国取物語
しろくま:作

■ 12

皇帝「貴女もオーガに犯されたのでしょう。聞いていますよ? 貴女の態度しだいではクリスも・・・」
レオナ「クリスですって!? あなた、まさかクリスにも!?」
皇帝「ですから、貴女の心がけしだいですよ。」
レオナ「私は・・・・私はどうなってもいいから・・・クリスだけは・・・あの娘はまだ・・・」
レオナは、クリスの処女が奪われたことなど知らない。
皇帝「そうですねぇ・・・実は、ぜひ貴女に試していただきたいことがあるのです。」
そう言うと、部屋の中に数匹のオークが入ってくる。
レオナ「ひっ!!」
あのことを思い出したのであろう、レオナの顔が強張る。
皇帝「私も科学者のはしくれ、以前よりオーク達の《性》について、もっと研究を重ねたいと思っていたところです。出来れば優秀な女性で・・・ね?」
レオナ「・・・研究って・・・・」
皇帝「お察しの通り。テーマは《オークと人間の交配》です。」
オークが開発されたのはつい最近のこと。まだ分からないことが沢山あるのも事実であった。
レオナ「いや・・・そんな・・・子供・・・・だめ・・・・」
レオナは震えながら、1人でブツブツと言葉を発している。《交配》という単語に敏感に反応しているようだ。
皇帝「別に嫌なら構いませんよ? 優秀な女性はまだいますから。飛び切り優秀な《勇者様》がね・・・」
レオナ「だめぇぇぇ!!! 私が・・・私が受けます。だからクリスには手を出さないで・・・」
レオナもまた、クリスを本当の妹のように可愛がっていた。自分を捨ててでも彼女を守ろうしたのだった。
皇帝「ふふふ・・・それでは始めましょう。一切の抵抗は許しません。彼等に身体を預けるのです。あ! そうそう。あそこ以外には手を出させません。1匹ずつ順に行いますのでご安心を。」
安心の意味が分からない。
そうも言ううちに、1匹のオークがレオナに近づき、服を剥ぎ取る。
レオナ「くっ・・・・おのれ・・・・」
しかし抵抗は出来ない。レオナはオークに押し倒され、オークは勃起したものをレオナのあそこへと押し付ける。
レオナ「!!!」
レオナはまだ濡れてもいないため、入り口で止まり、なかなか奥のほうに進まない。しかし、少しずつ、そして確実にオークの太いモノが膣に侵入する。
レオナ「ひぐっ!!! そんな・・・入らない・・・・ああ!! 痛い!!! 痛いわ!!!!」
ブチブチ・・・肉の裂ける音と共に、オークの性器は完全に根元まで挿入された。それは子宮のほうまで達している。
レオナ「あ・・・がっ・・・痛い・・・」
レオナのあそこは裂け、出血してしまっている。しかし、オークは腰を動かし始める。
レオナ「ひっ!! う・・・動かさ・・・ぐはっ!!!」
あまりの激痛に、レオナは悶え苦しむ。オーガのモノとはあまりに大きさが違っていた。レオナは痛みのあまり、何も考えることは出来ない。妊娠とか子供とか・・・そんなことより、一刻でも早くこの行為が終わること、ただそれだけを望んでいた。
オークは激しく腰を振る。レオナの身体には力が入っておらず、ガクガクとその動きにあわせてその身を揺らせている。
オーク「グ、ガァァァァ!!!!」
叫び声と共に、オークは大量の精液を放出する。それは、膣からあふれ出してもまだ放出され続けている。
レオナ(これで・・・これで終わる・・・もう・・・)
皇帝「では、次にまいりましょう。」
レオナ「・・・・え!?」
皇帝「ん? まさか・・・これで終了するとお思いですか?・・・どうして、これだけの数のオークを用意させたと思っているのです。」
レオナ(まさか・・・・ここにいるオーク全員の・・・)
皇帝「何を驚いているのです? 1回では、確実に妊娠するかどうか分からないではないですか。貴女には妊娠してもらわないと困るのです。」
レオナは、その衝撃の事実に耐え切れず、失神した。
皇帝「まったく・・・でもまぁ、意識はなくても同じことですか・・・しかし、楽しみが半減してしまいます。残念ですねぇ・・・」
そう言って、皇帝は部屋を出る。興醒めしたのか、後のことは兵士に任せるようだった。

クリスは、隣で行われている惨劇の一部始終を見せられ、愕然とした。声こそ聞こえないが、何を話しているのか想像は出来る。
クリス「レオナ・・・・そんな・・・・」
必死に叫びながら窓を叩きつけたが、向こう側には届かない。そこへ、皇帝がこの部屋に戻ってきた。
皇帝「おや、クリス! どうなされました?」
皇帝は涼しげな顔で言い放つ。
クリス「レオナには・・・レオナには手を出さないと約束したじゃない!!!」
皇帝「ええ。しかし《貴女しだい》と言ったはずです。私は、あの程度のことでは満足できませんので。」
あれ程のことをさせておいて・・・
クリス「こっ・・・この悪魔!!!」
クリスは皇帝に襲い掛ろうとするが、あまりの疲労のため、身体が動かない。
皇帝「無理はなさらないほうがいい。」
その皇帝の優しそうな態度が、逆にクリスの怒りを高めさせる。
皇帝「実は・・・貴女に相談したいことがあります。これさえ聞き入れてくれれば、本当にアンナやレオナを開放します。約束しましょう。」
クリス「何を!!!・・・くっ!・・・・何ですか・・・」
クリスは怒りを抑えた。そして半信半疑のまま、皇帝の話を聞こうとする。
皇帝「まぁ、今日はお休みなさい。今の興奮した貴女に話しても意味がありませんから。」
そう言うと、皇帝はまた部屋を出て行った。そして、隣の部屋に再び入り、オーク達を止めて、2人をどこかに連れて行った。
クリスは、ひとまず安心し、緊張が切れたためか、そのまま眠りについた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊