僕の転機
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■ 第7章 奴隷達の思い6

 美由紀は、素早くスキンをはめて、口腔奉仕を開始した。
 舌を使い、唇を絞り、顔を前後させる。
「おぉっ、極楽じゃ…何年か振りの極楽じゃ…出るぞ娘さん…ほぅ…」
 老人が奇妙な声を上げ、達した。
 その時、両乳首のキャップが、複数のターゲットの存在を知らせる。
(今後ろを2人通ったの?早く行かなきゃ)
 手早く、スキンを取り外し、立ち上がろうとした瞬間、昌聖の言葉を思い出した。
 老人のチ○ポを、再び唇に納めると、お掃除フェラを開始した。
 美由紀の死角で、押さえ込む準備をしていた、老人は手を下ろした。
 綺麗にした後、手を付き「ありがとうございました」と頭を下げて、踵すを返す。
 美由紀が立ち去るのを確認し、老人はニコニコ笑いながら、チャックを上げて「50点じゃな…」と呟いた。

 美由紀は、路地を出ると、右に曲がり走り出した。
(居たわ!あの二人ね…)
 目の前に居たのは、スーツ姿の、20代のサラリーマンだった。
「すいません!あの、良いですか?」
 後ろから声を掛けると、2人は同時に振り返った。
「何?俺達に用かな?」
 右側の浅黒い男が、聞いてくる。
「君可愛いね。俺達と飯でもどう?」
 左側の細身の男が、誘って来た。
「すいません!突然で変だと思うかも知れませんが、私に精液を下さい!」
 美由紀は、顔を真っ赤にしながら頭を下げる。

 男達は顔を見合わせ、美由紀の首輪を見て。
「あ〜っ。そう言うプレイね」
「何だ、君奴隷さんなの?そんな顔して、いやらしいんだ」
 途端に見下した、口調に変わる。
 美由紀は、首輪を押さえ身体を縮める。
(奴隷…そうね…私は、奴隷なんだ…)
 美由紀は、改めて見ず知らずの人に言われ、実感させられた。
「良いよ、使ってやるから、こっち来いよ」
 2人に連れられ、路地に入って行く。
「ほら、ケツだせよ。バックからで、十分だろ」
 浅黒い男が、言った。
「俺は、口で我慢してやる」
 細身の男が、言う。

 美由紀が、慌てて浅黒い男に訴える。
「すいません!オ○ンコは、まだ使え無いんです。あの、アナルでお願いします…」
 そう言うと、浅黒い男は、少し驚きながら
「お前処女で、奴隷やってんの?とんだ変態女だな…」
 呆れ顔で、言って来た。
(そうね…確かに変態だわ…でも命令されて…仕方ないんだもん…)
 美由紀が、考える間もなく、浅黒い男がアナルに入って来た。
「あっ、待って下さい!これを、これを嵌めさせて下さい!」
 美由紀が、男達にスキンを嵌める。

 男達は、「注文が多い」とか「準備が悪い」とか口々に言いながら、美由紀の身体を蹂躙しだした。
 美由紀は、上下を同時に責められて、頭がぼーっとしだした。
(いや、身体が…反応してるわ…だめ…)
 自分が、堕ちて行くのを、必死で引き止める。
 口を使って居た、細身の男が先に達した。
 スキンを取り外して、お掃除フェラをする。
 フェラが終わる頃、アナルを使って居た、浅黒い男も達した。
 スカートを下ろして、一連の動作をする。
 2人に、頭を下げて礼を言いその場を立ち去る。
 涙が、込み上げて来るのを押さえる。
 時刻は1時25分、後5分で佐知子が参加して来る。
 4人目は、がっしりとした身体付きで、真っ黒の肌にスキンヘッド。
 真っ黒な中に白い歯が不気味だった。
(言葉が通じるかな…)
 美由紀は、諦めながら目の前の、黒人に声を掛けた。

◇◇◇◇◇

 同時刻、駐車場。
 ワンボックスから、佐知子が飛び出す。
 颯爽と大股で歩いて、駐車場を横切って行く。
 佐知子は、前方の路地を通り抜ける。
(この路地を抜けると、直ぐに人通りが多く成るはず)
 佐知子は、この辺りに土地勘を持って居た。
 何故なら、彼女が住んで居た場所は、この近くだったからだ。
(あの人が、この場所を選んだのなら、偶然では無い筈。きっとこの後、何か試される事が、起きる筈…)
 佐知子は、その経験と久能宗介と言う人間像から、この後の展開を予想した。
 路地が、終わりに近づいた時、右側から刺激が突然起きた。

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