虜囚にされたOL
木暮香瑠:作

■ 寂しさと愛しさの狭間2

 亮輔が、麻希の首筋に胸に口付けをする。キスマークが残るほど激しく吸いたてた。あまりも荒々しい亮輔のキスに、麻希が逃れようと身体を揺すった。仰向けになっても形の崩れることもなく隆起した双乳がブルンブルンと揺れる。
「この胸が悪いんだ! ユサユサ揺れて男を誘うから……。お前のせいだ!」
 亮輔は、麻希の乳房を鷲掴みにした。そして、形が変わるくらいに激しく揉み扱いた。
「い、痛い! そんなに……乱暴にしないで!」
 麻希の顔が苦痛に歪む。後退りしようともがくが、馬乗りになられている麻希には悲鳴を上げることしか出来ない。
「いやっ! どうしたの? いつもの亮輔さんじゃない……。いっ、痛い、やめて……」
「うるさい! この淫乱が!!」
 バチッ!!
 亮輔は、麻希の頬に平手を食らわし乳首に舌を伸ばした。亮輔から初めて受けた暴力に、麻希は動揺した。ショックを受け、抵抗さえ出来ない。力いっぱい揉まれ、指が食い込んだ肉隆の頂点で、乳頭は頭を擡げている。亮輔は乳首を口に含み、チュバチュバと音を立て吸い付いた。
「乳首が勃ってきたぞ。そんなにいいのか?」
 口の中で膨らむ乳首に気付き、亮輔は舌で転がした。

 亮輔が乳頭に歯を当てた。充血してしこった乳首が痛い。麻希は、乳首を襲う痛みに腰を振った。
「ここにも悪いんだ。腰振って誘いやがって……」
 亮輔は、身体を麻希の脚の間に移し股間に舌を這わした。
「やめて! ひ、酷い! どうしたの? 亮輔さん……、変、変よ、おかしい……」
「うるさい。ここで太田のチ○ポを咥えたんだろ? ここで……」
 亮輔は、麻希の両足首を掴み大きく開いた。M字に開いた脚を、麻希の頭の横まで押し倒す。麻希の身体が海老反り、股間が亮輔の目の前に掲げられる。俗に言うマングリ返しの姿勢で、繊毛に飾られたもっこりとした恥丘、そこに刻まれた淫裂……、そしてアヌスまでが亮輔の目前に晒されていた。

 いつもは電気を消し、暗闇でのセックスだった。見たいと思っても、恥ずかしがる麻希に遠慮していた。見ることを憚っていた。初めて亮輔に淫部を見せる麻希は、恥辱に腰を揺する。初めてはっきりと目にした麻希の淫裂は目の前で振るえ、いやらしく誘っているように見える。亮輔は、慌ててズボンを脱ぎ肉径を取り出した。

「太田と同じように犯してやる! 四つん這いになるんだ!」
 亮輔は麻希の身体をひっくり返した。
「ケツを揚げろ!!」
 嫌がる麻希のお尻を平手で叩き、無理やり腰を掲げさせた。亮輔は、一気に怒張を亀裂に埋め込もうとした。

「うっ、い、痛い……」
 麻希は、カーペットに押し付けた顔を歪めた。充分に濡れていない淫肉を、引き裂くように怒張が侵入を試みる。
 亮輔には、麻希を労わる余裕なんて持てなかった。怒りに興奮し、麻希の肢体が高ぶった気持ちをさらに増長させていた。亮輔は、麻希のお尻に腰を激しく打ち付けた。
「ううっ、ううう……」
 濡れていない蜜壷が、怒張に擦れギシギシと軋む。麻希は、カーペットを涙で濡らしていった。

 苦痛の中でも、男根を咥え込んだ秘孔は徐々に潤み始め、そして肉棒に絡み付いていく。
「好きなんだ! お前が好きなんだ。どんなことがあっても……好きなんだ……」
 亮輔は、腰の動きをゆっくりと大きく送った。
「好きだ、麻希が好きだ……。誰にも渡さない、好きだ……」
 手を麻希の胸に廻し柔らかく揉む。

 麻希の体温を肉棒に掌に感じ、亮輔の気が和んでくる。
「いいか? 感じるか? あいつより感じるか?」
「いいっ、いい……。亮輔さんのが感じる……」
 いつもの優しい愛撫に戻ったことに安心した麻希は、亮輔に身を委ねた。
「いいわ……。亮輔さんのが一番いい……。亮輔さんのおチン○ンが一番いっ、いい……」
 麻希は恥ずかし言葉を、亮輔を安心させる為に吐き続けた。

「い、イきそうだ、麻希……。一緒に……、一緒にイこう……」
 亮輔が腰の動きを早くした。
「ああっ、感じちゃう……、ま、麻希……、逝っちゃう、うう……」
 麻希は、エクスタシーを演じた。麻希が、初めて亮輔に吐いた嘘だった。
 今までだったら、十分満足できる官能だった。しかし、媚薬によって増幅された刺激を知ってしまった後では、それは比べることの出来ないものだった。全身が痺れるような絶頂に比べ、頭の中で感じる理性が支配した官能だった。



 麻希が下着を着ける横で、亮輔は胡坐をかき、頭を垂れ佇んでいた。麻希は瞳に涙を浮かべ、亮輔は後悔の念に言葉もない。
 亮輔の股間でけたたましく怒り狂っていた狂棒も、今は大人しく蹲ってる。あれほど暴れていたのが嘘のように、身を縮めていた。強姦まがいに麻希を犯してしまった自分を恥じているかのようだった。
「麻希……、ごめん……」
 亮輔は、犯すようなセックスをしたことを詫びた。
「俺がどうかしてた……。でも、好きなんだ。……俺が守る。麻希は俺が守る。絶対に守ってやる……」
 俯いたまま、亮輔は呟いた。
「亮輔さん……」
 二人は抱き合い唇を重ねた。お互いの愛を確かめ合うように、強く抱きしめ肌の暖かさを感じ口を吸い合った。

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