母はアイドル
木暮香瑠:作

■ 不幸の包囲網5

 まさみの喘ぐ姿を何も言えず呆然と見つめている田中に、龍彦は声を掛けた。
「奈緒が俺の息子と付き合ってるほうが便利なんじゃないかい? あの先生の子供でも孕んでみろ、引退するとも言いかねないぜ? 俺の家庭なら芸能界のことも良く知っている……」
 まさみを妊娠させ、引退に導くようなことはしないと暗に示唆する。

 龍彦は、星野奈緒の身体を餌にマネージャーを取り込み、これからの芸能生活自体をものにしようと考えていた。奈緒の秘密、アイドルとしての危機になる画像、映像をネタにすれば、マネージャーの田中がこちらの取り引きに逆らうことはないという自信があった。

 田中の表情には、明らかに動揺が浮かんでる。目の前に奈緒の股間が晒されているのだ。そして、縦列から取り出された濡れたローター。それだけでも信じられないのに、奈緒はもう一箇所に埋められたローターの振動に身を悶えさせ喘ぎ声を上げている。
「当然、お前にも美味しい思いさせてやるぜ。どうだい?」
 田中の同様を見透かしたように龍彦が囁いた。それはまさしく、田中にとって悪魔の囁きであった。
「なっ、なにバカなこと言ってんだ! 奈緒が、奈緒がそんなことする訳ない!!」
 口ではそう言うものの、田中は視線を奈緒から離せないでいた。
「そうかな? お前も期待してんだろ?」
 龍彦はそう言うと、チラッと龍一に視線を送った。視線を受けた龍一は、ショーツがずらされ露わになっているまさみの媚肉を割り開いた。トロリと縦裂から、中に溜まっていた愛液が滴り落ちる。愛液は、湯気を立ち登らせながらメスの臭いを漂わせている。
「どうだい? これでも奈緒がしないと思うかい? こんなに本気汁が滴ってるぜ。湯気まで立てて……」
「うっ!!」
 田中は言葉の飲み込んだ。田中の視線は、床に出来た湯気を上げる愛液の水溜り、恥丘を割り開かれ晒されたサーモンピンクの濡れた淫肉、その間を漂う。

「奈緒、チ○ポを取り出して差し上げろ」
 龍彦の命令が下される。
「だ、ダメです……。マネージャーの田中さんと……そんな関係になるなんて……」
 その時、アナルに埋め込まれたローターが強く唸りを上げた。
「あうっ!! ううう……、と、止めて……」
「どうだ? 最強を味わうか?」
 龍一がニヤニヤと笑いながら見下ろしている。
「ううっ、あんっ……、あああ……」
「言うことを聞いたほういいんじゃないかな? 局の関係者が挨拶に来ないとも限らないぜ。それともドアを開け、お前の喘ぎ声をみんなに聞いてもらうか?」
「いっ、いやっ! ううう……」
「じゃあ、早く済ませてしまおうぜ」
「ううっ、……はっ、はい……」
 まさみは苦しげに口を歪め、コクリと頭を頷かせた。

「さあ、チ○ポを取り出すんだ!」
 龍一は、まさみの髪を優しく撫ぜながら命令する。
「……は、はい」
 まさみは、紅潮した顔をゆっくりと田中の股間に近づける。そして、田中の前にまさみは跪き、ゆっくりとズボンのファスナーを下ろしていく。田中は、驚きに目を丸くし退くことも出来ない。

 タレントとマネージャーの関係だが、星野奈緒という存在は、マネージャーの田中さえも魅了し惹きつけていた。奈緒がタレントでなければ……、自分がマネージャーでなければ……、そんなことを何度思ったことだろう。その奈緒が、自分のペ○スをその指で取り出そうとしている。
(奈緒……、本当に奈緒が……)
 信じられない思いに頭が混乱する。田中自身気付いていないが、困惑の影に大きな期待が隠れていた。

 まさみがマネージャーのズボンを下ろすと、パンツの下の男根がその存在を主張するように布地を押し上げている。パンツ越しでもはっきりとその大きさを示している。まさみは手を掛け、ゆっくりと確かめるようにパンツを下ろしていった。

 パンツが下ろされるとそこからは、子供の腕程もある男根が現れた。
「お、大きい……」
 臍を隠すほどに天を向く怒張、太さも長さも人並みを大きく上回っている。
「へえ、お前がこんな凄いもの持ってるとは知らなかったぜ」
 龍彦も驚くほどの巨根が、まさみの目の前でビクビクと震えている。
「奈緒の大好きなチ○ポだぜ。それもこんなに凄い……」
「いやあ、……」
 小さな声をあげ、あまりの大きさに目を背けるまさみ。しかし、龍一はまさみの頭を押し怒張に近づけて言う。
「さあ、咥えてやれよ。いつもお世話になってるマネージャーのチ○ポをよっ」
 押し当てられた怒張がまさみの頬で、ビクンッ、ビクンッと震えた。
「早くしないと、本当にドアを開いちゃうぜ」
 躊躇するまさみを龍一が追い込んでいく。
(だめっ、……そんなことされたら……)
 まさみは、恐る恐る顔を正面に向けた。そして意を決した。

 まさみは、目の前でそそり立つ怒張の先端、鈴口にチュッとキスをする。そして、舌を伸ばし裏筋を根元から先端に向かって舐め上げた。
(奈緒……、ど、どうして……。うっ、ううっ!!)
 田中は、上げそうになった声を噛み殺した。
(こ、これが奈緒の舌の感触なんだ。夢に見たアイドル・奈緒のフェラなんだ……)
 田中はマネージャーとしての職務を忘れ、制止する言葉を失っていた。まさみの舌使いに酔ってしまい、その感触を味わってさえいた。

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