愛美の奴隷生活
まーくる:作

■ 第二章 始まった主従生活6

「(エリカ…様…?)」
「エリカ様、今日も仕事が終わりました。もう外してもよろしいでしょうか?」

エリカの前に立った朝比奈は、その場で跪き、エリカに懇願したのであった。
愛美は呆然としながらその光景を眺めていた。よく見ると朝比奈の顔が若干火照っているようだった。そしてなにやら小さな電動音が聞こえてきた。
呆気にとられる愛美と対照的に、エリカや奈緒美、桃子はそれを眺め笑っていた。

「会長、お仕事お疲れさまでした。今日はどうでした?」
「……ったです。」
「あ〜?? 聞こえないよぉ!? 会長さん!」
「き…ち…ったです…」
「もっと大きい声で言わないと〜♪」
「き、気持ちよかったです。」
「あはははははは!」

朝比奈は恥ずかしそうにうつむいていた。3人はゲラゲラと笑っている。



愛美は自室のベッドで横になっていた。
今でも今日の出来事が信じられないでいる。

「(あの朝比奈先輩が……)」

エリカに許しを乞う朝比奈。そしてエリカが「今日は外していいよ」というと、朝比奈はスッっと立ち上がり、パンツを脱ぎ始めたのだった。
何が起こったのかわからない愛美は混乱していたが、その答えはすぐにわかった。
朝比奈の股には、バイブが突き刺さっていたのだ。そしてそれは常に震え続けていた。

「んんんっ……ああっ!」

朝比奈はバイブを声をあげながら抜いた。そのバイブはべちょべちょに濡れていた。
そして朝比奈の股からはぽつ…ぽつ…と水滴が垂れていたのだった。
その様子を見ていた3人は、嘲笑ったあとに「また明日」と告げ帰って行った。


帰り道では朝比奈と一緒だった。学校から出て暫く無言であったが、愛美は思い切って聞いてみた。

「なんで…あんなことになっちゃったんですか?」

また無言が続いたが、少し歩いて朝比奈はゆっくりと語り始めた。

「実はね…卒業式が上手くいったとき仲間内でお祝いっていうんでハメを外してお酒飲んでさ。そのときにふざけて撮った写真を森本さんが持ってたんだ。それで…ね。」
「はじめのうちは抵抗してたんだけど、抵抗すればするほど向こうは喜ぶし罰は厳しくなるし…」
「今はなんとか黙って耐えるのが精一杯なんだよ。」
「ごめんね、こんな先輩で。」

朝比奈は愛美にも、なぜこうなったか聞き、自分の状況を説明したが、

「そうなんだ。お互い大変だね。」

と言い、結局話はこれ以上進まなかった。そして朝比奈と別れ家につき、今に至る。
愛美はあの完璧で、強い女性である朝比奈が、エリカに屈していることに対してショックを隠せなった。どんな苦境に立っても、最後まで諦めないのがモットーの朝比奈が、である。
愛美は自分の信じていたものが崩れていく喪失感と、エリカ達への底知れぬ恐怖感を抱いていた。

「(森本さんたち…そんなに…私…どうしよう…)」

漠然とそう思いながら、愛美はバイブに手を伸ばした。愛美の頭には朝比奈の言葉が反芻していた。

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