淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 放課後の誘惑6

 美由紀の優しい舌使いに、有紗の声が漏れる。
「ううっ、ううう……」
 官能の波に喘ぎ声をあげ頭を振る有紗に、美由紀が言った。
「私も気持ちよくして……。有紗ちゃんだけ気持ちよくなるのってずるいっ!」
 有紗の顔の前で、美由紀の細い腰が何かを誘うようにクネクネと揺れている。
「ああん、で、でも……、どうすればいいのか……有紗、分からない……」
「私がすることと同じこと、私にして……」
 そう言って美由紀は、有紗の亀裂に舌を這わせた。有紗の目の前には、パクリと口を開いた美由紀の陰部がある。その亀裂の中で、突起が真珠色に輝いている。
(これを舐めるの? これを舐めると気持ちいいの?)
 有紗は、恐る恐る舌を伸ばした。

 舌の先で美由紀の淫芽を突付くように舐めた。美由紀の腰がブルッと震える。
「ああん、そう……。もっと強く……、ソフトクリーム、舐めるみたいに……」
 美由紀の声が艶のあるものに変わった。有紗は、舌の腹で擦り上げるように舐める。
「いいっ、……上手よ……。もっ、もっと……」
 美由紀は、くぐもった声で催促する。その間も、有紗の秘裂に舌を這わすことを忘れない。
「ああん、こう? これでいいの? あんっ、ああん……」
 有紗は、魘されているように答える。夢の中の実態の無い行動のように、自分がされていることと同じことを美由紀に対して行った。

「はあっ、はあっ、はあ……」
 どちらのものとも付かない荒い吐息が、部屋の中を満たしている。ペチャペチャとお互いの舐める音と共に……。美由紀の秘孔から溢れ出る愛蜜が、有紗の口の周りを濡らす。柔らかい唇が、淫蜜に濡れテカテカと輝いている。
「いいっ、いい……。美由紀も変になっちゃいそう……。ああっ、あああ……」
 美由紀の身体が、ガクガクと震え腰が砕けた。四つん這いに立っていられなくなり、有紗の上に崩れ落ちた。69の形で肌を密着させ重なり合う二人だが、舌を動かすことだけは止めなかった。
「いい、気持ちいいの……。有紗、また、イっちゃいそう……」
「私もよ……。美由紀も、イっちゃう……」

 窓から差し込む光に、汗に濡れた二人の身体が輝いている。二人は、官能を貪るように腰を切なく揺らしながら秘部を舐めあった。
「ひい……、いいっ、いいい……。イくう……、ああああああ……」
 有紗は、爪先をピンと伸ばし太股をガクガクと痙攣させた。
「ああっ、わたしも……。あうっ、あうっ、あああ……。いい、イくううう……」
 同時に、美由紀も頭を後ろに退け反らし口をパクパクさせた。部屋の中に二人の喘ぎ声が響き渡った。二人は、肌を重ねあったまま絶頂に達した。



 日は西に傾き、部屋をオレンジ色に染めていた。二人はシーツに包まり、抱き合ったままお互いの体温を感じている。
「美由紀さんの身体、柔らかくて暖かい……。気持ちいい……」
「有紗ちゃんだって、張りがあって素敵よ。ずっと抱きしめてたい」
 二人は、お互いの胸を重ね合わせ抱き合った。胸が潰れるくらいに強く抱き合ったまま、口付けを交わす。顔を左右に揺すりながら、舌を吸いあった。身体を揺するたび、乳首がコリコリと擦れる。
「あん、いい……。もっと強く……」
 お互いに太股を相手の秘部に押し当て、刺激を求めるかのように擦り合う。
「有紗ちゃん、好きよ……あうっ、うううんっ……」
「わたしも、はうっ……、うう……」
 二人は唇を重ね、お互いの舌を貪りあった。有紗は、昨日の雄一と康次から受けた恥辱を忘れて、今の甘美な官能に身を任せていた。昨夜の屈辱を忘れる為、この状況に酔っていたかった。

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