狂牙
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■ 第5章 血の連鎖15
小夜子の尋問により、美由紀は文字通りズタボロの肉塊に成っていた。
今現在、美由紀の身体は、両方の乳房に取り付けられた金具で、天井からぶら下がっている。
美由紀の乳房に付いている金具は、鉄杭で出来た小型版ポリップ型グラブバケットと言う表現が、ピッタリと符合した。
鉄杭の先端はJ字型に曲がり、鉄杭の中間から上下に動く枝が伸びている。
鉄杭の根本は、円環に固定されその円環の中央に、鎖が通り5本の枝に繋がっていた。
ごく単純な仕掛けだが、鎖に荷重が掛かれば掛かる程、鉄杭の先端は中央に収束する。
鉄杭は、太さ3pで先端の5p程が三角錐に尖っていた。
そんな金具を、失神して仰向けに寝かされた美由紀は、乳房に嵌められ吊り上げられた。
カリカリとクレーンを巻き取られ、荷重が掛かり始めると、金具が乳房に爪を立てる。
その激痛で美由紀が目覚め、藻掻き始めるが、藻掻けば藻掻く程荷重が掛かり、金具が乳房に食い込んで行く。
両手を持ち上げ金具を掴もうとするが、美由紀の掌は既に三っつに割かれて、その機能を発揮出来ない。
美由紀に出来た事は、必死に泣きながら足で上体を支え、加重を逃がす事だけだった。
何とかバランスを取って、立ち上がった時には、既に乳房の奥深くに鉄杭がめり込み、機能しない手ではどうにも出来ない状態だった。
立ち上がった美由紀は、必死に小夜子に懇願し、許しを請うたが、カリカリと巻き上げられるクレーンの鎖は、止まる事無く、美由紀の目の前で緊張して行く。
絶望に染まる美由紀の身体が、乳房を突き出すように弓なりに反り、美由紀の足が床から離れる。
つんざくような美由紀の悲鳴が、葛西家のリビングに響き、それが美由紀の絶叫劇の合図になった。
美由紀の足が床から10p程離れると、乳房を支点に弓なりで吊られた美由紀の身体に、小夜子は容赦の無い力で1本鞭を打ち付ける。
肉体に加えられた新たな痛みで、美由紀の身体が激しく揺れると、乳房を掴む金具が美由紀の肉を切り裂く。
美由紀が受けている痛みは、鋭角な金属で切られるような痛みでは無い。
それこそ、引き千切られるような痛みが、美由紀を襲う。
目を剥き、絶叫する美由紀。
容赦無く降り注ぐ、一本鞭の焼け付くような痛み。
抑えきれない痙攣に、音を立てて千切れて行く、乳房の柔肉。
啓一の打撃で全身青黒く染まった、美由紀の柔肌が爆ぜて、真っ赤な花を咲かせる。
いつしか美由紀のつま先が、床に着いた。
だが、それは美しい美由紀の乳房が、皮一枚を隔てて五つに割かれた事を物語っている。
美由紀の全身は、真っ赤に染まり、一切の力が消えていた。
そこに有るのは、精製処理を待つ只の肉塊のようだった。
小夜子は、鞭を振るう手を止め
「あら、死んじゃった?」
美由紀を見て小さく呟くと、晶子がスッと美由紀に近付き
「いえ、呼吸は細いですが、残っています」
美由紀の顔に頬を寄せ、呼吸を確かめ報告する。
「へぇ〜…、これだけされても、生きてるなんて。結構耐性が強いのね…。良いわ、生かして上げる、良い奴隷になるわよコレ…」
小夜子はニヤリと笑って、黄色い鞄の中からリップスティックのような物を取りだし、晶子に放り投げ
「それ、降ろして塗ってお上げ。治ったら今度は、お前達で弄んでやりなさい」
ニヤニヤと笑って命令した。
晶子は小夜子の命令に返事を返すと、啓一に向き直り顎をしゃくって合図する。
啓一は、晶子の指示に頷くと、美由紀を吊りから降ろし、床に寝かせた。
力無く横たわる美由紀に、晶子が近付きリップスティックを塗ると、美由紀の身体がビクビクと痙攣する。
「表面だけじゃ駄目よ、ちゃんと傷の奥の隅々まで塗ってお上げ、そうすれば身体の機能はほぼ元通りになるわ…」
小夜子は妖艶な微笑みを浮かべながら、晶子に指示を出す。
晶子は大きく頷くと、美由紀の傷口に丁寧に薬を塗り始めた。
ビクビクとはね回る美由紀の身体を、啓一がしっかりと押さえ、治療が続けられる。
しかし、その光景は[治療]というより、[修理]と表現する方が遙かに適切だったかも知れない。
晶子と啓一の表情には、一切の感情が浮かんでおらず、まるで美由紀を物の様に扱い、薬を塗っていた。
数本のアンプルを投与され、改良版の細胞活性剤を塗られた美由紀は、啓一の拘束から解放され、痴呆のような顔で宙を見詰め、掠れた悲鳴を上げながらのたうち回る。
全身を襲う言語に尽くせぬ痛みは、本来なら美由紀の自我を崩壊させてもおかしく無い。
だが、美由紀は昌聖に対する思いで、その崩壊を押し留める。
(昌聖様、ごめんなさい! 昌聖様、ごめんなさい! …)
心の中で、何度も何度も昌聖に、自分の軽率さを謝罪し今受けている痛みは、全て自分に対する罰だと思い込む事で、美由紀は精神崩壊を防いだ。
バチバチと脳内で強い刺激が火花のように駆け巡り、美由紀の脳は防御のためにエンドルフィンを分泌する。
皮肉にも美由紀は、この尋問で克服出来なかった痛みを、乗り切る術を手に入れた。
◆◆◆◆◆
美由紀は、絶頂の中にいた。
身体の中を駆け抜ける快感は、最早それがどこで起きているのか、認識出来ない程だった。
美由紀の尿道口には、晶子のクリチ○ポが入り込み、アナルは尾チ○ポが貫いている。
大きく開いた口には、啓一の半立ちの凶器が喉奥を突き上げ、パックリと開いたオ○ンコからは、白い粉が混ざった愛液が、ダラダラと流れ落ちて水溜まりを作っていた。
ボンヤリと見開かれた目は、どこにも焦点は合って居らず、涙と鼻水と涎が顔を汚している。
顔のあちこちに、こびり付いて居るのは、啓一の精液と美由紀の吐瀉物で、何度も胃の中に放たれた精液が、イラマチオで嘔吐したため顔を汚したのだ。
磔台に寝かされた美由紀は、もう既に連続で5時間程この2人に犯されている。
啓一を受け入れたオ○ンコは、3回目の修理がようやく終わろうとしていた。
裂けては治し、治しては裂かれた美由紀の膣は、かなり拡張され、後2度程のサイクルで完全に啓一を受け入れられるだろう。
アナルも4度繰り返されたため、もう殆ど裂ける事は無くなっていた。
「ほら、もっと感じなさいよ…、ここ気持ち良いでしょ?」
晶子が、酷薄な微笑みを浮かべ左手の2指を動かすと、美由紀の身体がビクビクと痙攣し、オ○ンコから愛液がビューッと勢い良く噴射される。
「ほら、逝く時も舌を動かせ! 一時でも疎かにするんじゃない!」
啓一が腰を引いて、深々と突き込みながら、美由紀の乳首のリングピアスを引き上げた。
美由紀の乳房が変形する程引かれ、乳首のピアスホールが広がる。
強烈な痛みは、強烈な刺激となって美由紀の脳を揺らし、再び身体を痙攣させ、愛液を噴き出させた。
「そろそろ、反応滓も出尽くしたわね…。啓一、オ○ンコに入れて上げなさい」
美由紀のオ○ンコを覗き込んだ小夜子が命じると
「畏まりました」
啓一は美由紀の口から、チ○ポを抜き晶子の身体ごと、美由紀を抱え上げる。
美由紀を背中から抱え込んだ啓一は、巨根を膣口に添え一挙に貫いた。
「ぐひぃ〜〜〜〜〜っ!」
美由紀は喉をそらせ天井を向き、絞り出すような悲鳴を上げる。
「由梨様…。また、裂けました」
啓一はチ○ポで、ブチブチと言う肉が引き千切れる感触を感じ、由梨に報告した。
「そう。で、締まりはどう?」
笑いを含んだ声で、啓一に問い掛けると
「はい、筋肉が増えているのか、かなり強く締めてきます」
啓一は感情のこもらない声で、小夜子に答える。
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