家畜な日々
非現実:作

■ 〜変態調教〜15

「何だかあまり面白くないね〜」
「酷い大雨だからな」

すぐ後ろのご主人様と繭様の言葉もあまり聞き取れない程の物凄い大雨だった。
激しい風が四方から襲いそれに乗った大雨は、傘の役割を全くなさなかった。
その為か、この町一番の商店街でさえ人がまばら。
楽しみにしていたのだろう露出調教は空振り気味なのである。
……とは云っても。
(あ……ぁぅ、ふぅンっぅ)
確かに私のオ○ンコは濡れていて、既に両太股の内股を汚し続けていた。

私は……繭様からお借りした白い長袖のワンピースを着けている。
絵柄も模様も全く無い、ただの白いワンピース。
その中身は革ベルトの拘束着と首輪、そして足枷手枷という雌豚ファッション。
意味を成さない傘のせいで、白いワンピースは雨に晒され所々が透けてしまっているのだ。
隠したい箇所である胸は辛うじて防いでいるが、尻にかけて背中はビッショリと濡れているのは冷たさで解る。
(それって…この……拘束着、見えてるんだよ…ね……)

ぶるぅ、ぶるるっ…… ……。

そう考えると、快感で身が震えてしまう。
(う、後ろぉ……見ぇちゃ……てぇるぅンゥン?)
後ろは……お尻の割れ目にきつく革ベルトで通され、背中で肩越しへと伸びているのだ。
(あぁぁ〜……ブラジャーでさえ透けて見えるのも恥ずかしいのに……私ぃ〜…)

「でも雌豚由紀は結構喜んでるみたいね?」
「そうだな、あんなに腰振りやがって」
(ぇえっぇ〜〜、私ぃ……腰振ってるぅ?)
「ふふふ、雨でベッタリと張り付いた服からも拘束着が丸見えよぉ?」
「ぃゃぁ〜〜〜ンう!?」
「殆ど人が居なくて残念でしょう?」
「…ぁ……は…い、雌豚由紀はぁ〜……もっとぉ、み…てほしぃのぉぉ〜」
「くっくっく、じゃあ一度傘を外して雨に晒してみろよ」

残酷なご主人様の言葉は、今では私の快楽のカンフル剤だった。

「は…ぃ……い」

開いていた傘を下へと降ろし、私はシャワーを浴びるように全身を大雨に晒したのだ。
四方から叩き付ける大雨が私をずぶ濡れにする。
まばらの人達が、いきなり何事かと私へと視線を送っている。
普通の人なら気が触れたとしか思えなかっただろう。
(あ〜ぁ〜〜……み・てぇ)
髪型は後ろで1つにまとめられたアップだが、大雨暴風によりほつれ髪が頬や額に張り付いた。

「ふふっ、気持ちよさそうねぇ〜〜あっ、胸も見えちゃったぁ!」
「本当だ、乳首も透けてるんじゃないか?」
「ぁ……はぁっぁ〜〜ぁぁ〜〜ン」
「そんなに気に入ったんなら、傘差さずに郵便ポストまで行ったらぁ?」
「それもいい趣向だな」

ご主人様が私の傘を取り上げた。

「これなら…お前の変態な身体は、いつでもずぶ濡れだ」
「ぁ〜……ぁぁあ、あり、ありがとう…ござぃまふうぅ!」
「晒しながら、あそこのポストへ投函なさいな」
「は……ぃ、ぃぃ〜〜〜ぃ」

もう白いワンピースは用を足していなかった。
全身にベッタリと張り付いた……ただ半透明の布、その奥でクッキリと映る黒い拘束着が目立つ。
その時から、通り過ぎる人が驚きのあまり立ち止まり、私を凝視するのだった。
「リリィィン」と内股から奏でるぶら下がった2つの鈴の音……。
(聞こえるぅっぅ……わた、私ぃ雌豚由紀なのぉ…ビラビラにピアスしててぇ……)
ワザと腰を振りながら歩く。
(チェーンでぶら下がった2つの鈴ぅ…聞こえるぅンフゥ?)
寒さとは全く別の振るえと荒い息を立てながら、擦れ違う人へ誘うような淫靡な表情を見せてやる。
内股はベドベトになり、それさえも快楽の1つとなっていた。

ポストまではもうすぐだった……。
ようやくになってこの短い距離が恨めしい。
何も云わず、他人を装っている後ろのご主人様達は何も言わない。
(もぅ……つい、ちゃぅ…ょ?)
歩幅を狭めるものだが、目の前の道にはポツンとポストのみで人はない。
(ンゥ……もぅ〜〜終わっちゃぅ……)

もう1往復しろと云われれば……喜んで私はご命令に従った。
いや、そうご命令して欲しかった。

やがて……目の間にポスト。
私は名残惜しくも露出投函を果たしたのだった。

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