淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 新たなご主人様3

 一時間目の授業が終わった。そろそろ美由紀がリモコンのスイッチを入れに来る頃だ。有紗は、アナルバイブの振動に身構えた。しかし、バイブのスイッチは入れられなかった。
(どうしたのかしら? 美由紀さんが来ない……)
 有紗は、少し不安になった。今までは、嫌で仕方ない時間だった。今は、それ以上に言いつけに逆らうことで受けるお仕置きが怖かった。
(今度は美由紀さんまでお仕置きを受けるわ。どうしよう……)
 有紗の心配にも拘らず、美由紀は現れなかった。

 有紗の不安は、益々増していく。午前の授業が終わり、一時間の休憩に入った。いつもなら一緒に昼食をとる為、誘いに来る美由紀が現れない。
(美由紀さん、どうしたのかしら? 学園には来てるのに……)
 朝、一緒に登校している筈の美由紀が来ない。昼休みだけでなく、授業間の休憩にも、一度もアナルバイブのスイッチが入らなかったのだ。有紗にとってとても嫌な、耐え難い調教が今日はない。権堂雄一の言いつけを、美由紀が守ってない。有紗の不安は募っていくばかりだ。ご飯を食べていても、味さえ判らない。

 その頃、美由紀は、有紗のクラスメート・武田法子を呼び出していた。
「美由紀お姉さま、なんですか? わたしに何かご用事ですか? でも嬉しいな! 私に声を掛けてくれるなんて……」
 法子が満面の笑顔で話しかけている。美由紀は、俯き思い詰めたように口を開いた。
「法子さんのお父さん、確か警察にお勤めよね」
「はい、最果町警察の署長です、私の父……。それがどうかしましたか?」
「ええ、ご相談があって……。法子さん、こっちに来て……」
 美由紀は、法子を人目につかない階段脇に誘った。



 何も起こらないお昼休みが終わり、五時間目の授業が始まった。女教師が出席をとっている。
「あら?、武田さんは欠席かしら……」
「えっ?」
 有紗が振り返ると、法子の席が空席になっている。美由紀が現れないことが心配で、法子のことにまで気がいかなかった。
(法子、どうしたんだろう……。そういえば、お昼休みに入ってから法子の姿、見ていない……)
 有紗の不安をよそに、学級委員が先生と法子のことで話をしている。
「午前中は、法子さんいました。どうしたんだろう?」
 法子の欠席の理由を知るものは、誰もいなかった。教師は法子が欠席のまま、仕方なく授業を始めた。

 クラスの皆が心配している頃、法子は職員棟の中庭にいた。背伸びをし、窓から中を覗いていた。締め切られたカーテンの隙間から、中の様子が窺える。大きな机を挟んで、理事長と一人の少女が向かい合っている。法子が覗いているのは理事長室だった。

 理事長と向かい合っているのは美由紀だ。
「どうしたんだね、君! 授業はもう始まっているんじゃないかね?」
 突然現れた生徒に、嵯峨は怪訝そうに眼鏡に手をやり言う。教職員を伴わず生徒が一人で入ってくることなどない理事長室にやって来た美由紀を、嵯峨は訝しげに睨みつけた。

「権堂様の命令で来ました」
 美由紀は緊張した表情で言うと、ゆっくりとスカートに手を掛けた。そして、ゆっくりと捲っていく。スカートの下から現れたのはパンツではなく、日焼けを知らない雪肌を飾る絹毛の翳りだった。
 美由紀の口から権堂の名前が出たことで、嵯峨も美由紀の行動に疑いは持たなかった。この学園で、自分と権堂の繋がりを知っているのは有紗だけだと思っている。
「フフフ、そう言うことか。権堂も粋なプレゼントをしてくれるもんだ。君は確か、三年の……」
「小林美由紀です。権堂様に牝奴隷としてお仕えしております」
 恥ずかしそうに俯いた美由紀は、緊張で膝が震えていた。その震えは、股間の翳りを揺らしている。嵯峨は、嫌らしい細い目で足元から舐めるような視線を這わした。
 ブラウスの胸が大きく盛り上がっている。嵯峨は、目を凝らして見つけた。隆起の頂点がポツンと飛び出し、ピンクの影を作っている。
「ブラウスを脱げ!」
 嵯峨が、命令口調で言う。そこには、教育者の顔は無かった。

 美由紀は、俯いたままブラウスのボタンを外していく。ブラウスがハラリと床に落ちた。嵯峨が目にしたのは、ブラジャーをしていない乳房だった。柔らかい曲面で構成された隆起は、重力にも負けずお椀型を保っている。その頂点に、淡いピンク色をした乳頭が頭をもたげていた。
 嵯峨は美由紀の大きな胸を見て、目を嬉しそうに細めた。

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