淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 謂れなきお仕置き1

 放課後、有紗は美由紀と学園の正門を後にした。朝からのアナルバイブ責めに加えて、理事長室での陵辱を受けた有紗の身体は、疲労で鉛のように重たかった。数週間前までの活発で明るい笑顔は、今の有紗からは窺えない。少しやつれた頬は顎のシャープさを際立たせ、伏目がちの瞳が女性の妖艶な色気さえ漂わせている。

 正門から駅へと続く綺麗に整備された並木を歩き始めた時、美由紀がポケットに手を忍ばせた。
「ごめんね。雄一様の命令だから……」
 有紗の顔色が曇る。美由紀は有紗の表情を見て、その辛さを察した。しかし、済まなそうに頭を俯かせバイブのスイッチを押した。
「ううっ!!……」
 有紗は、瞳を閉じ声を噛み殺した。周囲には、帰宅する生徒が沢山帰路についている。お尻をバイブに責められていることを気付かれないよう、崩れそうになる肢体を必死で立て直していた。美由紀は有紗の辛さを癒すかのように、恋人同士がそうするように肩を寄せ歩いた。

 その時、後ろから声を掛けられた。
「有紗っ! 一緒に帰ろっ!」
「えっ!?」
 声を掛けてきたのは、有紗のクラスメート・法子だ。慌てて振り返ったのは美由紀だった。美由紀は有紗へのバイブ責めがばれる事を恐れ、慌ててバイブのスイッチを切った。
「あっ、美由紀先輩も一緒だったんですか? 偶然! ご一緒していいですか?」
 法子は、にこやかに振り返った美由紀に話し掛けた。憧れの先輩・美由紀と知り合いになるチャンスを窺っていたのだ。
「えっ? ええ……、いいわよ……」
 美由紀は、驚きを隠しながら優しく言った。

 有紗はスイッチが切られ安堵し、法子の出現に感謝すらした。法子が一緒の間は、バイブ責めから逃れられるかもしれない。
「法子、一緒に帰ろ」
 有紗は、精一杯の笑顔で法子を誘った。

 美由紀を挟んで、三人は並んで駅に向かった。法子は、憧れの美由紀と一緒に帰れることが嬉しいのか満面の笑顔である。
「ねえ、美由紀先輩! 最近有紗、美人になったと思いませんか?」
「えっ? そ、そうね……」
 美由紀は、戸惑いの表情を浮かべて曖昧に答える。確かに、有紗は美しくなっていた。少女特有の堅さの残っていた身体の線も、柔らかく優しくなって来ている。連日の権堂兄弟の責めに疲れた憂いをたたえた瞳も、色っぽい表情を見せていた。
「なんか、女っぽくなったて言うか……。以前は美少年って感じだったのに、最近、急に女性に目覚めたみたい。恋でもしてるのかな?」
 美由紀と付き合いだした有紗が美しくなっていったと思っている法子は、イタズラっぽい笑みを有紗に向けて言った。
「そんなこと無いよ。私なんか……」
 権堂兄弟に陵辱され、変化していく肢体のことを言われているみたいで恥かしかった。今も、お尻にはバイブを埋め込まれているのだ。有紗は羞恥心に頬を染めた。

 ここ数日、胸を揉まれ身体中を愛撫され続けている。精液を飲まされ、何回も濃いミルクを膣に浴び肢体の線が変化していた。ブラジャーに包まれた双乳は、その中で窮屈に盛り上がっている。発達しきっていなかった腰も、くびれが目立つようになってきた。お尻はなだらかな隆起で吊り上がり、丸みを増している。法子に陵辱により変化した肢体を誉められても、有紗には嬉しさなど沸いてこない。恥かしさと悔しさが増すばかりだった。しかし法子には、恥辱に頬を染める有紗が誉められたことを恥かしがっているように見えた。

「有紗、頬紅いよ? 有紗、変ですよね、美由紀先輩……」
 法子は有紗の羞恥の理由には気付かず、有紗の話題をネタに美由紀に話し掛けていた。憧れの美由紀と話しができることが嬉しく、笑顔で話し続けた。恋人達のように美由紀と腕を絡め、自分の胸を由美子の腕に強く押し付けている。美由紀と共通の話題が無い法子は、有紗を話題の中心にして会話を進めた。そのことが有紗の恥辱をさらに増していった。
(法子……、私のことは話さないで……。お願い……)
 有紗は、心の中で呟く。しかし、法子が有紗の話題を止めることは無かった。美由紀との共通の話題は、今は有紗のことしか法子は持っていないのだ。肉体的な恥辱から逃れれても、精神的恥辱から逃れることは有紗にはできなかった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊