母はアイドル
木暮香瑠:作

■ 染み込んでいく官能4

「嘘ッ……、嘘よ。みんな嘘!!」
(昨日だって犯したくせに……。それに、わ、わたし……、龍一さんの女なんかじゃ、ない……)
 そう言いながら後退るまさみ。
「でも、そんな格好で言われても説得力無いな。裸にエプロンで俺たちを……待ってたんだろ?」
「ち、違う、これは……」
 まさみはバランスを崩し、後に倒れてしまい尻餅をつく。その拍子に膝が崩れ、太腿が開き股間を晒してしまう。淡い翳りと、その下に隠されている秘所までが覗いて見えた。
「うわあ、オマ○コ丸見え」
「まさみちゃん、薄いんだね。縦筋まで丸見えだよ」
「誘ってんの? そこに入れて欲しいんでしょ!」
 みんなは眼を輝かせ、嬉々と囃し立てる。
「ち、違うわ。や、やめて……」
 まさみは身体を捩り、慌てて脚を閉じエプロンの前垂れを押さえた。斜に構えたその仕草が色っぽく、男たちの欲情をそそる。
「もうガマンできねえ!」
 柴田は、バンドを外しズボンを脱ぎだした。それを見たみんなも、自分も遅れまいと一斉にズボンのバンドに手を掛けた。

 柴田がまさみに飛び掛り、エプロンの胸当ての横から零れる膨らみに指を食い込ませた。
「いやあっ、は、放して!」
 横から及川も手を伸ばし、まさみの胸を弄る。
「柔らけえ……。大きいのに張りがあって気持ちいい」
「し、柴田君……及川君、やめて!!」
「これも嫌がる演技? まさみちゃん、女優になれるよ。迫真の演技だね、うひょーー」
 まさみの抵抗も、レイプシュツエーションの一つと思われ聞き入れてもらえない。『童貞を捨てさせてやる』と連れて来られた四人も、恐る恐る手を伸ばす。
「柔らかい……。最高のさわり心地!」
「イヤッ、触らないで!」
「すべすべの肌してるね。気持ちいいよ」
「ダメッ、やめて!」
「すげえ、どこもかしこもツルツルだ」
 まさみの悲鳴は、六人の男たちの声が被さり掻き消される。

 まさみの肌に触れ気持ちが昂揚した男たちが、堰が切れたように乱暴に触り捲くる。胸をお腹を、腰をお尻を十二本の手が這い回った。
「手、手を放して……。やめて、いやあああ!!」
 まさみの悲鳴も、男たちの淫欲を高めるBGMでしかなかった。龍一を除く十二本の手が、我先にとまさみの柔肉を求め貪りついてくる。払いのけようにも、十二本の手を両手だけでは足りなかった。歯止めの無く押し寄せてくる手から逃れようと身体を揺するまさみ。大きく揺れる双乳に指が食い込み卑猥に形を変える。それを冷静に龍一が見詰めている。
「乳首、勃って来たぜ。身体は演技できてねえぜ。身体は正直だね、感じてんだろ? レイプされると思うと感じるんだろ?」
「ううっ、ち、違うの……、わたし……そんな女じゃない。ううっ……」
「下はどうなってんのかな?」
「もう濡れ濡れだったりして。うへへへ……」
 日頃、女に縁の無い男たちの好奇心が卑猥な声と共に興味を下半身に向ける。まさみは、エプロンの前垂れを掴み股間を隠した。太腿をギュッと締め下半身を捩り抵抗する。
「なに脚閉じてんの? さあ、開いて!」
 両側から太腿を掴んっだ手に力が込められる。
「だ、だめえ、脚……開いちゃ、イヤアア……」
 まさみがどんなにもがいても無駄なことだった。まさみの滑らかな曲線で形造られた肢体、豊かな隆起を示す胸とお尻を見せられ欲望を掻き立てられた男たちの力には、少女の力では抗うことは出来ない。六人の男たちに、両腕を押さえられ太腿を開かれていく。じわじわと脚が開かれ、そして、危うく股間を隠していたエプロンの前垂れが捲られる。

 白日の下に晒された股間では、縦筋が朝露に濡れたようにキラキラと輝いている。
「いやあ、見ないで! み、見ないでぇ……!!」
 さらに脚が開かれると、僅かに開いた亀裂からトロリと愛液が会陰を伝いアヌスを濡らした。連日犯され続けた身体は、まさみの意思とは関係なく男を受け入れる準備を整えていた。
「すごい、こんなに濡れてる。ビショビショだよ」
「本物の淫乱じゃん」
 初めて女性の性器を見たがり勉風の真面目そうな少年が、眼を丸くして驚きの声を上げた。
「だ、だめえ! 見ないで! 見ないでぇ……!!」
 まさみの悲鳴が、キッチンに響き渡る。
「みんなのチ○ポが待ちきれないんだろ?」
 龍一は、皆に聞こえるよう大きな声で言った。そして、まさみの股間に視線を奪われている六人には聞こえないように龍一は、まさみの耳元で呟いく。
「そんなに大きな声を出したら、外まで聞こえるぜ。それに星野奈緒だと、みんなにばれちゃあ、マズイだろ? 知られたくはないだろ?」
 にやりと唇を歪めた龍一の視線が、冷たくまさみを射る。
「は、はい……」
 まさみはコクリと頷いた。そして、まさみの答える小さな声を、男たちは聞き逃さなかった。まるで犯されることの望んでいるかのような言葉を……。

 そして、輪姦劇が始まった。

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