黒い館
けいもく:作

■ 16.楽しい混浴3

それにまた、真菜ちゃんが反撃して、ふたりは狭い風呂場で、じゃれあっているのか、取っ組み合っているのかよくわからない状態になったのですが、結局は体格で勝るお館様が真菜ちゃんを組み敷く形になりました。

その時までは、まだお館様もふざけ半分だったのですが、真菜ちゃんに、「スケベー親父」とののしられて、つい押さえ込む手に力が入ってしまったのかもしれません。必死に逃れようともがく真菜ちゃんを見て、せっかくの戦利品をこのまま開放するのは、惜しいと思いました。

そこで、わざと顔をめがけてよだれを落としてみました。
「わっ、きたなーい」
真菜ちゃんは怒りましたが、自分では、よだれをぬぐうこともできません。お館様は二滴三滴とつばを吐くように落としていきました。目標を下げておっぱいの上にも落としました。

「もう、いやだ。絶対いやだ」
真菜ちゃんは本気で悔しそうな顔をしていました。

そして、やはり真菜ちゃんは可愛いと思いました。

「おーい、だれかコンドームをもってきてくれ」

お館様は真菜ちゃんを組み敷いたまま、風呂場から廊下に向かって叫びました。

やってきたのは、裕美さんでした。

もし、それが亜紀ちゃんだったなら、真菜ちゃんに同情しながらも結局はお館様の言うとおりにしていたと思います。

裕美さんは奇妙な状況に眉をひそめて聞きました。

「何をしているの?」

「格闘技に勝利した記念に、このまま真菜をレイプしてやろうと思って」

「真菜ちゃん相手にプロレスごっこ、結構な趣味ですこと」

裕美さんは厭味たっぷりに言いました。

「早くコンドームをもってきてくれ、ついでに、着けてもらえたらありがたい」

「バカにしないで。なぜ、あなたが真菜ちゃんを犯すのに、わたしがコンドームまで着けなきゃいけないのよ」

「そんなこと言っても、真菜を妊娠させるわけにいかないだろ」

「当たり前でしょ」

「だったら、着けてくれよ」

「ばかもいい加減にして。それよりあなたの部屋で愛子さんが待っているわよ。いつまで待たせておくつもり?」
裕美さんは強く言い放ちました。

そうでした。お館様はいつの間にか、当番である愛子さんのことを忘れてしまっていました。

真菜ちゃんも犯したいけど、愛子さんも抱きたいと思いました。

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