憧れの女教師
〜両思いになる日を夢見て〜
M.M:作

■ プロローグ1

出会い

俺が恵先生に出会ったのは、高二の始業式の日だった。
新しく海原工業高校に赴任してきた平岩 恵美先生は、男子校に舞い降りた天使のようだった。
式が終わり、クラスの担任の発表に移った。
神様の悪戯だろうか。
恵美先生は俺たち2年D組の副担任となった。


神様の悪戯

式の次の日は、土曜日で休みだった。
俺は16年間生きてきて、彼女が出来たことはなかった。
だから男子高に入ったのかも知れない。
言い訳が出来るように………
無意識に先生の顔を思い浮かべながら、一人でデパートに向かった。
(あれ?)
俺の視線の先には、天使の姿があった。
(恵美先生!!)
声をかけようか迷ったが、恐らく恵美先生には俺が誰か分からないだろう。
「晃久君!!」
「えっ?」
驚いた俺は勢いよく振り返った。

■つづき

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