売られた少女
横尾茂明:作

■ 離郷6

 芳雄の心臓は破裂しそうであった・・美由紀の美麗な尻は目の前に有り、少し開いた美しいモモの谷間に淡い陰りに透けた魅惑の狭間が見え隠れする。また女が男のアレを口に含む行為など全く知らなかった芳雄はカーッと上気し・・座っているのも辛いほどだった。

 美由紀は光男のペニスを気に入るだけ舐めてから上にはい上がり、光男の胸に甘えた。

 光男は優しく美由紀に口づけしてから、芳雄に声を掛けた。

「芳雄! 美由紀の体・・もっと見たいだろう! だったらもっとこっちに来いよ!」

 芳雄はおずおずと近寄りベットの端に腰を下ろした・・もう先ほどまでの呆然さは薄れ、今は未知の男女の交わりを見たい願望の方が勝っていた。

「芳雄・・オマ○コ見たいだろう」
 光男は言いながら美由紀を横抱きにし、手でモモを押して脚を開かせた。美由紀は少年に痴態を見られる興奮にさらに脚を開かされて性器の内部を見られる恥ずかしさに顔を手で覆って羞恥の快感に打ち震える。

 光男は器用に二本の指で美由紀の大陰唇を開き芳雄に覗くように目配せする。明るい照明に照らされ膣前庭はピンク色に輝き、興奮で膣が収縮する様まで露呈していた。

「どうだ芳雄・・綺麗だろう、ここが膣・・ここがクリトリス・・ほらこうすると女は気持ちいいんだ」

 光男は言いながらクリトリスを親指の腹で揉んだ。美由紀はせつなげに可愛い鼻声を漏らして身を捩る。

「ここが膣で・・ほら指がこんなにはいるだろ、中はヌルヌルで気持がいいんだ! もうこんなに濡れている・・ここにチ○ボを入れるんだよ。肛門もほらこんなに綺麗・・美由紀の尻の穴が見れるなんて最高だろう?」

 光男は美由紀の脚をさらに大きく開き、そのままの広角で維持するよう促した。

 光男は陰唇をめくるように開き、内側をいやらしく舐めた。

 見ていた芳雄は、(あぁぁもう一度舐めたいナ・・あの匂い・・あの柔らかさ・・美由紀が俺の物だったら毎日美由紀の体中を舐めるのに・・)

「じゃあ芳雄! 今からチ○ボをこの膣に差し込むから見てな!」

 光男は言うと美由紀の左足を持ち上げ、その下に腰を入れて尻側から反ったペニスを膣にあてがい、入り口に潤む愛液で亀頭を濡らせてから挿入していった・・この恥ずかしい仰臥後背の体位は芳雄から性交の全貌が見えるようにするためだった。

 光男の反りの深いペニスは緩やかに美由紀のオマ○コに差し込まれていく。美由紀は、「あぁぁん」と気持ちよさそうに声を上げる。根本近くまで差し込まれたペニスの根本の睾丸が揺れる・・醜いはずの粘膜質的行為が何故か芳雄には美しいと感じた・・それは美由紀の白くあまりにも綺麗な腰周辺の色香がなせる涼やかしさであろう。

 光男の腰振りが段々早くなっていく・・その動きに美由紀の形のいい豊満な乳房が揺れる・・美由紀の鼻にかかる喘ぎがやるせない色に変わり・・眉に快感の皺を刻み始めた。

「ああぁぁぁん・・はぁぁぁー・・光男君! 気持ちいいよーあぁぁーオマ○コがとっても気持ちいいよ」

 ペニスが出入りするたびに透明な液が膣から零れ光男の陰嚢を濡らしていく。ペニスは淫らに濡れそぼり、ピンク色の小陰唇を歪ませていく。

「あぁぁぁーもう限界よ光男君・・気持ちよすぎるよー・・はぁぁー美由紀いっちゃうよー」

 美由紀は顔を上げトロンとした顔で芳雄を見つめ・・「芳雄君・・女の子がいくとこ見てね! 見て」とつぶやく・・。

「あっあっあっ・・・・・・はぁぁぁぁぁ−・・・いくうぅぅぅぅ−・・・・あぁぁ・・・はーっ」

 美由紀は突っ張るように腰をガクガク震わせ・・手は拳を握って快楽の歓びに吠えた。
 次いで光男もガクガクと震えペニスを付け根まで差し込んで吠えた!。

 二人の体はピンクに色づき絶頂の咆哮を放つ・・見ている芳雄も一緒に叫んでいた・・いつしか美由紀の太モモにしがみついて芳雄も腰を振っていた。

 二人は仰向けにベットに倒れ、快楽の余韻に酔い痴れ、時折ビクンビクンと震えている。

 弛緩したペニスがヌルと抜け落ち・・暫くして膣からジワーと精液が溢れ・・開いた股間から肛門を伝いシーツに吸い込まれていく・・部屋には淫靡なSEX臭が立ちこめた、芳雄はその一部始終を見てから腑抜けた様にベッドに腰を下ろし・・惚けた顔で美由紀の性器を見つめていた。

 静寂が続き二人の寝息が聞こえ始めた・・芳雄はフッと我に返りパンツが冷たく濡れているのに気づく・・
(ハーッ・・また漏らしてしまった)

 芳雄は立ち上がりズボンの前を引っ張り・・そしてもう一度二人を見、美由紀の性器を指で開き・・精液に白く爛れたその造作を目に焼き付けてから二人に毛布をかけた。

(ありがとう・・美由紀)
 そう心につぶやき・・ドアを開けて立ち去った。



 静岡の街並みが矢のように飛び去って行く。初めて乗る新幹線の速度に魅了された美由紀は名古屋からずーと窓から離れない。政夫は苦笑しながらもまだ子供心の美由紀の後ろ姿を父親の眼差しで見つめる。

(今日から東京か・・さてさてこれからどうなることやら・・美由紀はいつかは私の手元をすり抜けて行くんだろうな・・三年後か・・10年後か、それまではこの子と人生を楽しむとするか)

 美由紀は故郷での幾多の忌まわしい思い出を、車窓に流れる景色に一つずつ消し込んでいった。東京に着くまでにはその全てを消し去ることが出来るように感じた。

≪完≫


■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊