母はアイドル
木暮香瑠:作

■ 突付けられた罰10

 もう何回、犯されたんだろう。何回、絶頂を迎えているんだろう。まさみは、龍一に、龍一のオヤジに犯され続けていた。逆らう気力も失ったまさみ。まさみが発する声は、喘ぎ声だけになっていた。いまは縄は解かれ、四つん這いのまさみが後から龍一のオヤジに犯されている。

 グジュッ、グジュッ、グジュッ……
 パンッ、パンッ、パンッ……

 プロ用ビデオカメラのマイクは、肉棒が蜜壷を弄る音を、突き出された肉球に腰がぶつけられる音を忠実に拾い記録している。

 力が入らなくなったまさみは、崩れ落ち頭をシーツに埋めた。龍彦はまさみの肢体を抱え上げ、繋がったまま体位を換える。ベッドの上に腰を下ろした龍彦の上に跨る格好の背面座位になった。
「この方が良く撮れるぜ。チ○ポを美味しそうに咥え込んだオマ○コが……」
 膝に腕を絡め、まさみの脚をM字に大きく広げる。太い怒張を咥え卑猥に広がった大陰唇、サーモンピンクに滑った淫肉を見せる亀裂、肉棒に掻き回され愛液とザーメンが混じり合い泡だった白濁液、それら全てが画面に晒しだされる。
「お前の人気がなくなったら、これですぐにでもAV女優としてデビュー出来るな。話題になるぜ、人気絶頂期のピチピチのお前の本番ビデオ!! ワハハハ……」
 龍一のオヤジが、高らかに笑った。
「ウウッ、ウウウ……、ひ、酷い……」
 まさみは、眉を苦しげに歪め呻くように呟くのがやっとだ。ゴツゴツした指で揉まれ形を変える双乳。龍彦に突き上げられるたび、細い腰が折れそうに畝った。

 一週間分の凌辱を記録したDVDは、まさみのエクスタシーを撮り続けていた。

 今度は、龍一の腰に跨り、自ら身体を揺するまさみが映し出される。龍一が突き上げるたび、まさみの身体がバウンドし細腰が拗る。
「見てるか? 耕平。お前のママ、気持ちいいオマ○コ持ってるな。俺のチ○ポとの相性、抜群だぜ」
 カメラに顔を向けた龍一がニヤリとした笑い顔で、画面の向うで見てるだろう耕平に言う。
「あん、ああん……。あん、あっ、ああん……、も、もう……だめえ……」
 龍一の手によりカメラに向けられたまさみの顔はトロンとして、半開きの口からは甘い喘ぎ声が零れていた。

(この表情、俺の顔を思い浮かべながら感じてるのか? この喘ぎ声も、俺を顔を思い浮かべながら……)
 耕平は胸を痛めると同時に、股間を熱くした。
(ちきしょう! ど、どうして……!?)
 血液は身体を巡り、股間に集まってくる。耕平の一物を勃ち上らせる。
(俺は何をすればいいんだ? どうすればいいんだ? まさみは我慢してって言ってるし……)
 いくら悩んでも、血流は下半身に流れ込み思考を邪魔する。棹は、これ以上なく硬く天を向きズボンを突き破らんばかりだ。

 まさみの裸体が、喘ぐ顔が脳裏から離れない。耕平は、ズボンから自分の分身を解放した。取り出した肉棒は、集まってきた血液で痛いほどに膨れ上がり触ればすぐにでも噴火しそうだ。
「見たんだ、そのDVD……」
 突然かけられた声に、耕平は驚きに目を見開き振り返った。いつから居たのだろう。画面に魅入っていた耕平は、まさみが入って来たことに気付かなかった。耕平の怒張が、見る見る萎えていく。

「感じちゃった? わたしで……」
 まさみは床に視線を落とし、耕平と目が合うことを避けた。
「先生も感じてくれるかな……」
 視線を横に晒したまさみがポツリと言葉を吐き出す。
「でも先生……、わたしとしてくれない。先生には……わたし、子供すぎるのかな? 女の魅力、感じてくれないのかな?」
 まさみの悲しそうな顔……。耕平は、まさみの本番DVDに感じてしまった自分が情けない。そんな耕平を責めることもしないまさみの心情が悲しかった。何か声を掛けなければ……。
「そんなことないよ! オヤジだって、まさみが好きだから結婚の約束をしたんじゃないか!! まさみが……素敵だから、魅力的だから……」
 耕平の言葉は、自分の本心だった。まさみに感じる魅力に心を奪われていた。
「わたし……、怖いよ、……感じちゃうようになるのが。先生以外の人に感じちゃうなんて……、わたし……」
 まさみの頬に一筋の涙が伝った。耕平の言葉を聞いていなかったように、独り言のように弱々しく呟いた。

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