淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 広がる淫辱の輪1

 学園前の駅につくまで続けられたアヌスバイブ責めに、有紗はずっと雄一の胸に顔を埋めて耐え続けなくてはならなかった。駅に着いた頃には、有紗の顔はほんのりと紅潮し、霞がかかったような潤んだ瞳と相まって濃艶な雰囲気さえ漂わせた。有紗はアヌスに残る甘美な淫辱の余韻の中、学園に向かう道を美由紀に寄りかかるようにして登校した。

 歩くたびにお尻の柔肉が捩れ、プラグを締め付ける。埋め込まれた異物の存在を再認識させられる。一時も、お尻に埋め込まれた恥辱の存在を忘れることはできなかった。

 さすがに授業中は、アヌスプラグのバイブは止められていた。しかし、その存在を忘れることはできない。椅子に座れば、自分の体重がプラグに圧し掛かり菊座を押し広げる。立ち上がれば、お尻が窄まりプラグを締め付けた。

 いつも以上に長く感じられた一時間目が、やっと終わった。
「ふう……」
 有紗は、大きな溜息をついた。その溜息に、前の席に座っている法子が気付き振り返る。
「有紗、身体の調子……悪いの?」
「ううん、そんなこと無いよ」
 一時間目の終了と共に、クラスメートの法子が話し掛けてきた。有紗は、法子の掛けた問いに平静を装って答えた。
「朝から元気ないし……。顔色も悪いよ」
 いつもとは様子の違う有紗を心配し、法子が有紗の顔を窺う。
「大丈夫よ。なんともないから……」
 有紗は、ガッツポーズのような格好をして元気なことをアピールした。
「そう、それなら安心! あっ、そうそう。有紗、美由紀さんと付き合ってるの? 今朝、一緒に登校してたでしょ」
 好奇心一杯に法子が聞いてくる。女子高である聖愛学園では、男女交際が禁止されていることもあるし、男子との付き合う機会が少ない。そんなこともあって、女子同士の交際も結構多い。
「付き合ってるわけじゃないけど、電車でよく一緒になるから……。ただの友達よ……」
 有紗は、特別な付き合いを否定する。しかし、顔が火照ってくる。頬が赤くなってないか心配しながら、法子と会話した。
「そうなんだ。美由紀さん、女っぽくて素敵よね。わたし、美由紀さんなら付き合ってもいいな」
 法子は、意味ありげに有紗に微笑んだ。

 その時、またアヌスプラグが活動を始めた。
「ううっ、……」
 有紗は、机に着き伏せた。
「どうしたの? 大丈夫? 有紗、やっぱり変だよ」
 法子は、心配そうに有紗の顔を覗き込んだ。

 開かれた教室のドアを見ると、美由紀が教室の中を覗き込んでいた。
「だ、大丈夫。わ、わたし、トイレに行ってくる」
 有紗は、心配する法子を残しドアに向かった。クラスメートに、プラグのことを気付かれないように意識して歩を進めた。お尻を意識すればするほど足が縺れそうになる。必死で平静を装いながら、美由紀の待つドアの外に出た。

 有紗は、廊下にいた美由紀と一緒にトイレへと向かった。廊下で立ち話をしていては、クラスメートに気付かれてしまうかもしれない。二人っきりになれる場所として、トイレを選んだ。幸い、一時間目の終了時のトイレには、誰もいなかった。
「美由紀さん……。許して……、学校では……」
 有紗は、美由紀に許しを請うように言った。
「ダメなの……。雄一様の命令なの。休憩時間はスイッチを入れるようにと……」
 美由紀は顔を伏せたままだ。有紗の願いを遮るように言葉を続けた。
「スイッチを入れなくても、ばれないかも知れない。でも、雄一様のオチン○ンに犯されながら訊ねられたら、わたし、嘘をつけない……、きっと……」
 美由紀は視線を床に落としたまま、小さな声で呟くように言う。

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