虜囚にされたOL
木暮香瑠:作

■ 堕ちたOL2

 麻希はカウンターに寄り掛かり、もじもじと太腿を捩り合わせていた。
「はあん、ああ……。りょ、亮輔……、あうっ……」
 息が荒くなる。胸を締め付けるような息苦しさに、麻希は掌を胸に当てた。隆起を覆った掌は、無意識に力がこもり指が柔肉に食い込む。もう一方の手は、股間に宛がわれ恥丘を押していた。
「ああん、だ、だめえ……。亮輔さんが来てから……、ああん……」
 麻希の周囲では、喘ぎ声を上げ腰をくねらせている麻希に視線を投げかけていた。麻希は、その視線にも気付くことさえ出来ないくらい意識は昂ぶっていた。

「あの女、オナってるぜ、あんなところで……」
「腰振ってるよ、観られてるのに気付いてないのかな?」
 媚薬に支配された麻希には、観客たちの嘲りの言葉さえ心地よいBGMでしかなかった。胸を形が変わるほど揉み、ショーツの上から柔らかい膨らみに刻まれた縦裂に指を這わした。

 バタンッ!!
 荒々しく扉が開かれ、男が駆け込んでくる。
「ま、麻希!!」
 亮輔の悲鳴のような声が、店内に響き渡る。

 麻希は亮輔の声に振り返り、虚ろな瞳を向けた。椅子から崩れ落ちるように離れ、亮輔の前に跪いた。
「亮輔さん、来てくれたのね。ま、待ってたの……わたし……」
 麻希の異様な仕草に、亮輔はただ立ち竦んだ。ブラウスのボタンは、上から四つも外されブラジャーが覗いている。視線は定まらず、ぼんやりと亮輔の股間に向けられている。そして、もじもじと腰を揺らしていた。
「ま、麻希……、どうしたんだ?」
 心配そうに話しかける亮輔の脚に、麻希が手を掛ける。そして、麻希の手は、亮輔の太腿を摩るように登っていきズボンのファスナーに指が掛けられた。
「ま、待ってたの、亮輔さんが来るのを……」
 麻希は、ゆっくりとズボンのファスナーを下ろしていく。二人の周りでは、少し離れたところから客たちが見ていた。
「や、止めろ。何をするんだ……」
 亮輔の制止にも拘らず、麻希はパンツの中から男根を取り出した。
「待ってたの……」
 いとしいものを愛でる様に怒張に頬擦りした。
「観られてるんだぞ。止めるんだ、麻希……」
「ううん、好きよ、亮輔……」
 麻希は、両手を怒張に添え舌を這わしていった。

 怒張がどんどん硬度を増していく。
「やっ、やめてくれ……。ううっ、ま、麻希……」
 亮輔の言葉と裏腹に、麻希の唾液が塗られた砲身は反り返り天を向く。

 マスターに連絡を受けた太田親子も、『バー・ヘブン』に到着した。
「これは盛んなことだ。フフフ……」
 二人を見つけた太田幸造が嫌味を込めて言う。
「貴様! 麻希に何をした!! どけ! どくっだ、麻希!」
 亮輔は血相を変え太田に殴りかかろうとするが、それを麻希が邪魔をする。
「いやん、に、逃げないで! わたしのチ○ポ……」
 麻希の指は怒張に縋り付き、濡れた唇が亀頭を追った。

「何もしてませんよ。これが麻希さんの本性だったんですよ」
 麻希のあさましい痴態に、太田は頬を緩ませ言い放った。
「うっ! うそだ! 麻希!! 嘘だといってくれ……」
 信じられない亮輔は首を横に振り、麻希に答えを求めた。しかし麻希は、うっとりとした表情で亮輔の怒張を咥え込み吸いたてた。

 太田は怒張を取り出すと、麻希に話しかけた。
「麻希さん、お尻を上げるんだ。欲しかったんだろ? これが……」
 太田の怒張が、麻希の虚ろな瞳に映った。麻希の腰が、催眠術に掛かったかのように掲げられていく。掲げられた臀部はタイトスカートが貼り付き、肉付きのいい丸い形を衆人に晒した。そして、粘り気のある液体が、大きな染みを作っていた。

 太田がスカートを捲り指をショーツに掛かると、麻希はクネクネと腰を揺らした。脱がすのを手伝うよう腰が、宙を泳ぐ。
「やっ、やめてくれ。ま、麻希……」
 麻希に男根を咥えられた亮輔は、動くことが出来なかった。甘美な舌の感触、優しく強く締め付ける麻希の柔らかい唇……。広がる官能に押さえ付けられていた。
 パンティーストッキングごとショーツが下ろされていく。恥丘とその間には愛蜜が糸を引いき、淫靡な匂いが広がった。

「あん、好き……、亮輔のチ○ポ、好き……大好き……、太田さんのチ○ポも、ああん、あん、うん……」
 麻希は、魘されるように呟き続けて、亮輔の怒張にしゃぶりつく。そして、太田の怒張を催促するように、掲げたお尻を揺すった。
「あなたが必死で守ろうとした女の本性が、淫乱だなんて……。ハハハハハハ……」
 太田は、麻希の秘裂を怒張で一気に突き挿した。

 グチュッ、グチュッ、ペチャッ、ペチャッ、グチュッ…………
 麻希の怒張を舐める音と淫裂が掻き回される音……。そして、男と女の吐き出した生臭い淫汁の臭い。その中で麻希の喘ぎ声、一晩中、店内に響いていた。媚薬に増幅された官能に翻弄され、誰の怒張に嬲られているのかさえ解らなかった。ただ官能に浸っていたかった。寂しさからのがれるだけの為に……。

≪完≫


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