夢魔
MIN:作

■ 第11章 計画8

 客間に着いた2人は、その空間に漂う香りに、真っ先に気付く。
(何…この匂い…甘くて…心地良いけど…何処か不安になる…そんな匂い…)
(うわ…変な匂い…甘いケーキみたいな…でも、酸っぱさも感じるし…変な感じ…)
 2人の反応を見た、真が匂いの元を指さし
「これは、お香です…まあ、普通に有る物じゃないですが、麝香系の物ですよ…余り深く吸い込まないようにして下さい」
 真が2人に注意すると、2人はコクリと頷いて、同意した。
「お二人とも、私とは初めてですから、こちらに来て下さい」
 そう言うと真は、履いていた短パンを脱ぎ、全裸になると胡座を組んだ。
 2人は全裸になった、真の股間を見詰め、固まる。
(な、な、何…あれ…稔様のより遙かに大きいわ…あんなの無理よ…)
(凄い…赤ちゃんの腕ぐらい有る…それに、あの色…まるで黒人じゃない…)
 2人は、真のチ○ポの威容を見て、恐怖した。
「大丈夫、このサイズは、使いませんから…。と言っても、意味は解らないでしょうけど。まぁ、見てれば解りますよ…先ずは、沙希からです」
 真はニコニコ笑いながら、沙希を手招きする。

 沙希は、真に呼ばれるまま、その前まで来ると、真がいきなり沙希に手を伸ばし、オ○ンコの中に指を入れた。
「ひゃん…!」
 沙希は余りの突然の侵入に、声を立てると、真が沙希のオ○ンコのサイズを調べ始める。
 クリクリと二本の指で、沙希のオ○ンコを計った真は、入れた時と同じ唐突さで、指を引き抜いた。
「くふぅん〜っ…」
 沙希の鼻に掛かった声を、気にもせず真は、足を結跏趺坐に組み、真言を唱え始める。
 それを見ていた、美紀が驚きの声を上げる。
「え、え、え〜…う、うそ…」
 美紀の見詰める前で、真のチ○ポが立ち上がり、見る見るスケールダウンしたのだった。
 沙希も途中から、見詰め徐々に小さく成り、形を変えるチ○ポに目を見張る。
「さ、最初はこんなモンでしょ…微調整は中に入ってからです」
 そう言うと、真は沙希を見詰め
「今から、私は真言を唱えます。私が呼んだら、沙希は直ぐに私の上に、座り込みなさい。タイミングが大事ですから、躊躇は無しですよ」
 注意事項を与える。
 沙希は恐る恐る頷き、腰が砕けたように座り込む。
 真はニッコリ笑って頷くと、目を閉じ印を組んで、真言を唱え出す。

 真の口から低い旋律のような、声が漏れ始めると部屋の空気自体が、その音に同調しビリビリと震え始める。
 その独特の雰囲気に、沙希と美紀が緊張を強め出すと、真言がフッと止まり
「駄目ですよ…、恐くないですから、リラックスして下さい…」
 真がニッコリ笑って、2人の緊張を和らげようとする。
 しかし、一度雰囲気に飲まれてしまった2人の緊張は、中々元には戻らなかった。
 真は困り顔になり
「参りましたね…私も、少し急いでるんですが…」
 ボソリと、本当に困った声で、呟くと客間の扉が、スーッと開いた。
 扉の向こうには、老婆のように疲れ果てた、弥生が正座して
「真様…こんな事だろうと思いました…。私は、大丈夫ですから、ユックリとして上げて下さい…」
 土気色の顔で、クスリと笑い中に入って、フラリとよろける。
 真は慌てて、組んでいた足を外し、倒れかかる弥生を抱き留め
「無茶をしてはいけません…こんな状態で、ここまで来るなんて…。自殺行為ですよ」
 優しい声で、泣きそうな顔になりながら、弥生を諫めた。
 弥生は笑顔を浮かべ、真に向かって
「真様…こんな雰囲気…女子高生が、おいそれと受け入れられません…」
 逆に諫め返す。

 真はションボリとした顔に変わり、何かを思いついて
「沙希…順番を変えます、貴女達は少し見ていなさい…」
 沙希に命じると、弥生に向かって命じる。
「弥生、手本を見せて上げて下さい」
 真の言葉を聞いて、弥生は納得すると
「はい、真様…」
 短く答えると、真の前に正座する。
 真は結跏趺坐を組み直し、真言を唱え始め出す。
「良い、貴女達こうするのよ…」
 弥生は辛そうに、2人に言うと、真の真言に併せて、呼吸を始める。
 真の真言が高く低く、大きく小さく変化すると、それに併せ弥生の身体が揺らぎ始める。
 真の真言が、一際低くなった時、真の差し出す手と同時に、弥生が立ち上がり、あっという間に繋がった。

 2人が繋がると、弥生は真の首に腕を、腰に足を絡めしがみつき、真の腕は、弥生の脇の下を通り、背中で印を組む。
 真言の韻律が変わりながら、真の口から溢れ、めまぐるしく弥生の背中で組んでいる印が変わる。
 真の動いている部分は、その手の印のみで、それに併せるように、弥生の身体が蠢いている。
 大きく開いた、弥生の口からは、一音たりとも音が漏れず、ただ真の唱える真言と、ぬちゃぬちゃと言う、湿った音が、部屋を満たす。
 沙希と美紀は、彫像のように固まって、2人の行為に見入っていた。
 すると、弥生の身体に、変化が現れ始める。
 今まで、皺だらけであった弥生の身体が、瑞々しく張り出し、また、皺だらけに成って行く。
 それが繰り返される度に、弥生の皺になる幅が少なくなり、やがて目立たなくなる。
 そして真の真言が、一際大きくなって止まると、弥生の身体は、張りは無い物の皺は完全に消えていた。
「ふぅ…弥生流石です、良い気が練れました」
 真が弥生の労をねぎらうと
「いえ、お役に立てて、幸せです。それに、少し楽になりました。有り難う御座います」
 弥生は真から身体を離し、足下で平伏しながら感謝した。
 その姿を見た、2人の目は、点に成っていた。
「ど、ど、ど、どう成ってるんですか?」
 素っ頓狂な声を上げ、沙希が質問すると、真はニッコリ笑って
「これが僕の能力です」
 沙希に答える。
「貴女達、気付いてないでしょうけど…私達のご主人様達は、みんな凄い人の集まり…殆ど怪人ですよ」
 弥生がニッコリと笑って、沙希と美紀に語った。
 2人はゴクリと、唾を飲み込み、弥生の言葉に頷いた。

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