色白の美奈
safty:作
■ ゴスロリ1
もうすでに夕方なので、晩御飯の買い出しに行く。
美奈と早紀と姫奈は、なぜかみどりが僕の部屋に勝手に置いているゴスロリの服を着ている。
髪もみどりが編み込みをしたりして、本格的なゴスロリルックに仕上がっている。
もう3人とも大喜びで着たはいいが、恥ずかしがって、車の中にいる。
みどりは慣れているので、黒と白のコントラストのはっきりした、レースふりふりのふわっと膨らんだワンピースのまま、さっと僕と腕を組んでくる。
それを見て、早紀がおずおずと車から降りてくる。
美奈も姫奈もつられて降りてくる。
先に降りた早紀が僕のあいた方の手に腕を組む。
ゴスロリを着た4人に囲まれた僕はというと、ジーンズにTシャツというかっこ………全然合わない………というか、周囲の視線がきついんですけど………
みどりは、堂々と買い物かごをとり、夕食の食材を選んでいる。
美奈たちは、おどおどとして僕にくっついている。
くっつけばくっつくほど、僕との違和感は高くなるんですけど………
みどりはさっさと食材などを見繕って、レジに並んでいる。
みどりちゃん………周囲から完全に浮いてます。
僕たちはというと、美奈たち3人が完全に固まってしまって動けないので、外のベンチに座ってみどりを待つことにした。
みどりが普段と変わりない表情で、レジ袋を下げて戻ってきた。
車に乗り込むと、美奈たちはため息をついた。
「はぁ〜〜っ………ゴスロリって、こんなに大変なんですね。すごいプレッシャーです。」
姫奈が言った。
美奈も早紀もうなづいている。
「慣れれば何てことはないわよ。」
みどりは、にっこりと、本当に何てことはないように答えている。
「それに注目されていること自体、快感だったわ。今はそれがふつうだけど。それに、周囲から意識される以上、姿勢もきちんとしなくちゃだし、歩き方も意識しなくちゃだわ。それっていいことだと思いません?」
理は通っているような気がするが、恐ろしい世界だと思った。
ゴスロリワンピースに、それと同じようなエプロンをつけて、美奈が炒め物などを作っている。
着替えようとしていた美奈たちに、「普段着なんだから、料理なんかもしちゃってかまわないのよ。それに汚れないようにエプロンもあるし。」と、けらけら笑ってみどりが言ったので、汚さないようにと気にしながらも、美奈たち3人は料理を始めたのだった。
一方、みどりはというと、乾燥の終わった美奈たちの制服などにアイロンをかけている。
僕は、みどりの後ろに座り、普段着だというゴスロリワンピースの上から、その大きな乳房を握って楽しんでいたりする。
みどりは、僕の乳揉みさえも普段の一部として認識しているのか、服の上から乳房をつかまれ揉みしだかれているまま、アイロンを丁寧にかけている。
美奈達3人は、みどりのうちでごちそうになっている事にして、それぞれの家に電話を入れている。
それにしてもみどりの受け答えの上手なこと。
二枚舌? 九尾の狐? 丁寧だが完全にこちらの主張を親御さんに飲ませている。
みどりが、僕にはけして向けない一面。
普段の従順に従わせられている姿とは異なる姿だ。
みどりって何の仕事をしているのだろう???
料理は………おいしかった。
ゴスロリの女の子4人に囲まれての食事なんて、メイド喫茶のような、不思議な世界に来た感じだ。
晩御飯が終わると、みどりと共に3人をそれぞれの家の近くまで車で送った。もちろん美奈達はきれいにアイロンが掛かった制服に着替えている。
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