夢魔
MIN:作

■ 第3章 浸食(梓)7

 梓は稔の命令を受け、全身に弾かれたような快感を覚える。
(な、何…こ、これ…凄い…何でこんなに感じるの…いつもの倍…ううん…数倍感じる…)
 梓は異様な雰囲気の中、自分を襲う今までにない快感に、驚き溺れ始める。
 それは、ご褒美を貰い、貫かれている弥生も同じだった。
(んふ〜っ…凄い…か、感じる…あああぁ〜っ…昨日の夜も…凄かったけど…今日は…それ以上…ど、どうして…)
 弥生は媚薬に感度を上げられた、昨日の奉仕以上に感じる自分が、不思議で仕方がなかった。
 稔は無言で快楽に溺れ、奴隷として開花を始める女達を見詰める。
 その目はサディストと言うより、研究者のそれに近かった。

 懸命に稔のチ○ポを締め付け、精を搾り取ろうとする弥生だが、稔は中々果てる気配がない。
 自分の快感は、とっくに限界を超え、息も絶え絶えに成っているのだが、年若い主人は全く平然としている。
(ああ〜…ごしゅじん…さま…もう…だめ…やよい…きが…くるい…そう…)
 口の中に突っ込んだ指のせいで、哀願する事も許されず、只ひたすら抽出を繰り返す弥生。
 そして、その前でディルドーオナニーをしながら、弥生に快感を送り続ける梓も同様だった。
(あふ〜…く、くるしい…イケないんじゃ…なくて…イカないのが…こんなに…つらいなんて…ゆ、ゆるして…)
 梓はその知的な眼を、官能に濁らせ、必死で絶頂を我慢している。
 稔はそんな奴隷達に、解放を与えてやる事にした。

 上体を起こし弥生の形の良い乳房を強く握ると
「弥生…僕が出したらイッて良いですよ…」
 耳元に優しく囁きながら、耳たぶを甘噛みし首筋に舌を這わせた。
(ヒャイ〜ン…ご…ご・しゅ・じ・ん・さ・ま…その…こう…げきは…つ…ら…い…)
 弥生は固く眼を閉じ、自分の指に歯を立てて、必死で絶頂を我慢する。
 そして、弥生の動きに合わせ、稔が腰を動かし始めると、弥生の頭の中は真っ白に成った。
(あーーーーーーーーーーーーーーーーっ)
 稔が弥生の中に精を放った瞬間、弥生も激しい絶頂を迎え、白目を剥きながら全身を震わせる。
 弥生は大量の愛液を、噴出し梓の顔を汚すが、梓自体は愛撫の中止を許可されておらず、未だクリトリスを舐めオナニーを続けている。
 弥生はクリトリスの刺激のため、連続でアクメを迎え、中々快感を鎮める事が出来ずに、とうとう梓の顔に失禁を浴びせた。

 梓はそれでも、中止の声が掛からず、弥生の小便を飲みながら、クン二を続ける。
(お、おねがい…おねがい…します…わたしにも…き、きょかを…なんでも…します…イカせて…ください…)
 梓は朦朧とする、意識の中で必死に哀願の目を向ける。
 稔はそんな梓の、心の声が聞こえたようなタイミングで、短く許可を出す。
「イケ…」
 梓にはその声が、神の声のように頭の中に響くのを感じ、その瞬間に果てた。
(んくーーーーーーーーーーーーーっ)
 全身を激しく震わせ、固く眼を閉じて絶頂を向かえた梓は、自分が引き返せない領域に、足を踏み入れてしまった事を、頭の隅で感じた。
(も・う…こ・れ、なし・じゃ…い・き・て・い・け・な・い…)
 頭の中で産まれた言葉は、梓の深部に強く濃く染み込んでいった。

 二人が絶頂を極めると、稔は弥生を膝の上から放り投げ、うち捨てる。
 弥生は床に打ち付けられた衝撃で、失神から覚めモソモソと身体を起こして、稔の身体に這い寄る。
 稔の身体に這い寄った弥生は、舌を伸ばして自分が汚した、主人の身体を舐め清め始める。
 ピチャピチャと湿った音を立て、弥生は稔の身体に舌を這わせた。
 梓も起きあがりそれに加わると、稔は弥生の髪の毛を掴んで、下に押しつける。
 弥生は稔の股の間を梓に明け渡すと、床に這い蹲って自分の小便と潮を舐め始めた。
 稔がその弥生の後頭部に、足を載せると弥生の腰がピクピクと跳ねた。
 弥生も梓もウットリとした顔で、一心に舌を使っている。

 後始末が終わると稔は梓を押しのけ、弥生の髪の毛を掴んで、引き上げてオ○ンコに指を突っ込み掻き回す。
 すると、弥生のオ○ンコから愛液と稔の精液が混ざった物が、滴り落ちて来た。
 稔はそれを掌に載せると、弥生のメガネを外し、その手で顔を隅々まで撫でる。
 暫く撫で回し馴染ませると、弥生の顔の所々に、稔の精液の白い固まりが付いていた。
 稔はそれを指で、刮ぐと弥生の鼻の穴に塗り始める。
 弥生は腕を後ろで組み、顔を突き出して稔のするがままに、身を任せている。
 稔は一際大きな固まりを指で掬うと、弥生の唇に塗り始め、口腔に指を押し込み、舌を出させて手を舐め清めさせた。
「今日はその顔の上に化粧をして、出勤しなさい…宿題をだして上げるから、報告を忘れないようにね…」
 稔が顎をしゃくって、弥生に準備を指示すると、弥生はコクンと頷き
「はい、ご主人様…」
 興奮で掠れた声で返事をし、フラフラと準備のために立ち上がった。

 弥生が寝室に向かうのを見送ると、稔は立ち上がり大きなトランクケースを開け、何かの道具を出した。
 稔は次にディーバックを開き、中からビデオカメラを取りだし、三脚を組み立て固定した。
 そして、10p×20p×5p程の黒い箱を取り出し、コンセントを差して、テレビにケーブルを繋いだ。
 テレビのリモコンを操作すると、カメラの映像がテレビに映る。
 稔はディーバックの中から、ジョグスティックの付いたリモコンを取りだし、操作するとビデをカメラが、静かに素早く動いた。
 梓はテキパキと動く、稔の行動をボーッと見詰めている。
 稔が設置を終え、ソファーに戻ると弥生が化粧を終え、戻って来た。
 弥生の化粧は薄く、ファンデーションと口紅だけの物だった。
 だが、梓はその顔に惹き付けられる。
(この人…綺麗…さっきも思ったけど…凄く…色っぽい…。化粧を少しするだけで…ここまで成るなんて…)
 弥生は、その仕草や醸し出す雰囲気が、昨日と比べると全く変わっていた。

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