家畜な日々
非現実:作

■ 〜変態調教〜11

「ただいまぁ〜〜」
「お帰りなさいませ繭様ぁ」

正座のまま三つ指付いて地下室でお迎えした。
昨日あれから繭様とユウジ様は、一緒にお出かけして、そのまま帰ってこなかった。
親公認のカップルという訳だ。

「外、凄い雲だよ?」
「そうですか……」
「寒くはないんだけどね、変な天気」

黒のパンストを脱ぎ捨て、繭様がベッドに腰を降ろした。
私は四つ這いで足元へと辿り着き……。

「お清めさせて下さいませ、繭様ぁ」
「いいわ、やんなさい♪」
「はぃぃ」

床に頭を擦り付けて、繭様の右足を手に取る。
教え込まされた通りの上目遣いで、足の裏にフレンチキスを3回。
その後、ゆっくりと親指を口に含ませる。
唾液をタップリ塗しながら、滑らかに舌で親指を嘗め回す。

「ん〜〜〜、雌豚由紀の口は暖かいわぁ〜〜」
「ぁいがと……ふごぁい…わふっぅ」
「最高の足マッサージねぇ」
「ンぐ…んっぅくぅ、ふぅっぅ、あむっ」

繭様の小さな足指を次々口に含ませて、唾液を残してゆくご奉仕。
きちんとスキンケアされている滑らかな足指は、産毛も無くてとても綺麗だ。
だけど右が終われば左、そしてまた右……。
お許しが下りない限り延々と交互に続くのだ。
全ては繭様の気分次第だが、以前顎が動かなくなるまで続けさせられた。
鼻で息継ぎをする為、鼻息がどうしても荒くなる。
(っぅ…ンふぅっ…まだぁ…なの?)

「ふふっ、本当に家畜ねぇ……そんなに鼻息荒くしちゃってぇ」
「ンムぅ…んふぅんむっぅ、ふっぅふぅ!!」
「私の足、そんなに美味しい?」
「ぉ…ふぅ…ぉいひぃでふっぅ!」

しゃぶりながらなので巧く喋れないが、そんな状態で喋らせるのが好きな繭様。
(んふ…苦しいンだからぁ……ん)
気に入られるように、せっせと真心込めて続ける。
男と違い射精すれば終わりというのが無い為、このご奉仕は苛烈なのだ。
だが今日の繭様のご機嫌は良いらしい。

「その辺でいいわ」
「ぃ〜〜、はぁ〜〜はぁはぁふぅ〜〜〜あっぎぃ!!」

肩で息する私のリードを1回のみ引き上げた。
「顔上げろ」という、ご主人様達の共通合図だ。
四つ這いで見上げる私に、嬉しそうな顔の繭様が口を開いた。
嬉しそうな表情の理由は聞かなくても解った。

「昨夜ね、ユウジに愛してもらったんだぁ♪」
「…そ、うですか」
「たっぷり2回もねぇ」
「それは……ぇと、良かったです……ね」

正直、何て答えて良いか解らない。
立場が逆の場合はよくあったが、今の状態は未体験だったのだ。
(こんな…気分……になるん…だ)
ちょっと格好良いと思ったユウジ様と、今まで愛し合ってきた繭様。
…… ……複雑な気分だった。
学生や社会人だった頃、1人の男を取り合った三角関係はけっこうあった。
イイ男を横取りしてやろうという「遊び」。
成功した時は、私のステータスの方が上なのだという勝利感が堪らなかった。
別に彼氏にしたいという気はない……ただの「ア・ソ・ビ」。
1回だけやって男を捨てる。
その後で女に言ってやるのだ、「彼と寝たわ」と。
屈辱にまみれる女の表情が好きだった……。
今となっては繭様と競う立場ですらないのだが、何となく聞きたくなかった。

「あはは、雌豚由紀もユウジの事、気に入ってたんだったね?」
「ぃ…ぇ」
「良い事思いついちゃった」
(な…に?)
「終わった後ね、勿論シャワー浴びたんだけどぉ……。
まだ残ってるかもしれないねぇ?、アレが♪。」
「ぇえ?」
「今日の私は気分が良いの、だから味わう位はさせてあげるね?」
「ひっぃ!?」

繭様はベッド端で両膝立ちとなり見下ろした後、ペロリと小さく舌を出して上唇を舐める。
プレイが始まると途端に可愛らしい表情は一転し、妖艶さが増すのだ。

「下、脱がせて頂戴?」
「あ、はぃ」

繭様が着けていたのは、ティアードスカート。
どうやらこのタイプがお好みのようで、結構種類を持っているらしい。
(今着けているのは、デート用?)
何重にも重ねられているティアードと、扇が開いたような形の裾は太股半分しか隠れずザックリと短い。

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