千佳
木漏れ日:作

■ 33

建物の中に入った。
「ここでこれに履き替えて…。」
室内履きのような靴に履き替える。
その靴はとても軽い。
女生徒が目礼をして通り過ぎた。
彼女達は淡いブルーの服を身に着けていた。

膝上のミニだ。
もう一つ。
色違いのリボンをしている。
部屋の前で止まる。
ドアをノックした。
「どうぞ…。」

「お連れしました……。」
部屋の中に入った。
私を連れて来た女性は扉を閉めて立ち去った。
部屋の中には3人の女性が座っていた。
机を挟んだ手前に椅子が一つ置いてある。
「お座りなさい…。」

中央に居る女性が言った。
「はい…。」
そう返事をして椅子に座る。
「千佳さん…。」
「はい…。」
「あなたは本校の生徒として入学を許可されました。あなたは本校に入学しますか?」
「はい…。」
私には行く所がない。
従うしかなかった。
「入学したいです…。」
「そう…では本校の規則に従えますか?」

「はい…従います…。」
「おめでとう、今からあなたを生徒と認めます」
「ありがとうございます…。」
私は頭を下げた。
右に居た女性が電話で連絡した。
程無くドアがノックされた。

「失礼します…。」
先程の女性だ。
「面倒みてあげて…。」
中央の女性が言う。
「承知いたしました…。」
「千佳さん、その人について行って…。」

「はい…。」
私は一礼して部屋を出た。
女性は無言で歩き出した。
着いて行くとある部屋の前で止まった。
女性が言った。
「ここですべて脱いでシャワーを浴びて下さい」

「はい…。」
私はドアを開けて部屋に入った。
ワンピースと靴下を脱いだ。
「それ、預かります…。」
女性は私の服を預かった。
ドアが閉じられた。

私は仕方無くシャワーを浴びた。
終わってドアを開けると女性が指示した。
「ついてきて…。」
「あの、私の服は?」
「帰る時お返しします…。」
「分かりました…。」

私は素っ裸のまま女性のあとについて行った。
長い廊下を歩くと部屋の前で止まった。
女性がドアを叩く。
「どうぞ…。」
ドアを開けると消毒の匂いが鼻をついた。
私だけを残して女性が立ち去る。

白衣の女性が声を掛けて来た。
「千佳さんそこに座って…。」
目の前の椅子を示した。
椅子は丸椅子で白いカバーが掛けてある。
病院に良くある椅子だ。
私はそれに座った。

首回りや3サイズを測った。
「そのベットに横になって…。」
私は言われた通り横になる。
「足を立てて…。」
ちょっとためらった。
「どうしたの?」

「〇ンコ見るんですよね?」
「そうよ、恥ずかしい?」
「いえ、一つ聞いていいですか?」
「どうぞ…。」
「先生も露出症なんですか?」
「そうよ、ここはそういう人しかはいれなの」

「一つ確かめていいですか?」
「いいわよ…。」
私は起き上がり女性の白衣の前を開ける。
思った通り白衣の下には何も着けていない。
「すみませんでした…。」
「気がすんだ?」

「はい…。」
私は念入りに〇ンコを調べられ写真に撮られた。
続いて血液とレントゲンの検査が行われた。
「これで終わり、隣のお部屋に行ってね…。」
「はい…。」
隣に移動した。

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