家畜な日々
非現実:作

■ 〜そして家畜は悦ぶ〜6

この日、刺青のプランが決まったご主人様がユウジ様を町に呼び付けたのである。
そのついでの変態家畜の雌豚由紀の露出調教という事らしい。
色々な服を持って、ムネ様も駆けつけて来ていた。
私は外へ出る瞬間を待ちわびている。
(慎重にやらないと、もう…この日しかない)
鼓動が不自然に早くなる。
でもそれは、これからの露出への羞恥心ではない。
自由になる為の戦い。

「よぉし、決まったぞ雌豚由紀」
「は、ぃ」
「着てみろ」

それは、ごくありふれたスーツの衣装だった。
見た目は普通でもムネ様が持って来た代物だ、普通な訳が無いのだ。
(でもコレって、予想以上に上手くいくかも)
手に取った私は、内心ほくそ笑む。

「雌豚由紀ぃ〜、見ててあげるから早く来てごらん?」
「は、はぃ」
「ビデオも、もう入ってるんだぞっ!」
「も…申し訳ございません、ご主人様ぁ」

もはや正装になっている革の拘束着の身体を、意識的に気だるそうに動かす。

(まず最初にガーターよね)
徹底的に仕込まれた作法。
普通服が先なのは当たり前だが、変態家畜の雌豚は身体を彩る小道具から。
赤のガーターベルトをウエストより上の、オヘソ辺りに着ける。
赤の小花レースの刺繍が施されているのを見ると、結構良いものだと予想できた。
続いてOLにはちょっと大胆過ぎるカットの、黒い網タイツ。
仕込まれた通り立ったままで、1本ずつ着衣する。
網タイツを一旦小さく纏めた後、爪先に纏まった全部を通す。
その状態から膝小僧を前に突き出して、ゆっくりと纏まった網タイツを引き上げる。
……恥ずかしいポーズだ。
立ったままで膝小僧を前に突き出すと、オ○ンコが丸見えになってしまうから……。
3人の主様が釘付けに視線を送るのが解る。
(で……も…これが最後よ)
時折ふらつくが、そこはご愛嬌……。
(何せ、今日が最後だもん)
履き終えて、ご主人様達の反応を暫し待つ。

「今日はやけに順調だな?」
「え?」
「まぁ、外見スーツだから少し余裕なのかもねぇ」
(ヤバイヤバイ……素直過ぎたんだ……)
「次だ」
(もう少し、ゆっくりとやろう……)

放り投げられた衣装の中に、ブラやショーツは無かった。
今の私には……当然と言えば当然の事。
仕方なしに、ブラウスを手に取った…… ……瞬間。
(ゥっぅ!?)
思わず顔をしかめる。
凄いすえた臭いは、嗅げた物ではなかった。
そして、何事かとご主人様へと目で訴える。
ニヤニヤと卑下た笑みのご主人様がそこにいた。

「もう忘れたか?」
「ぇ?」
「相当臭うだろう、しかも生ゴミ臭い」
「…… ……ぇ!」

顔を遠くに背けながら、手に取ったブラウスを見直すと……それは。

「そうだよ、お前が最初に着ていたブラウスだ」
「……そ、ん……な」
「確か、3週間着ていたんだったっけか、汗や俺の精液や涎がこびり付いてるな?」
「……あ、ぁああ〜〜〜むぅ!!」
「今日は久々にソレを着てお出かけだよ、雌豚由紀?」
「ぃ〜〜ゃ〜〜〜あぁっぁあ」
「あら、ようやく良い声で鳴くようになったわぁ」
「それでこそ雌豚由紀だ、よなぁ?」

ご主人様が言った……。
私は……。
(今日で終わらす……て、決めた……ん…だ……よね)
終わらす為には、散々な陵辱を共に受けたこのブラウスを着るしかない。
意思が勝った……。
私はカピカピになったブラウスを丁寧に引き伸ばして、泣く泣く袖を通したのだった。
広げる度に……袖を通す度に……残酷な陵辱の悪臭が鼻を脳を……つぶしてゆく。



「き……着ました」
「どうだ、懐かしいだろう?」
「……はぃ」
「あ〜あ〜〜……下着までは良かったのに、ブラウス着たらマジで雌豚ねぇ?」
「ぃぅ……ぅ」
「ホントですねぇ〜〜〜、あぁ、くやしいです。
私も初期から混じりたかったぁ〜〜。」

ムネ様が本気で悔しそうに嘆いた。
抵抗し続けた私を、悉く打ち砕いたアノ凄惨な調教の時。
(なんで、あの時死ななかったんだろう)
後悔していた。

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