青い目覚め
横尾茂明:作

■ エピローグ

「あなた…いってきまーす」
由美は幸夫の車を降り校門に走った。

幸夫と由美の蜜月は1ヶ月を過ぎようとしていた。
あれから由美はアパートを引き払い幸夫の家に引っ越した…。
母から由美に依然と連絡はなく…由美は最近完全に母の事を忘れている風に見える。
それほど由美は幸夫に夢中であった。

日曜は二人で買い物に行き、街で食事をして帰り…夜は獣の交わりをした。
由美は日増しに性に目覚め…幸夫の精液が溜まるいとまが無かったが…最近は数だけのSEXから、より深い性感を求めるべく1週間に1度…日曜の夜に限るようになった。

来年は由美は高校3年生になる…。
ますます美しさに磨きがかかる由美を見て幸夫は目を細めると共に…いずれやってくる由美の母親との対決に頭を悩ました。
恥ずかしながらも親友である会社の顧問弁護士に相談し現在対策を練っている最中でもあった。

由美は最近…幸夫に赤ちゃんをせがむようになってきた…。
高校を卒業するまで我慢しよう…と言っているが…幸夫の子供が欲しいと閨でダダをこねる由美であった。

精神に長い冬眠を強いていた幸夫は…由美を得て…近い将来…正式に妻として入籍し、この手に二人愛の結晶である子供が抱けるかと思うと、生活に張りが出てきた。

車は校門を過ぎ…晩秋の枯れ葉を舞上げ……小さくなっていった。

≪完≫


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