君の瞳の輝き
あきんど:作

■ 第二部12

鈴「し・しょうめん・・正面から撮られて・・ます」
桐嶋「うん。そうだな。よく言えたな。でも鈴!撮ってもらってるのにまだあそこ見せてないぞ!いいのか?」
 鈴は雷でも落ちたようにハッと顔を上げた。
鈴「え・・ど、どうすれば・・」
桐嶋「だから、あそこを見せないでいるけどいいのかって聞いてるんだ。お金もらって援助してもらってるんだよな?」
鈴「う・・うん」
桐嶋「で。どうなんだ?」
鈴「は・・はい。脱がせてください。」
 鈴は観念したように口走った。
桐嶋「何言ってるんだ?自分で脱いで見せるんだよ!」
 鈴は言われるままに浴衣の帯を解いて脱いだ。
 ピンクの下着姿の鈴が部屋の薄暗さとあいまって妖艶な色気をかもし出していた。
桐嶋「それも脱がないと、あかんのとちがうか?」
 桐嶋は鈴のピンクのパンティを指差してそう言った。
 両脇の細い紐の部分に手をかけて少しずつ脱いでいく鈴。
 やがて下ろされたパンティと鈴の股間との間にいやらしい液が糸を引いていた。
桐嶋「なんや結構感じとるやないか!思ったとおりいやらしい子や」
 鈴は恥ずかしさから顔を背けていた。
 田中に全部剥ぎ取られた鈴は生まれたままの姿になって裸を嘗め回されるように見られていた。

 その時だった。

「こらっ!何やっとるんや!お前ら!」

ドアが開いて・・・

 鈴はやっと助けがきた。そう思った。倉田さんだ・・
 顔を上げて声の主を見るとそこには倉田ではなく近藤の姿があった。
近藤「こら桐嶋!なにしとるんや。戻ってみたら誰もおらへんし・・」
 近藤は鈴のほうをチラッと見て優しく声をかけた。
近藤「大丈夫か?鈴ちゃん。」
鈴「ええ、・大・大丈夫です。」
 鈴はほっとため息をついた。
近藤「ええか、こんな内容の撮影をしに来たんと違う。桐嶋、勝手なことすな!」
桐嶋「すんまへん。社長。」
 桐嶋はさっきまでのナイフのような顔つきからしかられた子犬のような表情に変わっていた。
 近藤は落ちていた鈴のピンクのパンティを拾い上げて裏返しになっているのを戻そうとして
 クロッチ部分が湿っていることに気がついた。
 そして鈴の身体をじっと見てこういった。
近藤「こんなに身体を火照らせて・・無理もない。まだ中学生だからな・・敏感な年頃なんだな。」
 鈴はそのとき後ろの田中がまだ自分の身体から離れていないことにやっと気がついた。
近藤「おい!桐嶋!ちゃんと最後まで責任取れ!鈴ちゃんこんなに感じてしまっててどうすんだ?」
 近藤の言葉に無言で返事しない桐嶋だった。
近藤「ごめんな。鈴ちゃん。こいつの責任はわしの責任や!ちゃんと最後まで身体を慰めたるから堪忍やで」
 鈴は思いもかけない近藤の言葉に戸惑いを隠せなかった。
鈴「それって・・どういう・・意味ですか・・」
近藤「おいさっきの部屋に戻るぞ!」
桐嶋「へい。」
 近藤と霧島を先頭に歩き出して、鈴は田中に抱きかかえられるように歩かされていた。
 何が何だかわからないままさっきまでいた部屋に一向は戻った。
 部屋に入ってさっきまでの部屋と雰囲気が変わっていることに鈴は声を漏らした。
鈴「あっ・・なんで?」
 部屋には大型のカメラが設置されていてその前にベッドがひとつそしてその傍らに男が二人立っていた。
 二人ともブリーフだけの姿で、一人は若く長身で、もう一人は長髪の中年男性だが田中と違って腹も出ていない引き締まった身体をしていた。

 田中に連れられる様にベッドまで促された鈴は長髪男性と若い男と田中に囲まれるようにカメラの前に立たされた。
若い男「だいぶ待たされたよ。やっと来たね。」
 男は鈴の裸を品定めするように上から下までじろじろ見ていた。
長髪男性「裸じゃ恥ずかしいだろ。そこに服があるから着たらどう?」
 男はベットの上を指差した。そこにはきちんとたたんで置かれている白のセーラー服が置いてあった。
田中「早く着て!」
 鈴は近藤の方を見た。こちらに背中を向けていたのだが、ちらっと横顔が見えた。
 その顔はとてつもなく怒りに燃えていて今まで見たことのない恐ろしい形相だった。
 さっき桐嶋をしかりつけていたのとはまるで違う表情に鈴は恐ろしくなってセーラー服に袖を通した。
 半そでのセーラー服は首周りや袖口はぴったりだったが丈が短く鈴のおへそが見えるくらいだった。
 スカートも短くはいていても太ももが丸見えどころか、少しかがんだだけでお尻が見えるくらい短かった。

 似合ってるね。セクシーだよ。可愛いね。そんな言葉を耳元でささやかれて鈴は戸惑いながら心臓がどきどきしていた。
桐嶋「じゃ撮影始めようか」
 桐嶋が周りを見渡してから鈴の顔を見てこういった。
 その言葉に鈴は自分の置かれている状況がなんとなくのみこめてきた。
鈴「えっと・・これって・・もしかして・・」
桐嶋「よーい!スタート!」

部屋の中はシーンとして誰も口を開かなかった。
鈴はどうしていいかわからずにただ周りを見渡していた。
桐嶋「どうしたの?早くしゃべって!」
鈴「えっ何を・・ですか?」
近藤「どういう設定だったの?鈴ちゃん」
鈴「え、それは・・えっと援助交際みたいな・・」
桐嶋「うんうん。それだよ」
鈴「どういう・・こと・・ですか?」
 鈴はカメラを見てその後ろに大型のTVがおかれていることに気がついた。そこにはカメラのレンズで撮られている映像がまるまる映し出されていた。
 鈴の全身がTVのモニターに映っている。

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