母はアイドル
木暮香瑠:作

■ 奪われる初めて6

 結局浣腸器三本分、3Lの浣腸液がまさみの中に注がれた。どれくらいの時間が経っただろう。浣腸液がお腹の中をグルグルと廻っている。少しでも気を緩めれば、お腹の中の液体は逆流を始めそうだ。まさみは、歯を食い縛りお腹の痛みに耐えていた。
「どうしたんだ? 額に汗をかいてるぜ」
 龍一が、惚けてまさみに問いかける。
「ううっ、苦しいわ」
「さっさと出しちゃえよ。そうしたら楽になるぜ」
「イヤよ、絶対イヤッ!! 見られながらするくらいなら……死んだ方がマシだわ」」
 見られながらするなんて死ぬほど恥ずかしい。まして、その後に待っている屈辱を考えると死んでもするわけにはいかなかった。
「精々がんばるんだな。おっ、そうだ、何もせず、じっと待ってるのは辛いだろ。これでも楽しんでナ」
 龍一は、黒光りする物を取り出した。それは、男性器を模った電動バイブだった。龍一は、まさみの秘孔に差し込もうと突き出された股を覗き込む。
「おやっ? 濡れてるぜ。さすがすけべなマ○コだな。チ○ポの形を見ただけで濡れるなんて。それとも浣腸をケツに差し込まれて濡れたのかな? なんでも穴に入れられると濡れる淫乱女なのか?」
「うっ、嘘よ。浣腸されて……濡れるなんて……。うぐっ」
 喋るだけでお尻の力が抜けそうになり、まさみは慌てて口を噤む。

 ドス黒いバイブがまさみの秘孔に差し込まれる。濡れた秘孔は、難なくバイブを飲み込んだ。
「く、苦しい、やめて……。ああ、こ、こんなことされたら……出ちゃう……」
 太いバイブが中から腸を圧迫する。少しの圧迫にも腸の中のものが零れ出そうになる。
「ふふふ、ケツの穴が喜んでヒクヒクしてるぜ。よっぽどこの玩具が嬉しいみたいだな」
 龍一のそんな冗談にも、まさみは怒ることも笑うことも出来ない。少しでも気を許せば、お腹の中のものがすべて出そうなくらいに、まさみの状態は切迫していた。
「どうしたんだ? 口も利けないほど嬉しいのか?」
 まさみが声も出せず、開いた唇を震わせるのを見て龍一が冷やかす。そして、リモコンのスイッチを入れた。
「うぐっ、んんん……」
 バスルームの中に、まさみの噛み殺した呻き声とブーーーンという振動音が交じり合った。
「がんばり屋の奈緒のことだ、しばらく時間が掛かるかな? 俺はコーヒーでも飲んでくるから、精々がんばるんだな」
 そう言って龍一はバスルームを出て行った。



 一人バスルームで、縛られた不自由な肢体を揺するまさみ。どれくらい一人で悶えていただろう。我慢することに必死で、どれくらい時間が過ぎたかさえも意識の中に無かった。
「あん、ああ……、もうだめ……」
 まさみのお尻がブルッと震える。我慢も限界に近づいていた。龍一が帰ってくる前に全てを吐き出した方がマシかもしれない、龍一の目の前で排泄行為を晒さなければならないなら……。そんな思いが浮かんだ時、バスルームのドアが開いた。
「まだ我慢できてるみたいだな」
「お、おトイレに……。縄をほ、解いて……」
 入ってきた龍一にまさみは、願いを請う。しかし龍一はそれを許さない。
「もう我慢できなくなったのか。思いっきりここで出していいんだぜ」
「いやっ、おトイレに、おトイレに行かせて……」
「ここなら全部綺麗に洗い流せる。ここでするんだ!」
「いやっ、こんなとこじゃ、出来ない」
 まさみは、真っ赤にした顔をイヤイヤと横に振る。
「じゃあ我慢しなっ! いつまでもつかな。ふふふ……」
 龍一は、お尻をブルブルと震わし排泄を我慢するまさみを見下ろした。

「そろそろひり出せよ。我慢は身体に悪いぜ」
 龍一は、身体を震わせながらも必死で我慢するまさみの背後に回った。
「い……やっ、ト、トイレに……い、かせ……て……」
「だめだ。ここで出すんだ」
 龍一は突き伏したまさみの背中を押す。バスタブの蓋と龍一に手に挟まれ、お腹が圧迫される。
「いやっ! だめっ! だめえ……」
 プシュッと小さな音を立てた肛門は、もう排泄を我慢する力は残っていなかった。
「いやあああぁぁぁ……!! み、見ないでえ……! いやああああああぁぁぁ……」
 排泄音を掻き消すようなまさみの悲鳴がバスルームに木霊した。



 まさみはバスタブに被せられた蓋の上に突き伏し、はあ、はあと大きな息を吐いていた。龍一がシャワーで、まさみのお尻と床をを清めている。結局三度、浣腸責めは続けられた。最後は、ただ浣腸液を吐き出すだけまでお腹の中は綺麗になっていた。何度見られても、排泄行為に羞恥心は消えなかった。その都度、必死で我慢することでまさみの体力は奪われてしまった。そのお陰で、まさみは息を吐くのがやっとなのだ。もう、逆らう気力さえ奪われていた。バイブの差し込まれた恥丘をヒクヒクと震わしているだけである。
(ああ、わたし……どうなっちゃうの?)
 秘孔を擽る甘媚な振動とシャワーの刺激にまさみは、疲れ果てた下半身に心地よさを覚えていた。
「すっかり綺麗になったな」
 龍一の言葉は、いよいよまさみが恐れている行為が行なわれることを意味している。まさみはビクンッと肢体を震わせたが、気だるさも手伝って顔を背けるのがやっとだった。

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