獣欲の生贄
フェラ男優:作

■ 復讐6

何かの合図のような動作をすると、それからとんでもないことが起きた。
「……! んんっ!」
菜実の目が見開かれたと同時に、坂井の両手が菜実の頭を押さえる。
菜実は坂井の秒読みに入った肉棒の先端を咥え込んだまま、下のショッピングモールの変化を見ることになった。
(い、いやぁ! なんで……、なんで皆、こっちを見てるの?)
咄嗟に肉棒から離れようにも、坂井の手がしっかりと押さえつけていて無理だった。
突然、下の階の通行人達が立ち止まりだして、こちらを見ているのだ。
興味深げにじっと見続ける者、チラリと見て去っていく者、サラリーマンや学生、女子高生やOL……、さっきまで、こちらのことなど気にせずに歩いていた人達が一斉に……、まるでフロアの天井に菜実と坂井の行為が見えるかのように……。
(うそ……、こんな、いやぁ……、見ないで!)
菜実はほとんどパニックのような状況だった。
さっき坂井が説明した特殊な液晶パネルに画像を流したことなど、推測できる余裕などなかった。
気が狂いそうな羞恥心のなか、菜実は坂井に頭を抱え込まれ上下に揺すられている。 
このまま、坂井は菜実の口内で果てるつもりなのだ。
「んんっ、くっ……、ううっ……」
激しい肉棒の抽送に、菜実の呻き声が漏れる。
菜実は自分の意識が薄れていくのがわかった。
「菜実! いくぞ、溢すな! しっかり、受けとめろ」
坂井の大きな声でビクリと我に返り、従順にも少女は唇を絞り、欲望の奔流に備えていく。
やがて、ほどなくして、無垢な少女に苛烈な口内射精の瞬間が始まった。

ビュルッ! ドグッ!……、ドビュゥー……
続けざまに粘液の弾丸が菜実の口腔の奥に撃ち込まれる。
「うぶっ! んんっ……、んっ!」
菜実は坂井に頭を押さえつけられ、身動きもできず、なすがままに精液の奔流で口内を満たしていく。
坂井は射出する度に菜実の口腔を突くようにビクンと腰を跳ねている。
それは坂井もよほどの快感でないとしない動作だった。
(ああ、菜実……、いい、最高だ……)
坂井は苦しげな菜実の表情を見つめながら、欲望の放出と陵辱の達成感に浸っていた。 
あるはずのない菜実の愛情を錯覚しながら……。

本当は菜実達の姿が見られているわけではなく、フロアの天井にあるスクリーンにデモンストレーションの映像が突然流された結果なのだった。
しかし、菜実には自分が男のペニスを咥えて、口内で射精されているところを、大勢の人に見られている錯覚を覚えた。
菜実は初めて口内に出される精液の過酷さもさることながら、堪らない羞恥心に苛まれながら、身動きもできずに、延々と続く射精の発作を受け続けるのだった。
やがて、菜実の口腔内を大量に満たした白濁液が、僅かに溢れ出して粘液の糸をひいて零れた。
坂井の数十秒も続いた発作も終わりが近づくと、菜実は初めての口内発射されたザーメンの感触の悪さに嘔吐を覚えた。
「ゴホッ……、ブッ……ホッ」
まだ坂井の先端を咥えたまま、菜実は咽て口内に溜まった精液を噴出した。
(ひどい……、気持ち悪い……)
それは、一度体験したあの口移しの精液とは比べものにならない濃さと量だった。 上顎から喉を穿つような射精の凄まじい発作と、粘液のかたまりのようなドロドロした感触、カルキ臭に苦味……。 
菜実は坂井の言いつけを守るつもりだったが、初めて経験する口内射精の現実の酷さに耐えられなかった。
ボタボタと、肉棒を咥えた口から射精された白濁液を泡立てて溢れさせ、はしたなく口角から垂らす。
そんな淫らな瞬間を、大勢の視線を浴びながら、菜実はどうすることもできずにいた。
ズポッ……。
粘着質な濡れた感触……、淫猥な音をたてて、菜実の唇から淫汁の放出を終えたペニスが引き抜かれた。
菜実は耐え切れずに噴き溢してしまったものの、まだその残りをタップリと口腔内に溜めている。 坂井の命令にこれ以上逆らえないという思いで、上向き加減で口を開けたまま懸命にその状態を保とうとしていた。
もはや、人に見られていることなど気にする余裕もなく、ただ、小刻みに身体を震わせて、薄く開いた目からは処女の清らかな、悲しみの涙がにじみ出した。

「菜実、どうだ俺の愛の証は?」
荒い息遣いの声で言った。
「こんなに出るのは、菜実がしてくれたおかげだ……」
坂井は菜実の口に溜まった自分の射出したものを覗き込むようにして言った。
「ううっ……、うう」
苦しげに、許しを請うように、菜実は呻いた。
口腔内の不快な感覚が堪らなかった。
「まあいい、初めてにしちゃ良くできたほうだろう、菜実がいい子だということも判った……」
坂井は菜実の両手を握り、菜実の胸元で広げて合わせた。
「今日は呑まなくていいから、ここに全部出してごらん」
菜実の表情に微かに安堵の色が浮かぶ。
静かに菜実の頭が下がると、唇から白濁した粘液が流れ、トロトロと菜実の胸元に広げた両手の平に落ちていく。 
半分はすでに無くなっているはずのザーメンは、菜実の口内にまだ坂井が普段の一回分の射精する量ほども残っていたのだった。
菜実は不思議とやり終えた達成感みたいなものを感じた。
(パパ……、菜実、頑張った……よ)
疲れて放心したように、菜実は坂井の胸元に倒れ込んでいった。

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