単には止まらない。
ワイシャツのボタンが全てはずされて,白いブラジャー,細めのウェストが露わになった。
続いて沙風藍は,スカートのホックに手を伸ばす。流石に危機を感じた壮美は,反射的に手を伸ばして止めようとする。
「そんなに私が嫌い?」
沙風藍が,紫の掛かった瞳で頭上から訊いてくる。
「違います……でも……」
「そうね,女同士,親子同士だもんね」
にっこりと微笑む沙風藍は,伸ばしかけていた手を止めた。
|
4 ( No.4 ) |
- 日時: 2009/01/06 12:55
- 名前: るーれ
- だが,それで止まると思ったら間違いだった。
いきなり沙風藍は壮美の上に横たわり,唇をふさいできた。
――自分の唇で。
「ん,ふぁ……」
そうして壮美の中に,舌を入れてくる。奥の方まで入れられて,壮美は窒息で意識が飛びそうだった。
たっぷり時計の秒針が半周した頃,沙風藍は唇を離した。その端からは,二人の唾液が混じって糸を引いている。
「キスだけでイキかけてた?」
純情な微笑みは,瞬く間にに怪しい笑みに変化を遂げた。壮美は言葉通り,視界と意識がぼやけていたので,それに答える事は出来なかった。
「それじゃあもうちょっと――」
動きを封じた壮美に,沙風藍は再度手を伸ばす。
|
5 ( No.5 ) |
- 日時: 2009/01/08 17:00
- 名前: るーれ
- 「――いきなりあそこって言うのは,ちょっとねえって感じするものね」
その手は開いたままになっているワイシャツの中。――白いブラジャーに触れた。
再び跳ねたその胸に,沙風藍は優しく手を置く。
「何か小さめねー。私が貴女ぐらいの頃はもうちょっと……」
「やめてくださいよ」
止めないと長々と続く沙風藍の毒舌を制し(肝心な大人同士の行為≠ヘ避けられなかった),壮美は更に秘所を愛液で濡らす。
自分の上に乗っている母親の胸の谷間が目に入って,壮美は慌てて目を逸らす。
「ちょっとー,今何か酷い事してなかった?」
壮美はそれに答える余裕がない。
白いブラジャーの後ろに手を伸ばされて,ホックがはずれてゆく。
続いて壮美の履いているスカートを下ろし,同じように白いショーツが見えるようにした。
三十秒もしないうちに壮美は,ホックの外れたブラジャーとショーツだけになる。
「楽しませてくれるよね……?」
|
6 ( No.6 ) |
- 日時: 2009/01/19 18:32
- 名前: るーれ
- くちゅ,くちゅ……ぷちゅ。
「あ……いや……ふぅ……」
壮美の上の口の中。いやらしい音と喘ぎ声。
舌を舌で嘗めたり,舌と舌が絡み合ったり,もっと深くまで……。
その上に覆い被さっている沙風藍の右手は,ついに壮美の白いブラジャーを取り払った。
小さくも大きくもない胸が露わになる。沙風藍は迷うことなく,指の腹の触れるか触れないかという微妙なラインで乳房を撫でた。
「ッ!」
快感に,一瞬声が詰まる。女の何処が一番感じて,女にどうすれば一番感じるか,良く分かっている動きだった。
「大好き」
沙風藍が再び口を離す。唾液は先程よりも多く垂れた。そのまま左手で胸を揉みながら,唇を薄紅色の乳首へ持っていき,
嘗めた。
「――ッ!!」
あまりの快感に,意識が飛びそうになる。これがいわゆるイクって感覚なのかな,と呑気なことを考えた。
唇は乳首をくわえ,嘗めたり吸ったりしている。ハッキリ言って,その過激な性行為は初めての壮美に絶えられるような代物ではなかった。
右手は太股を触って,撫でて,滑り落ちて,また上がる。
それは壮美の秘密の茂みを探り当てた。
|