虜囚にされたOL
木暮香瑠:作

■ 罠に嵌ったOL12

 太田隆一が、亮輔の耳元でヒソヒソと話しかけてくる。
「彼女のあんな恥ずかしい性癖、誰にも知られたくないでしょ? 小林さん……。会社の皆さんにも……、世間のみんなにも……」
 亮輔は、返事すら出来ない。コクリと頷くのがやっとだった。
「よろしくお願いしますよ、わが社との取引継続の件。別に脅してるわけじゃないですよ。ただ……、このことが知られたら、小林さんや麻希さんが迷惑するんじゃないかと思いましてね」
「わ、わたしには……、決定権なんてない……、そんな力なんて……ない……」
 驚愕の場面を目の当たりにした亮輔の声が、憤りに震える。
「そうですか? 部長のお気に入りのあなたなら、どうにでも理由をつけて説得できるでしょう。でないとわが社も……、あなたも困ったことになりますよ。もちろん麻希さんも……」
 ニヤニヤと卑猥な笑いを浮かべながら、隆一は話を続けた。

 チュバチュバと音を立て男根をしゃぶる麻希は、恍惚の表情を浮かべている。淫裂には、太田の怒張がグチュッグチュッと音を立て出入りしている。
「ま、麻希!! 麻希……!!!」
 亮輔は、目の前の観客を押し退け叫んだ。その声は、恍惚に溺れた麻希にも届くほどの大声で、店内に響き渡った。
「えっ? なっ、な……に……?」
 名前を呼ばれ振り返る。寝言のような虚ろな声だ。
 靄の掛かった視線の先に、見慣れた顔があった。しかし、官能に酔っている麻希には、気付くまでにしばらくの間があった。その間も、淫らに腰を振っていた。
「亮輔さん……? えっ、亮輔さん……なの……?」
 麻希が呟く。亮輔の存在に気付いた麻希の瞳が、大きくどんどん大きく見開かれ焦点が合っていく。
「キャーーー! みっ、見ないで……!! い、いやあああぁぁぁ……」
 天井をも引き裂くような悲鳴が、店中に響き渡った。

 愛する亮輔の存在が羞恥心を蘇らせ、麻希の身体を緊張させた。肢体が収縮し、蜜壷がギュッギュッと太田の肉径を握り締める。
「す、すごい締め付けだぞ! い、いくぞ。俺の精液をマ○コに注いでやる」
 太田は、腰を力強く繰り出した。
「やっ、やめろ! やめてくれ! まっ、麻希……」
 太田隆一が亮輔を背後から羽交い絞めし、跳びかかろうとするのを制止する。亮輔の叫び声を無視し、太田の腰がバチンバチンと麻希のお尻を激しく討った。シリコンボールの埋め込まれた狂棒が、膣壁の媚肉を抉る。
「だっ、だめ。亮輔さん……、み、見ないで……。イかせないで……」
 麻希の願いを聞くものは居なかった。羽交い絞めされた亮輔は、乱れ狂う麻希から目が離せないでいたし、太田は腰を打ち続けた。
「ああ、だめっ、こ、壊れちゃう。ま、麻希、壊れちゃう……。い……、いっ、いい……」
 膣壁が痙攣し、太田の肉棒を締め上げる。太田は我慢の限界を超え、大量のザーメンを麻希の中に放出した。マスターも、麻希の顔目掛けて白濁液を放出した。
「あっ、あっ、あうっ、いいっ、いっ、イクぅ、イクイクうううーーー……」
 麻希は、内から満たされる官能に肢体を突っ張らせ、恋人に看取られながら絶頂に達した。

 太田が怒張を抜いた後も麻希は、ソファーに衝き伏し絶頂の余韻に肢体を震わしていた。股間からは、太田の怒張が吐き出した白濁液が溢れ出し太腿を伝った。顔には、マスターの放出した大量のザーメンが、目元から頬に掛けてべっとりと貼り付いている。麻希はうっとりとした満足気な表情で、放心状態に陥っていた。
「いい……、いいの。いい……、いい、ぃぃ……」
 寝言のように呟きながら麻希は、気を失った。

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