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アオイ空ふたりミサキにたたずんで
日時: 2009/07/12 23:03
名前: 田蛇bTack

つんとつく、アルコールのにおい。ランプに火はともり、ビーカーやスポイトがあたりに散乱している。
机の上に足を広げた美咲は、頬を赤く染めていた。

「蒼依、そこは…」
「遠慮なんてしちゃだめだよ…」
「ん……」

明日から夏休み。私も美咲も何も着ていないけど、蒸し暑いのに変わりない。
公立の高校にはクーラーなんてついていない時代だ。

美咲の汗が机に滴り落ちた。
私はそれを舌ですくいあげると、舌でころがし、飲みこんだ。

「美咲、大好きだよ」
「ぁん、でも恥ずかしいよ…」
「…喜んでいるくせに」

うるんだ目をした美咲は私にぎゅっと抱きついてきた。

「蒼依には、うそつけないや」

その腰は前よりもわずかに丸くなってきた気がした。

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Re: アオイ空ふたりミサキにたたずんで ( No.1 )
日時: 2009/06/10 11:03
名前: 田蛇bTack

〜第一話〜

「それでは新入生を代表して、東城美咲さん…」
「はい」

私はパパに無理やり中学受験をさせられて、女子中学校に入学させられた。
試験でわざとへまをすればよかったのかもしれないけど、あの頃の私にはそんな反抗をしでかすことはできなかったのだ。

パパはきっと気づいていた。私が蒼依とつきあっていること。
きっと、ひきはなさなければいけないと思ったのだろう。私の気持ちもしらないで。

同性愛差別がどんなに酷いものか、確かにあの時の私はまだよくわかっていなかった。けれど私はほかでもない蒼依を愛しているし、蒼依だってきっと私を愛しているに違いないはずなのに。

そんなもやもやした気持ちを抱えたまま、梅雨を迎えた。クラスメイトの間では、恋の話が花を咲かせている。
「共学の友達が彼氏できたんだって」
不安そうな声を洩らす友人。だけど私はこのとき不思議と自分に恋人がいることを言い出さなかった。

本能?そうかもしれない。私の恋人はオンナなのだから。自分たちがいくら正しいと思っていることでも、みんなから見れば、おかしなことなのかもしれない。
中学に入学してからまだ蒼依にはあっていないけど、かまわない。会っていなくても私たちは離れやしない。

…そう思っていたんだ。このときまでは…。

Re: アオイ空ふたりミサキにたたずんで ( No.2 )
日時: 2009/06/10 11:39
名前: 田蛇bTack

「ただいまぁ。」
「おかえり。」
私の声にこたえるのは、パパの声だ。うちに母親なんていない。私が小学校に入学したてのころに、突然消えてしまったんだ。
パパは「そのうち帰ってくるよ」と言っていたけれど、かれこれ6年間帰ってこない。

パパは薬品研究者。だからいつも家の中にある薬品室と自分の部屋を往復している。うちは地下二階、地上三階建ての家だけど、地下二階には南京錠がしてあって、私は絶対に入ってはいけないことになっている。
こんな家に私と兄と父と三人で住んでいるのだ。広すぎる。

まぁそんなパパなのだが、今日はいつもと様子が違った。

「美咲、ここへ座っていなさい。」
パパが珍しくお茶を入れた。お菓子も出されている。
来客でもあるのだろうか。面倒くさいな…、宿題たくさん出されてるのに。

「失礼します」
ノックをされて振り返ると、パパと、無駄に大きな黒縁めがねをかけた男の子が頭を深くさげて入ってきた。

色白で鼻は丸く、体系は中肉中背といったところ。正直なところ恋愛だとかセックスしたいタイプではない。
これがマンガだったら王子様を連想させるような美青年が私をお嫁にもらっていくところかな。
と、余計な妄想を瞬時にしてしまった。

「教授の孫だよ。南城霧也君、海斗より一つ上の年だな」
「霧也です。よろしく」

海斗とは私の兄のことだ。海斗は今年高校一年になったはず。はず、と言うのも兄は何をしているのかよくわからないのだ。

「あ、どうも、東城美咲です。よろしくお願いします」

私が頭をさげるとパパは私たちを地下室に案内した。ここは来客用の部屋。霧也という人間は、ここに今日宿泊するのだろうか。

こげ茶を基調としたこの部屋は薄型テレビにダブルベッドがあって、シャワールームまでついている。

「じゃ、ごゆっくり。」

パパは静かにドアを閉めた。

「え、パパ待ってよ!」

私はあわててドアノブに手をかけたが、信じられないことが起こっていた。
ドアは外側から鍵がかかっていたのだ。私の背中にひとすじ冷たい汗がしたたりおちたのがわかった。


Re: アオイ空ふたりミサキにたたずんで ( No.3 )
日時: 2009/06/10 11:40
名前: 田蛇bTack

「美咲ちゃんは、どこが感じるの?」
「いや、やめて…」
「やめられないよ。これはボクの仕事なんだからね。」

冷房の聞いた部屋。静かに流れるゆったりとしたBGM。
用意されたダブルベッドは、一瞬で非処女に施術される手術台に変わった。

前チャック式のセーラー服はすぐにはぎとられてしまった。お気に入りの花柄のスポーツブラが霧也の前にあらわになる。

霧也の大きな手が、乳房にもならないような胸を掴んだ。痛い…。
スポーツブラもはがされると、霧也は乳首をなめてきた。

「ふはっ」
くすぐったいのといやなのとで、声が出る。やめて、お願いだから…。
けれど抵抗するほど霧也は乳首を舐めるので、とうとう抵抗を諦めた。
もうどうにもならないことぐらい、私にはわかっていたから…。

霧也は乳首を舐めたまま、反対側の乳首を指ではじく。

「あぁ!」
くすぐったいのと痛いのと、その中間の変な感覚が起こる。そして股の間の温度が急激にあがってきた気がした。
おもわず足をもぞもぞ動かしてしまう。

それを合図に、霧也はスカートの中に手をつっこみ、パンツをはぎとった。
股の間がスースーする。

「みせてね」
霧也の顔が股の間にいく。

「あぁ、割れ目がはっきり…」
「まだうぶげばっかりだね」
霧也はいちいちうるさい。そんなこと言われなくてもわかってる。
そうじゃなくてもうぶげばかりなのはコンプレックスなのに…。

「ひろげるよ」
霧也は割れ目のすじに指をいれて、それをゆっくり開いた。
股の中まで冷房の冷気があたる。しめっていたものが乾いていくようなパリパリとした妙な感覚があった。

「あれ…?」
そして霧也が不思議そうな顔をしたと思うと、体に電撃が走った。

あぁあ、そこは…!!

「美咲ちゃんのクリトリスって長くね?」
…そこを、つままれてしまった。
いつも私が一人でいじっている秘密の場所…触られたら誰にも言えないような秘密の感覚になる場所…。

「まるで小さなペニスだね」
霧也はそこまでいうと、おしゃぶりにでもすいつくかのように口に含んだ。

「ああああ!!」
「きもちいいんだ」
「ううっ…」

そして霧也はとんでもないことを言ってきた。

「君、10歳の時からオナニーしているんでしょ。パパから聞いているよ」

世界が真っ暗になった瞬間だった。

Re: アオイ空ふたりミサキにたたずんで ( No.4 )
日時: 2009/07/12 23:02
名前: 田蛇bTack

「ねぇ、まだ処女でしょ?12歳だもんね。中1だもんね。でも、美咲ちゃんおとなっぽいなぁ…」

霧也はおしゃべりだ。おしゃべりな人間がこんなにもいやだと思うことって、この先あまりないんだと思う。
だけどこのとき私は、パパにオナニーがバレていたことがショック過ぎて、霧也の話なんて聞いていなかった。

だから、気づいた時には大股開かれていたわけだ。

「ごめんね。許してね。」

血走った目で霧也は私の目を見る。いよいよその時がやってきたのだ。

意識を遠くのほうに飛ばせることができたら、どんなにラクだろう。
だけど現実は神経が股間に集まってしまう。
生あたたかい肉棒が自分の股間に刺さっていくのがわかる。

膣が押し広げられるという表現よりも、焼き切られるという表現のほうがこの痛みには妥当かもしれない。膣の上の壁と一緒に、腸がびっしり詰まっているおなかもぐぐっと持ち上げられているようなこの感覚。

痛いのに、歯をくいしばることしかできなかった。涙も流すことはできなかった。もしも自分が性病を持っていたら、全力で感染させてやりたいと思った。

恨むことで、自分を支えていた。

「う……!はぁ……」

霧也が果てた。思ったよりも早かったのが救いだった。
膣の中が生ぬるい液体で汚れた。シーツにはピンク色のシミ。

「はじめてだったんだよ、僕。ありがとう…」

犯したくせに、霧也は平然とそんなことを柔らかな表情をして言ってきた。
髪の毛をいたわるようになでてくる手を、今すぐに切り落としてやりたいとまで思った。けれど、そんなことできない。

広い家のかわいい部屋。
私はここで、父に縛られていなければ、生きていけない存在。
…そんなもんなんだ。諦めた。…ほんとうに諦めた。

けれど、蒼依を好きな気持ちには何ら変わりはなかった。
むしろ、霧也とのこの一件によって、ますます好きになったかもしれない。
Re: アオイ空ふたりミサキにたたずんで ( No.5 )
日時: 2009/07/14 11:10
名前: 田蛇bTack



朝を迎えて、部屋の重い鍵が開いた。
飼われたイヌにも散歩の時間ぐらいあるものだ。私は学校に行くことが許可された。

紅色を基調としたセーラー服。
リボンはギンガムチェック。正直すごくかわいい制服だと思う。きっとこんな汚れた身でまとった生徒なんて、私ぐらいなのかと…。
――なんて考えるうちに、学校なんてどころじゃなかった。

あの霧也…何者?尾行してやる…。
私は学校に行ったフリをして、居間の会話を聞いていた。

「どうだったか?霧也君。」
「とてもいいですね。先生のおっしゃる通り、成熟した体の持ち主ですね」
「そうかそうか。まだ胸はないがな。」
「今度今回のレポートを提出しにまた伺いますんで」

「あぁ。いつでも来なさい。教授にもよろしくな。」
「きっと祖父も喜びますよ。」
「なにせ、投薬から二年、こんな成果がでるとはな。ははは!」

投薬?レポート??
なんのことだろう。だが、話を聞くうちに全てがわかってしまったのだ。

要するに、私は二年前、10歳の頃になんらかの薬を実験的に打ち込まれたらしい。
それの効き目がだいたい2年後といわれていたわけだ。
…私はパパの実験台だった。

お母さんも実はパパに何らかの薬で殺されてしまったんじゃないか!?
妙な不安が頭をよぎる。全身が一瞬にしてしびれた。

許せない…!
でも、所詮は私はパパに飼われている身。運命から逃げるなんてそんなことできるわけないのだとわかっている。
人間、誰しも使命を持っているというが、私はパパが開発している媚薬みたいなものの実験台になるのが使命なんだろう。

だけど、だからといって蒼依を諦めようとは思わない。
私に使命があるように、パパにだって、私に裏切られるという運命があるのだ。絶対に見返してやる。
「レズに育ってしまったのは、この薬の失敗だ」
…近々そんな言葉を吐いて、せいぜい嘆くがいい。
Re: アオイ空ふたりミサキにたたずんで ( No.6 )
日時: 2009/07/15 10:25
名前: 田蛇bTack



ところがそんな私の心を見透かしたか見透かしていないか、とんでもないものを用意していた。
霧也が去ってまだ日がない頃。私の部屋に奇妙な椅子がおいてあったのだ。

少し高めの椅子、そして左右の足を乗せて広げるための台が付いていた。
これは…産婦人科用の椅子??
そのそばにはまた大量のプラスチック製の電気製品のようなものがある。
スケルトンピンクだったり、黒かったり。それらのほとんどがコードでつながれていた。

「美咲、また門限を破ったようだね」

静かな声がしたので、振り返ると白衣をまとったパパがいた。
私はパパに後ろを振り向かずに答えた。

「部活あるのに、門限7時って、厳しくないですか?」
「黙れ!!!!」
パパは乱暴に腕を引っ張り、無理やり私を椅子に乗せた。

「さて、今日はその部活とやらの話でも聞こうじゃないか」
パパは笑った。笑いながら、私の足を広げたまま、台に固定をした。

股が熱くなってくる。まるで熟れすぎた柿みたい。今にもとけてきてしまいそうだ。

「1年生のこの時期なら、随分部活は大変なんじゃないのか」
「はい」
「ボール拾いにあけくれているのか」
「基礎トレーニングをしたりもしています」
「ふーん、例えば?」
「腹筋100回や、腕立て伏せ200回などです」

「そうか。見せてみろ」
「!?」

驚きうろたえた時には、すでにセーラー服のリボンははずされ、上半身はブラジャー1枚の状態にさせられていた。

「ここが腹筋か。」
パパの指が私の腹筋をなぞる。上から下に。股間がよけいに熱を帯びてきた。
あぁ、オナニーしたい。今イけたらラクになるんだろうなぁ…。

「腹筋を鍛えると、比例して鍛えられる個所ってわかるか?」
「わかりません」
「じゃあ、パパが教えてあげようか。」

パパは私のスカートをまくった。予想はしていた。この展開。
だけど、いざ自分の父親が自分のスカートをめくっているこの状況は、人生のどんぞこを思わせるものがあった。

パパ、小さい頃、よく高い高いしてくれたね。
その手で私の太ももを撫でないで。
パパ、私がはじめて100点とったとき、にこにこしながら誉めてくれたよね。
その目で私の秘部を見ないで。

もう何も考えたくない。ただ時がすぎるのを…なるたけ無難に…待っているだけだった。
けれど、パパはいつも私の想像を超えたことをしてくる。
かおるからの連絡 ( No.7 )
日時: 2009/07/15 19:18
名前: かおる
参照: http://www.pandora.nu/summer/

ここまでを小説ページにアップしました。
Re: アオイ空ふたりミサキにたたずんで ( No.8 )
日時: 2009/07/17 22:06
名前: 田蛇bTack



「よし、今日はパパが筋トレをしてあげよう」
パパがそう言って触れたのは私の膣と肛門の間にある柔らかい部分だった。
思いがけず冷たい指に、弱い皮膚が反応して跳ね上がる。

ブーン…
低く鈍い音がしたと思うと、パパはコードでつながれた透明なプラスチックの機械を拾いあげた。
そのプラスチックは振動している。

「これを初めて見るのか?美咲。なら、今までに味わったことのないぐらい気持ちいいだろうな」
パパは私の股が裂けてしまうほど大きく指で押し広げ、その先端にある肉芽にプラスチックをあてがった。そこには今まで知らなかった熱と中毒性のある震動が伝わる妙な感覚があった。

「ああぁ!!」
当然声は抑えられなかった。なぜ声が出るのかわからない。よくジェットコースターで絶叫するほど発散するというが、あれに近い何かを感じる。しかしここにあるのはジェットコースターにあるスリルではなく、確実にわかる自分の体の致命的な変化。

あぁ、もうきっとこれでいつものオナニーでは満足できなくなる。
こういう恥ずかしい快感はドラッグのように、どんどん強いものを求めてしまうのだ。本能が。
視点が定まらない、クラクラする。
「ぎゃああああ!!!」
絶叫したまま私は気を失うまで股間の汁を婦人科用の椅子から滴らせた。あぁ私は自分の父親にイかされた。一番見られてはいけないと世間が暗黙に知らせる姿を……。
私はいつもパパのいいなりだったけど、今度の今度こそはパパのロボット、いいえラットになってしまったのだ。

強い絶頂を迎えた私はしばらく動くことすらできなかった。まだ膣とクリ◎◎スがひくひくと熱を帯びながら痙攣をやめない。そんな私の顔をパパは嬉しそうに何度ものぞきこんできた。

「美咲、最高に気持ちのいい筋トレだっただろ。お風呂に入って汗を流して今日はもう寝なさい。それから明日からしばらく学校なんて行かなくていいからね。パパがじっくり教えてあげるから安心しなさい。」

バタン。重い扉が閉じられる。

あぁ、世界はこんなに広いのに。空はこんなに遠くなのに。どうして私は逃げられないのだろう。逃げたところで捕まるから?おお、そうですとも。私はパパから逃げられない。世の中にはプチ家出なんてしている子もいるけど、そういう風に気軽に家出ができる環境に生まれられたらどんなに楽だったかしら。
私はこれからもパパのいいなり。パパが人を殺せと言ったら、殺さずには生かしてはもらえないんだろう。今日だって殺されるよりはマシだったんじゃないだろうか。

ベッドで寝ころび、耳をふさいでも、その日は眠れなかった。わずかに痛む股間は、その日の事実を体と心にきざみつけてくる気さえした。

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