奪われた記憶
]:作

■ 第一章 狙われた女生徒9

「うわぁぁ……理美……ごめんね……だめな先輩で……ごめん……ね……」

瞬間の失神から回復して、朦朧とした意識のまま絵里がかわいい後輩である理美に謝った。

「先輩………。私は先生を……いや、百合子、あなたを許さない。絶対に………」

大きな目に、滾るような怒りの炎を浮かべ、理美は今まで溜まっていたものを晴らすかのように言った。いや、百合子に復習するつもりだろう。それが出来ない事も知らずに。

「あら、あら、先生に対する態度じゃないわね。まぁいいわ。次は理美あんたの番だよ。ちゃんと五分間我慢するのよ。」

百合子がそう言うと、さっきまで絵里を責めていた一輝と奈津美が、標的を理美に変えた。

「じゃあ、まずはマ○コチェックだぜ。拓也! お前も来い! 百合子、ここからは好きにさせろよ!」

一輝がそう言うと今まで見ていた拓也が理美のほうに近づいてきた。一方の奈津美と百合子は一輝の奴隷なのだ。強く言っていた百合子だが、一輝の前では無力だ。今までは理美たちに印象づけるために強いふりを演じてきたのだ。

「百合子! 奈津美! そこに座れ!」

指差されたほうには特殊タイプの椅子があった。その椅子は逆向きに座るタイプで、普通は背もたれとして使うほうに向かって座るのだ。その部分には、バイブが取り付けられていて、リモコンのスイッチを押すと動くようになっている。

「………は……い………」

そう答えると二人は椅子に腰掛けた。一輝の怖さは二人ともよく知っている。逆らうしかないのだ。怖いといえども途中から二人は自ら快感を求めていくようになった。一輝が二人に近づき縄で身体を椅子に固定した。そしてリモコンのスイッチを押す。声が出ないように口をガムテープで塞ぐ、理美の身体をたっぷりと堪能するためだ。

「んんー。んんんっ!」

二人が快感に喘ぐ。この時、百合子は一輝に犯されはじめた頃から今までを思い出していた。一輝が高校3年生の時だった。担任は百合子でまだ20歳の新米教師の時だった。

(百合子先生……ごめんなさい……先生の気持ちも知らないで……)

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