女学園ハーレム
kyousuke:作

■ 第二話 沙織の変化

 入学して一ヶ月後……あの時の穂乃歌の言葉に沙織は分らなかった。姉は学校生活をまったく語らぬまま大学に行っている………ただ分かった事は姉が緑峰会と言う組織にいた事でありどうやら生徒会とは別組織と言う事だった。
「健康診断がありますので全員体操服に着替えてください」
女学園とはいえ不測の事態を考慮すれば当然である。保健室では専門医が性器検査をしており女医なので安心して診られる。
「工藤 沙織さん? じゃあ千秋さんの……」
「はい……ご存知なんですか?」
「そりゃあ、私はここの掛り付けの医者だしね………じゃ、診るわね」
ベットの上でM字開脚し背中には大きな枕が二つほどあり即席の診察台としている。白いカーテンで仕切られ一応プライバシーを確保している。
「私の名は伊河 弥生って言うの………今年から棚町医院の女医さんなの」
彼女は黒いシャツに同色のタイトスカートに白衣を着ており首筋には婚約指輪が小さな鎖に通されている。
「小さな頃から腐れ縁で一緒になっただけでね………あら? 貴方、もうしているのかしら?」
「はい……今高校生の人で……あっ、決して強姦じゃなくって」
「時々いるのよ……別に処女じゃないから退学って言う事はないから」
秘所を覗き込んで弥生が言うと沙織は白状した。
「この学園は戦前からあるけど話が分る理事長さんが拘らないのよ、上流家庭の子供もにも普通の家庭の子供も平等な教育を……私もここのOGなの」
この学園は地元の子も自宅から通っている。名門でありかなりの学力を要している……ここら一帯の同年代の男子学生にとっては高嶺の花でもある。



 その夜、弥生は自宅を兼ねている棚町医院の夫婦の部屋にて沙織の血液データを見て微笑む、この調子だと今年中には発症する………なんせあの人の子供だから……姉もそうなったように。
「例の子どもかい?」
「ええ、拓さん……あの時は本当に相談に乗ってくれてありがとう……」
すると弥生の胸を弄る夫の卓郎に彼女は唇を合わせる。夫の手は妻のタイトスカートのホックを外し愛すべき肉壷を弄り始めた……彼女の秘所は毛が無く代わりに陰核が肉棒の様に肥大化していた。
「俺は君をこんな体にした……だから…全てを捨てた」
「いいの? こんな女で?」
卓郎はそのまま彼女をベットに押し倒す。彼は栄誉よりも愛を選んだ……弥生はその事が気がかりだった。


 数日後………沙織はピアノを弾いていた……ここの音楽部は全国でもTOPクラスであり有名な音楽家を多く輩出している。
「工藤さん、よく出来ました」
先生が品よく言うと沙織は頷く。彼女は絶対音感があるがそれでも苦労する事は多々ある……特に課題がハンパな量に質ではない。立ち上がろうとした時に景色が解けかかるり視界がそのままぼやけ始め倒れた。
「工藤さん! 誰か養護の先生を呼んできて頂戴!」
沙織は駆けつけた先生と用務員の男性にそのまま保健室に運ばれベットに寝かされた。
「来たわね……伊河先生…」
養護の先生は沙織のスカートを外しながら言うと弥生は持ってきた点滴をセットして彼女の腕に針を刺した。ショック症状を和らげる為であり彼女のスリットから黒く変色した血を含む体液が出てくる……間違いなく後天性陰核肥大型両性具有症候群だ。陰核がまるで風船を膨らませる用に肉棒へと変化していた………。
「両親に連絡しましょう……」
弥生はそう呟くと保健室にあった受話器を取り操作する。暫らくすると沙織のルームメイトと穂乃歌が訪れる。
「彼女は?」
「眠っているわ……体力を持っていかれるからね…」
弥生は呟く。彼女はこの体を受け入れてくれるのだろうか?


 沙織は用務員の男性に抱えられ自分に宛がわれたロフトベットに寝かされた。
「ありがとうございます……矢達さん」
無口で無愛想な顔をしているが彼はこの寮では唯一の若い男手であり過去を知る生徒は少ない。穂乃歌はニコっとして無反応に見えるが彼は昔のように黙って仕事をするタイプなのだ。
「穂乃歌様……」
「ええ、分っているわ……彼女の為すがままに…私達は待ってましょう」
彼女は言うと矢達はホッとした。

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