黒い館
けいもく:作

■ 6.愛子さんと香子さん4

「それで、朝食の後、同じロープで今度は、愛子さんを縛ることになった。テ−ブルに肩とお腹のあたり、胸だけは絶対動かせないようにって、厳重に縛って。

 私は、おやかた様に、『よかったね、今度は本物の愛子さんを鞭で打てるのよ』ってささやいた。お館様は、『ニタッ』って笑って愛子さんを見ていた。まな板の鯉だものね。とにかく残っていた七回の鞭を打ったの。

 愛子さんテーブルに縛りつけられているものだから、鞭を打たれて腫れていく乳房やゆがむ顔が真上からよく見えるのよ。普段は、鞭を打たれる女性は、目を閉じているのだけれど、その時お館様は、『おれから眼を離すな』と言ったわ。愛子さん、それを守っていた。泣いたけど、『やめて』とは言わなかった。おやかた様も胸にこみ上げてくる感動のようなものを味わっていたのかもしれない。それほど愛子さん、きれいだった。でも、鞭を振り下ろす手は正確だった。

 その時、私も思った。愛子さんは、縛っていなくても動かなかっただろうって」

 きっと愛子さんは。それだけの決心をしていたのでしょう。

 香子さんは、お館様とディープキスをしていました。求められるままに抱擁をつづける長いキスでした。

 そして、その時のわたしには、なぜ、香子さんも鞭で打たれなければならないのかわかっていませんでした。

「愛子さん、鞭で打たれた後、しばらく、そのままテーブルの上に縛られていたのね。おやかた様は、乳房に耳を当てて心臓の鼓動を聞いているようだった。呼吸も荒くなっているでしょ。お腹がゆっくり上下運動しているのよ。それで、お館様の目には愛子さんの股間の黒い毛が見えたり隠れたりするの。手を伸ばして愛子さんの大切な穴に指を入れると身体全体がなまめかしく揺れるでしょ。

 お館様、だんだんと興奮してきて、自分が抑制できなくなってなった感じだった。服を脱いで、愛子さんの上に乗ちゃったの。といっても愛子さんとは反対向き、シックスナインというかたちだけど、動けない愛子さんに自分のものをくわえさせて、愛子さんの陰部を舐めだしたの。

 これには、さすがに驚いた。だって、お館様、徹夜で私の身体で遊んでいたのよ。一時間前には、私の中に出したはずだったし。

 それなのに、舐めると言うより、貪ぼるって感じかな。愛子さんの太ももを両腕で抱えて、大きく開かせて陰部から流れ出る愛液を一滴も残さないように飲みつくそうってしていた

 愛子さんも、何とかお館様の欲望に応えようと思ったのね、歯を唇でおおい、不自由な口をせいいっぱい動かせていた。時たま、喉元まで押し込まれていたのかもしれない。苦しそうな表情を見せることもあったけど。お館様、結局、愛子さんを好きなように扱い、最後にはザーメンまで飲ませていた」

「2」
「3」
 香子さんへの鞭打ちが始まっていました。

 頭に手を載せて動かない香子さんに対し、お館様が乳房をめがけて鞭を下ろしていたのは、愛子さんのときと同じでした。

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