哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 縄衣装で迎えた絶頂3

 すでにそとは、西の空を茜色に染め、部屋の中も薄暗くなっていた。芽衣は、全ての服を剥ぎ取られ、全裸に縄を掛け直されている。後ろ手、M字開脚のまま縛られている芽衣の白い肌は、羞恥心と絶頂を迎えた熱りが桜色に染めていた。芽衣の木目の細かい肌は、薄暮の中、空の茜色を反射し美しく輝いて見えた。桂も服を脱ぎ、全裸になっている。

 桂は、芽衣の乳頭を口に含みながら、指は蜜壷を掻き回している。
「……あ、あふん……うふん……」
 芽衣は、紅潮した顔を振りながら喘ぎ声を上げ続けている。ベッドの上に広がった黒髪がさらさらと波打っている。
「縛られてこんなに感じちゃって……。これじゃあ、お仕置きにならないなぁ」
「あ、ああ、いやっ……お、おにいちゃんだから、こんなに感じちゃうの……」
 芽衣は、目を瞑ったまま、白い喉を見せ仰け反り、二度目の絶頂を迎えた。

 目を瞑ったまま、絶頂の余韻に芽衣は酔っていた。
「あン……ああああン」
 股間に、新たな刺激を受け、芽衣は声を上げた。今まで感じたことのない感触が、芽衣の背中をゾクゾクと走り抜ける。
「ヒイイッ、なっ、なに……?」
 ナメクジが這い回るような感触に驚いた芽衣は、顔を上げ自分の股間を覗き込んだ。そこには、兄の顔があった。桂は、舌を伸ばし、芽衣の媚肉に這わしている。
「いやっ! そんなとこ、汚いよ。いやぁっ」
 芽衣は、桂の舌から逃れようと必死で身体を揺するが、手も足も縛られた状態では無駄な抵抗だった。桂は、M字に開かれた太股を両手でガッシと抑え、舌を這わせていく。
「汚くないよ。芽衣の身体に汚いとこなんてないよ」
 芽衣のビーナスの丘の裾を、桂の舌が這いずり回っていく。茂みの薄い芽衣は、亀裂の周りにはほとんど陰毛は生えてなく、舌の感触が直に媚肉を刺激する。
「ああ……ああン、だめ……そんなとこ……汚いよ」
 指で愛撫されるのとは違った感触に、芽衣の抵抗は弱々しいものになる。桂の舌は、淫蜜に濡れた媚肉を周りからだんだん中央の亀裂へと近づいていく。
「ああん……、だ、駄目……」
 桂の舌は、ついには芽衣の亀裂へと達した。舌が亀裂を割って入っていく。舌が、中に収められたヒダ肉を突付く。
「ひいい……ううあ!」
 芽衣は、初めての感触、粘膜と粘膜が擦れる刺激に悲鳴をあげた。中に溜まっていた愛蜜が流れ出す。
「こんなに溜まっていたんだ。芽衣の愛液」
 桂は、流れ出す愛液を舌で掬い取った。芽衣の抵抗は、もう無くなっていた。太股をピクピクと痙攣させている。桂は、芽衣の柔肉を指で押し広げ、愛液に濡れたショッキングピンクのヒダ肉が官能に蠢いている。桂は、ビダ肉の一枚一枚を擦り上げるように舌で舐めていった。そして、その上に真珠のような輝きを放って、柔肌から頭を出した尖りを舌で舐めた。
「ひ、ひいいっ……そ、そこは、ひっ……ひいい……ああ……」
 芽衣は、身体をベッドの上でバウンドするくらいに仰け反り、絶頂に達した。

「はあ、はあ、はあ……」
 目を瞑って、荒い息を吐いている芽衣の顔を桂が跨いだ。芽衣は瞼を開くと、目の前に桂の肉径が黒光りして反り返っている。先は笠が開き、赤く充血している。近くで見る怒張は、血管がくねくねと走り、それ自体が、生き物のようにピクピクと動いている。先端の鈴口からは、透明な先走り汁が、今にも流れ落ちそうになっている。
「芽衣だけいい気持ちになるのはずるいぞ。俺もいい気持ちにしてくれよ」
「えっ!、ど、どうすればいいの?」
 セックスをしたのが、昨日が初めての芽衣には、兄が何を求めているか判らない。ファーストキスさえ、3日前が初めてだった。
「フェラチオだよ。聞いたことあるだろ?」
 聞いたことはあっても、どうすればいいのか芽衣には判らない。虚ろな瞳で、目の前の怒張を見つめているだけだ。桂は、芽衣の股間に舌を伸ばし、ペロリと舐める。
「う、うう……」
 芽衣が仰け反った拍子に、唇に桂の怒張が触れた。先走り汁が芽衣の唇を濡らし、リップクリームを塗ったように照かる。
「さあ、舌を出してアイスクリームを舐めるようにするんだ」
 芽衣は、唇の間から舌を覗かせる。目の前の怒張は、とても舐めれるようなものには思えない。
(舐めるの?……怖い……、でも、おにいちゃんも芽衣のあそこ、舐めてくれた……)
 芽衣は、嫌悪感と戦いながら、恐る恐る舌を伸ばした。舌が触れた瞬間、桂の怒張がビクンと跳ねる。
(あっ、熱い、おにいちゃんのおチ○チン……熱い……)
 芽衣は、再び舌を伸ばし、先走り汁をペロリと舐めた。

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