淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 新たなご主人様6

 法子の唇が離れても、美由紀は瞳を瞑ったままだ。有紗の驚いた表情を見て、法子がニコッと笑う。
「美由紀先輩と契約を交わしたの。有紗を助ける代わりね」
「えっ? 私を助ける代わりに……?」
「そうよ、有紗を助ける代わりに……。美由紀先輩も少々の犠牲を払ったけどね……。理事長に身体を捧げたし……。警察にも事情聴衆を受け、恥ずかしい思いや嫌な思いもしたしね」
 有紗は、まだ理解しきれていなかった。美由紀が理事長に犯されたことと、法子の関係が判らなかった。
「どう言う事? 美由紀さんが理事長に嬲られたのって……」
「全部、有紗のため……。有紗を助けるため……。私が手助けをしたの。私が証人となって、警察に連絡したの」
 法子は笑顔で有紗に、事の成り行きを説明した。
「理事長がどんなに弁明しても、18歳未満の少女に手を出しちゃ罪は免れないわよね。美由紀先輩の作戦を私が手助けする代わりに、美由紀先輩は私の恋人になるって……。約束したの!」
 法子の話で、有紗にも事情が徐々に理解できた。

 美由紀の心中を察すると、有紗の気持ちは暗かった。世間に自分の恥態を曝しても、自分を守ろうとしてくれた。そのことが、嬉しいようで辛かった。
 有紗の表情が曇ったのに気付いた法子は、有紗が自分のことを心配している勘違いした。
「有紗は大丈夫よ。パパに頼んで、有紗に関する情報は世間に漏れないようにしてもらってるから」
 有紗は、法子の父親が警察署長であることを思い出した。有紗の秘密が漏れないようにすることも、法子との契約の条件だったのだろう。

 法子は、有紗に話しかけながら美由紀の服を脱がせていく。法子自身も服を脱いでいった。そして、下着姿になった美由紀を法子はベッドに押し倒した。そして、ブラジャーの上から美由紀の肉丘に掌を被せていった。

 美由紀のブラジャーはすでに外され、法子の指がくい込んでいる。法子は、美由紀の柔肌に執拗な愛撫を施しながら有紗のほうに振り返った。
「有紗、あなたも私に恩が出来た訳よね。あなたは私の奴隷ね! 逆らうなんて、そんなことないよね」
 有紗は、コクリと小さく頷いた。昨日、雄一に何度も誓わされた奴隷という言葉を聞いた途端、有紗には頷く以外のことは許されない気がした。また、身を捧げて自分を守ってくれた美由紀への、有紗ができるせめての償いだと思った。
「じゃあ、有紗、こっちにお尻を向けて。外してあげる、アナルバイブ。パパから工具、貰ってきたわ。まだ入ってるんでしょ? お尻の中に。フフフ……」
 有紗は、法子に背を向けお尻を突き出した。そしてゆっくりスカートを捲っていった。



 ベッドの上で、美由紀と法子が激しい抱擁を交わしている。舌を絡め合あいながら、お互いの恥丘を摺り合せていた。そして、お互いの秘裂が、一本の双頭ディルドウで繋っがていた。有紗もその傍らで、全裸で佇んでいた。両手で胸と股間を隠し、俯いていた。
「有紗、何してんの? 私たちを気持ちよくして!」
 法子が有紗に声を掛ける。
「はい……、ご主人様……」
 有紗は、従順に答えた。
 有紗は、ベッドの上に上がり二人の肌に舌を這わせていった。美由紀と法子が擦り合わせる秘唇へ、割れ目の中で蠢きディルドウに絡みつく媚肉へ舌を這わせていった。
「あ、あハン、いいっ……、あなたにも後でご褒美をあげるわ。あン……、お尻で感じさせてあげる。お尻のバージンは私のものよ。ああああン」
 法子が喘ぎ声交じりに告げた台詞に、有紗の舌が一瞬止まる。
(わたしのお尻、やっぱり……)
 しかし何か諦めたように、有紗は再び舌を動かし始めた。

 美由紀の部屋の中には、少女三人の甘媚な淫香が満ち溢れていた。

≪完≫


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