僕の転機
MIN:作

■ 第1章 堕とされた少女9

 紙袋を開けて中を見てみると、黒いTバックショーツのような物が出てきた、それは良く見ると、とんでもない悪意が感じられる物だった。
 両側と腰の部分に薄い小さな箱の様な物が着いていて、左右には何かを調整するような大きめのネジの頭が、後ろには鍵穴のような物が付いている。
 全ての縁取り部分にはワイヤーのような物が通っていて、ちょっとやそっとでは切れたり壊れたりしなさそうだ。
 そして、ショーツの内側には、特殊ゴムで作られた長さ10p太さ2pほどのアナルバイブと、低周波治療器の粘着パッドが付いていた。

 歩美の視線に気付いた近藤がその”物”の説明を始めた瞬間、美咲は目の前が暗くなって行った。
「これはね、後ろにある棒をお尻の穴に差し込んで履く物なんです、横にある巻き取り器でワイヤーを閉めたら、調整器が無い限り外れません・・・」
「さらに、前にある低周波治療器と連動して刺激を送りながら後ろの棒は、最大6pまで広がります・・・」
「それを、このリモコンで遠隔操作したり、プログラム通りに動かす事も可能です・・・」

 ブツブツと続く近藤の説明に、精神が絶望的なダメージを受けた美咲は、只そのショーツを見つめる事しかできなかった。
「そう、ほんとに希望どおりね」
 そんな美咲をよそに、満足そうに歩美が頷いた。
 美咲は、歩美の表情を見てがっくりと肩を落とた。

 美咲は無言で、そのショーツのような物を、説明通りに両足を通し、アナルバイブを押し込み、上まで持ち上げた。
 すると近藤が近寄り、左右の小箱に何かの器具を充てると、ジーッと言うモーター音がして、腰と股間のワイヤーが閉まり始め、ピッタリと密着して小指一本入らない状態になった。

 そして、美咲は一つの事に気が付いて抗議した。
「あの、これじゃ、トイレに行けません」
 そう、密着しすぎて脱げないのです。
「トイレに行く場合、大の時は外すしか有りませんが、小の時は、此処を開けると・・・」
 近藤が後ろの鍵を外した。

 どうやらこのショーツは、2重構造になっているらしく、前の部分が縁取りだけを残して、外れる仕組みになっていた。
 股関節に沿って縁取りが走り、ちょうど尿道口が出る辺りで合わさっている。
 前の部分を外されると、陰毛の無い恥丘も、皮を剥かれたクリトリスも丸出しで、上から情けない格好を自分で見下す美咲の顔は、今にも泣き出しそうだった。

「コントローラーはこれです・・・」
 カードのようなリモコンを、歩美に渡し、近藤が操作方法の説明を始める。
「大きなA・B・C・D・M・Pの6つのボタンが有りますがAがクリトリス、BとDは今回関係有りません、Cがアナルのコントロール、Mがプログラムのメモリー、Pがプログラムの実行切り替えです。それぞれ、1〜0のボタンで強弱をa〜dで機能を、h・m・sはプログラムの時に時間を指定するボタンです・・・」

「もっとわかりやすく言えよ!」
 リモコンの複雑な操作法方に美由紀が、切れた。
 そこに、苦笑しながら歩美が、言い出した。
「実演して下さる?」
 コクンと頷くと近藤がコントローラーを操作する。

 とたんに、お尻の穴の奥からキューンと小さな音がし、お尻の穴がミチミチ音を立てて広がり始め、美咲の身体はビクンと電流でも流れたように波打って真っ直ぐに伸び上がり、眼が大きく見開かれ、口はパクパクと開閉を繰り返すが声も出せない。
 「今の最大膨張は、4pで設定しています・・・機械の限界設定の6pには、歩美さんのパスワードがないと出来ないようになっています。今押したaが膨張bが収縮・・・」

 呟くような近藤の声は、痛みに支配された、美咲の耳には届いていないようだ。
「cが振動・・・」
 途端にヴイーンと唸りを上げて棒が振動を開始し、美咲の身体は腰が砕けるように踞る。
「そして、dがパルスです・・・」
「嫌ぁ〜!!」
 アナルと直腸で低周波治療器の刺激が走り、美咲の口からショーツを履いて初めての声が出た。

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