晴美携帯電話調教
はなまる:作

■ 2

『問題なのは僕の言うことを聞くか聞かないか、だよ。聞くなら写真を一つ破棄する。聞かないなら学校にばら撒く。今、それ以上の説明が必要?』

 晴美は理解する。『ご主人様』には逆らうことができない。逆らえば学校中に写真がばら撒かれるのだ。それだけはイヤだ。

「分かりました……します」
『はっきり言ってほしいな』
「……オナニー、します……」
『違うよ、こういうんだ。…………』
「え?」
『イヤならお終い。写真をばら撒くよ』

 晴美は電話から聴かされた言葉に、泣き出しそうになるがそれをこらえて言葉を発した。

「晴美はこれから、ご主人様の命令で、オナニーをします。いやらしい晴美の声を、聞いてください」

 晴美は携帯電話を肩とほほで挟み込み、自らの胸と股間に手を伸ばした。

 ブラウスの上から形のいい胸を揉み解す。
 スカートの下にもぐりこませた人差し指でパンティの上から秘所の上をなぞっていく。
 受話器の向こうの存在を意識してか、直接陰部に触るのはためらわれた。
 顔も見たことのない相手に脅迫され、オナニーをする。それを思うと自慰の手が緩やかになっていく。
 このままフリでごまかせないだろうか。そんなことを考える晴美の耳に、聞こえてくる受話器からの声。

『手を休めちゃダメだよ。見てるんだからね?』
「え……? 見てるってどこから……?」
『それは秘密だよ。キミはいつもみたいにオナニーすればいいんだよ』
「見てたの! 私が……してるところ……」
『もちろんさ。しっかり写真も撮ったよ』
「やだ……」

 どこから見られてるのか探してみたけど、全然分からない。
 だけど見られているのだ。今までも。そして今も。
 そしてこれからも……?
 隠すように胸を抱く。太股を閉じて秘部を隠そうとする。
 だけど胸と秘所の攻めは止まらない。むしろいつもより力強くなっていく。
 呼吸はどんどん荒くなり、腰は誘うようにもぞもぞと動いている。下着越しでも分かるほどに女陰は濡れてきた。

「やぁ……。変、いつもより……」
『いつもより、どうなの?』
「いつもより……熱い……。見られてるのに……止まらない」
『見られてるのに興奮するんだ。すごいね、お姉さん』
「興奮なんか……してない……!」

 直で触りたい。昇りつめたい。ダメ、見られてる。我慢しなくちゃ。
 首を振り理性を取り戻そうとする。唇をかみ締め、声を押しとどめる。
 だけど体は熱く加速していく。自慰を止めない限り、この熱は止まらない。そんなことは分かっている。
 
「仕方ない……んっ。脅されてるから……ぅあ!」
『イキたいって顔してるね。直接触ればいいのに』
「そんなこと……できない……。恥ずかしい……ぁ!」
『ふぅん。でもボクはお姉さんが最後までイカないと満足しないよ』
「……!」
『どうせイクしかないんなら、気持ちよくなったほうがいいんじゃないかな?』

 どうせイクしかない。その言葉が晴美の理性を揺るがせた。
 ブラウスのボタンを2つ外す。ブラジャーを取るのもももどかしいとばかりに乳房を潰すように掴む。
 そしてもう一つの手がパンティの中へと滑り込み、花弁に直接触れた。

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