青い相姦
横尾茂明:作

■ 相姦の構図6

二人…兄妹でありながらという想いと
許されざる禁断の行為しているんだという想いが強いほど
暗い焔のような超快感が噴き上げるのだった…。

二人はほぼ同時に腰を突っ張った…まるで星が散るような超快感を共有しながら…。

「………………………………」

二人…声を出さず、ただ突っ張り…そして時間と共に腰を淫らに震わせはじめた…。

暫く無言の快楽に痺れ…互いに性器から口を離した…。

そして互いに尻を強く抱きしめ、ようやく悲鳴ともつかぬ淫らな咆哮にむせぶ…。


梓は甘えるように直人の胸に抱かれ泣いていた…。
それでも時折…腰をヒクつかせて凄すぎた快感の余韻に震えている…。

直人は梓の髪をいじっていた
何か取り返しのつかない事をしてしまった想いは
快感が引きはじめた辺りから心に宿った、それは黒い澱のように直人の心を濁らせていく。

その心を感じたのか…梓が強く抱きしめてくる…。

「アズ…俺たち…もう昨日には戻れないんだよ…」
「もうしちゃったこと悔やんでもしかたのないこと…」
「俺たち…昔から…こうなることは分かってたんじゃないのかなー…」

「俺…いつもアズのこと考えてたと思う…」
「恥ずかしいオナニーするときは…いつもアズのこと考えてしたの…」

「お兄ちゃん…アズも同じだよ…ちいちゃいころからお兄ちゃんに憧れて」
「お兄ちゃんのお嫁さんになるのがアズの夢だったもん…」
「小学5年の時…お母さんに言ったら…馬鹿な子って言われすごく泣いたの…」

「お兄ちゃんが中学に入り…好きな人が出来たらどうしようっていつも考えてた…」
「アズ…お兄ちゃんを誰にもとられたくないの…お母さんにも…」

「お兄ちゃんは私だけのもの…」
「だから…私の体もお兄ちゃんのあげるの」
「お兄ちゃん…これからもイッパイ可愛がって下さい…」

「分かったよ…アズ…このことは俺たちだけの秘密にしよう」
「二人のこと誰にも邪魔をさせない」
「お母さんにだって! …俺がアズを守る、だから…もう怖がらないで」

「お兄ちゃん…」
梓は声を出してすすり泣き…直人の胸に強く縋った…。

こんなに妹を可愛いと感じるなんて…
(妹に…恋をしてしまったのだろうか…)

そう考えたとき、先程らいより妹のフェラチオが気になってくる…。

(中学1年生があんなこと知ってるなんて…誰かと経験した? …そんな馬鹿な…)

急速に直人の胸に不安が宿る…。

「アズ……お前……フェラチオって知ってたの?…」

「うん……ナオちゃんにおしえてもらったの」
「男の子がすごく歓ぶって言うから…」
「棒アイスでやり方を教えてもらったんだよ…ウフフ…」

「ブワーカ…変なこと教えて貰うなよ…ったく」
「あのナオミちゃんていう子…たまに見かけるけど」
「変な高校生とよく歩いてる子だろ」

「スカート…あんな短くはいて…」
「なんか男を誘うような目つきの子…おれ好かないな…」

「アズも…あの子…余り好きじゃないけど…」
「幼稚園のときからずーと一緒だし…変に飾らないとこがいいの…」

「でも…あの子…SEXイッパイしてるんだって…」
「この前も…私に素敵な高校生紹介してあげるって言ってたナ…」

「駄目だ!、アズ…もうそんな子と遊ぶな…絶対駄目だからナ…」

「う…うん…わかった…お兄ちゃんがそんなに言うんなら…もう付き合わないから…」

直人は不安になった、こんな可愛い少女を不良高校生が見たら
絶対、放ってはおかないだろうと。

(これからは…アズの行動には気を付けないといけないなー…)


この日から…母の残り半月の出張の間
直人と梓は今までの兄妹という禁断の溝を埋めるが如く…愛し合った。

お風呂はいつも一緒に入り、夕食もお互い口に入れたものさえ口移しで分け合い、猫のようにじゃれ合った。

半月の蜜月が過ぎ…母が帰宅した
この時二人にとって母はもう邪魔者でしかなかった。

互いに部屋を隔てて…自由に愛し合う事が出来ず
その苛立ちは日々つのっていった…。

そして…2年の歳月が二人の間に、瞬く間に過ぎていった…。

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