アオイ空ふたりミサキにたたずんで
田蛇bTack:作
■ 4
ところがそんな私の心を見透かしたか見透かしていないか、とんでもないものを用意していた。
霧也が去ってまだ日がない頃。私の部屋に奇妙な椅子がおいてあったのだ。
少し高めの椅子、そして左右の足を乗せて広げるための台が付いていた。
これは…産婦人科用の椅子??
そのそばにはまた大量のプラスチック製の電気製品のようなものがある。
スケルトンピンクだったり、黒かったり。それらのほとんどがコードでつながれていた。
「美咲、また門限を破ったようだね」
静かな声がしたので、振り返ると白衣をまとったパパがいた。
私はパパに後ろを振り向かずに答えた。
「部活あるのに、門限7時って、厳しくないですか?」
「黙れ!!!!」
パパは乱暴に腕を引っ張り、無理やり私を椅子に乗せた。
「さて、今日はその部活とやらの話でも聞こうじゃないか」
パパは笑った。笑いながら、私の足を広げたまま、台に固定をした。
股が熱くなってくる。まるで熟れすぎた柿みたい。今にもとけてきてしまいそうだ。
「1年生のこの時期なら、随分部活は大変なんじゃないのか」
「はい」
「ボール拾いにあけくれているのか」
「基礎トレーニングをしたりもしています」
「ふーん、例えば?」
「腹筋100回や、腕立て伏せ200回などです」
「そうか。見せてみろ」
「!?」
驚きうろたえた時には、すでにセーラー服のリボンははずされ、上半身はブラジャー1枚の状態にさせられていた。
「ここが腹筋か。」
パパの指が私の腹筋をなぞる。上から下に。股間がよけいに熱を帯びてきた。
あぁ、オナニーしたい。今イけたらラクになるんだろうなぁ…。
「腹筋を鍛えると、比例して鍛えられる個所ってわかるか?」
「わかりません」
「じゃあ、パパが教えてあげようか。」
パパは私のスカートをまくった。予想はしていた。この展開。
だけど、いざ自分の父親が自分のスカートをめくっているこの状況は、人生のどんぞこを思わせるものがあった。
パパ、小さい頃、よく高い高いしてくれたね。
その手で私の太ももを撫でないで。
パパ、私がはじめて100点とったとき、にこにこしながら誉めてくれたよね。
その目で私の秘部を見ないで。
もう何も考えたくない。ただ時がすぎるのを…なるたけ無難に…待っているだけだった。
けれど、パパはいつも私の想像を超えたことをしてくる。
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