夢魔
MIN:作

■ 第30章 圧制34

 その囁きは明日香の脳を震わせ、子宮を収縮させる。
 ゾクリと背骨を電流が走り、身体の奥からドロリと濃い粘液が分泌され、膣内を流れ落ち下着を汚す。
 明日香の粗末な木綿の下着に、ベットリと愛液が流れ出て、オ○ンコの姿が現れる。
「どうした? 恥ずかしい事でも起きたのか?」
 狂の声が明日香を追いつめる様に、問い掛けると
 スッと太ももの手が、明日香から離れる。

 明日香の太ももがそれを追うように、軽く持ち上がり
「見て欲しいのか? 良いぞ…股間を晒せ」
 狂が静かに命令した。
 明日香の持ち上がった太ももが、ビクリと震えて一旦止まり、ユックリと持ち上がる。
 明日香自体、何故自分がこんな事をしているのか解らなかった。
 いや、実際命令されて動いて居るのだから、当然なのだが、それだけでは無い事を明日香自身感じている。
(どうして…どうしてこんな事で、私は興奮してるの…。何で、言う事を聞いているだけで、こんなに感じるの…)
 明日香は自分の身の内に起こっている事が、説明が付かず戸惑いながら、止められない事にも驚いていた。

 明日香の足が立ち上がって、股間が露わになると
「どうした? ビショビショになってるぞ? 感じてるのか…年下の学生に命じられて、こんな事で濡れるなんて…変態だな…」
 狂が揶揄するように明日香に告げると、明日香の身体が強張り、微かに震える。
「だけど、俺はそんな女、嫌いじゃない…。寧ろ可愛いと思うぜ…」
 狂の囁くような声が、明日香の反応を肯定し、それを認めた。
 明日香の子宮が再び収縮し、愛液がパンティーを汚す。

 明日香の身体と心は、完全に狂の言葉に翻弄され、敏感に反応する。
「ほら、もっと見せてみろ、お前のいやらしい身体。お前の敏感なオ○ンコ…。お前の恥ずかしい性癖…」
 狂の声は圧、律、韻を微妙に変え、音と成って明日香の心に染み込む。
 その音は明日香の心を揺さぶり、激しく身体を反応させた。
「もっと、もっと感じろ、ほら、ほら、ほら。上り詰めてみろ」
 狂の甘い命令に、明日香の身体は敏感に反応して、命令通り絶頂を迎える。
「あはぁ〜〜〜〜ん」
 明日香は鼻に掛かった甘い声を上げ、ビクビクと身体を痙攣させた。
 大きく開いた股間では、グッショリ濡れたパンティー越しに、膣口がパクパクと動いて居るのが良く分かる。

 狂はハァハァと荒い息をついて、放心状態になった明日香を見下ろし
「どうだ? コレが俺だ…」
 ニヤリと笑って、明日香に告げた。
 明日香は虚ろな瞳を狂に向け
「お、お願いします…。明日香の…、明日香のオ○ンコにおちんちん入れて下さい…明日香何でもします〜…。明日香のオ○ンコに、おちんちんをお恵ぐみ下さい〜…」
 心の底から懇願した。

 狂はそんな明日香の頬を撫でながら
「今は駄目だ…。お前が俺の言う事をちゃんと聞けたら、ご褒美に恵んでやる。出来るか?」
 明日香に優しく問い掛ける。
「はい…、はい! 何でもします…ですから、もっとコレして下さい。おちんちん入れて下さい…」
 明日香は狂の足に縋り付いて懇願した。
 狂は絶妙な声のトーンとテンポで、人の羞恥心を掻き立てる。
 それが、狂の持ち味だった。

 本物のサディストに初めて嬲られた明日香は、その身も心も蕩かせ、自然な服従を示す。
 狂は意地悪な笑みを浮かべながら、ソッと明日香の頬に手を添え
(悪いな…でも、こうやってお前を引き込まない限り、竹内の家の情報が手に入らないんでな…。すまねぇ…)
 明日香に心の中で詫びながら、優しい口吻を与える。
 明日香はこうして二重スパイとして、狂に利用される事に成った。

 明日香はゾクゾクと震える身体を抱き締め、余韻に浸っている。
「おう、そう言えば、お前赤ん坊の事気にしてたな…? あれも、片が付いたぞ。有る裕福な家に引き取って貰った」
 狂の突然の言葉に、明日香はハッと我に返り
「え? 親類の方は、居られなかったんですか?」
 狂の言葉に問い返す。
「ああ、両方とも親とは疎遠でな。親戚筋もあまり当てには成らなかった」
 狂はそう言いながら、顔の前でパタパタと手を振る。

 明日香は少し悲しげな表情を浮かべ
「そうですか…。養子に出されちゃったんですね…」
 溜息混じりに、呟いた。
「ああ。だが、心配するな、養子に出した家は、かなりの金持ちで子供好きだ。俺が保証する」
 狂は声のトーンを明るく変え、明日香を安心させようとした。
 狂の言葉に明日香は頷くと、安心したような表情になり、ニッコリと微笑んで狂に感謝する。

 だが、狂の話は少し嘘が混じっていた。
 狂が調べた結果、吉松の家は両親が健在で、そこそこ裕福で交流もかなり有った。
 吉松はその家の一人っ子で、親から溺愛されて育ちて居る。
 しかし、嫁に対してかなりの反感を持ち、孫である赤ん坊にもかなり辛く当たっているようであった。
 そんな家に預ければ、吉松の居ない今、虐待する事は目に見えている。

 対して嫁の家は、母親が1人居るだけで、かなりの貧乏な生活を送っていた。
 妹が居るが、この妹と母親2人でスナックを経営し、とてもまっとうな商売をしているとは言えない状態だった。
 かなり悪どい経営方針で、儲けた金をギャンブルにつぎ込むと言った生活を送っている。
 そんな家も論外で有り、狂は養子に出す事に決めたのだ。
 そして、狂がその事を考えていると、希美、麗美、真美と仲良く遊ぶ姿を目にし、一つの結論を出す。
 その結果、吉松の娘は今でも狂の部屋に新設された、ベビーベッドでスヤスヤと眠っている。

■つづき

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