魔を討つ者
kyousuke:作

■ 第1話 悪夢の始まり4

 朱夏と雫は不意に眼を覚ましたが、体が重くまるで風邪かなんか罹ったようなだるい感じがする。
「仕方あるまいな、人魔の能力を徐々に解放しているから体自体が適正化されてない」
 二人は顔を合わせる。よく見ると彼は鎧を脱いでいて、上半身裸だった。そして傷の多さに驚きそして悪魔の様な紋章を思わせた筋肉から匂いが発していた。
「聖魔融合型人魔………」
「正確に言えば人に生み出された人魔だ、そしてお前達も私は同じ場所で生み出された存在だ。真実を話そう、まず白鳳院 朱夏に白鳳院 雫は白鳳院家の実子となっているが二人の生みの親は別にいる。私もかつては”サイレント”に所属していた、静がお前達と同じ年頃の話だ」
「お姉ちゃんを知っているの?」
 黒い騎士は頷く。
「私の母親はある魔族と恋に落ちたが”ナイトイレイザー”が人間である私の母親を拘束し父親が殺された。そして私は其処で育ちお前達と同じ歳の時にナイトイレイザーを壊滅させた。母親をまるでモルモットの様に扱ってな・・・・・・。隊員は1人残らず殺し、関係者の子供や女は使魔にした」
「なんて事を・・・・・・」
 朱夏はシーツを体に巻きつけて話を聞いていた。
「そして研究室には人魔となった同年代の少女がいたそれがマユラだ、彼女は恋人が魔に寄生されて救うために魂状態でさまよっていた魔族と契約したが彼女が魔族の魂を飲み込んだ形になってしまった。恋人は完全に寄生されて彼女もまたナイトイレイザーに拘束された。恋人が戻れる事を信じてな・・・・・・だが彼女が再会した時は完全に標本となっていた」
 ナイトイレイザーとはサイレントと双璧をなす組織だが徹底した機密主義で全容は分からなかった。そして12年前に武蔵野の山奥の施設が一夜にして消滅し組織は完全に壊滅している。
「マユラは赤子だった君達を静に預け、姿を消した。そしてサイレントによって討ち取られ、杖帝 メデオはこの地に封印された。彼女の魂はこの地を彷徨いある少女の魂と融合し転生した」
 するとバランの後ろにゴズロリ風のワンピースを着て黒いマントを靡かせた少女がいた。
「遙ちゃん? その格好は!!」
「驚いたでしょう、私は力を手に入れたの」
 千沢 遙は二人のクラスメートだがリーダー的存在の子から虐めを受けていた。その子の名は千住院 鈴香で高飛車な性格で地元の有力者とあって教師らも中々注意できなかった。
「私っていつも虐められて、先生も信用できないかった。ある日私は彼と出合ったの、メデオが封印されていたモニュメントでね。時には学校に行かずに一日中彼と話した」
 メデオを封印したモニュメントはまずは見つからないはずだ、結界を張っていて人が近づけばルーフのように通り過ぎる筈だ。
「私は2ヶ月前にマユラの魂と融合したの、あの時突き落とされた時に本来なら死んでいたのよ」
 雫はその時を目撃していて彼女は病院に運ばれたが遙は擦り傷が多数あった程度だった。
「その時私は決意したの、彼女らの幸せを奪おうとね。そして数日後私は彼に処女を捧げてこの力を手に入れたの」
 杖帝 メデオはまるでRPGに出てくる姿を持ち漆黒の黒に一番上に魔物の口の様な窪みにエメラルドの宝珠がはめ込まれている。
「じゃあ貴方のお姉さまと遊んでくるわ」
 彼女は姿を消した。
「白鳳院家は君ら二人を人魔を避けるためにリミッターをかけていたがそれでも並外れた能力を持っているだろう。封印を解くか」
 バランは朱夏が羽織っていたシーツを剥ぎ取ると自らの唇を彼女の唇に覆った!
「朱夏になにするの!!!」
 彼女は立ち上がろうとしたが股間に違和感を感じ、彼女はベットの上にうつ伏せになった。
「陰核が陰茎化してきたか」
 彼は雫の体を隠していたシーツを片手で剥ぎ取ると雫の秘所には可愛いとは無縁の肉棒ができたいた。そしてバランの手は朱夏の秘所を弄って、彼女は成す術もなく体が経験した事もない甘い痺れに濡れ始めた。
「喉が渇いた……」
「水よりもこっちの方がいいかな」
 ベットに寝かすと朱夏はバランの肉棒を手に取って亀頭に舌を這わせた。雫は間違いなく魔族化が進行している! 彼女は術をかけようとしたがクラクラとした感じに焦点が定まらない。
「やはり巫女と言う事で多少の術の抵抗があるか・・・淫術はきついだろう」
 淫術は処女や童貞にとっては精神的、肉体的ダメージがでかい。そしてバランから精液を口で受け止め、飲み込む朱夏。
「ああっなんか美味しい・・・・・・」
 朱夏が立ち上がり再びキスをする朱夏。雫は必死になって彼女に近ずこうしたがダークワレキューレーの1人が彼女を押さえつける。
「では貰おう」
 バランは朱夏の秘所を舐め始めると彼女は逃げる事もなく頭を抑える。甘美な痺れに彼女はおぼれ始めた証拠だ!!
「バラン様、私のオマ○コにペ○スを入れてください」
 股を開き、バランは圧し掛かった! 亀頭は多少の抵抗を受けたがズブリっと言う音が雫の耳に聞こえた。
「はぁうん! 大きい!」
 真紅の雫が太腿をたどりその瞬間に彼女の体に幾何学模様の様な黒い痣が浮かび上がった! 朱夏にもペ○スが生え始めそのまま射精してしまったのだ。
「朱夏よ、これからは私の元へ付いてくるかね?」
「はい、バラン様」
 雫は完全に気を失った。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊